総務省が8月7日、2020年上半期(1~6月)家計調査を発表し、浜松市が1世帯当たりギョーザ購入額で全国4位となった。
全国約9000世帯を対象に家計の収入や支出を調べる同調査。ギョーザの購入額は、外食や冷凍ギョーザは含まれず、スーパーなど小売店で購入した生や焼きギョーザが対象となる。これまでのランキングでは、2016(平成28)年と2018(平成30)年は浜松市が1位を獲得し、2017(平成29)年と昨年は宇都宮市が1位を獲得するなど、浜松市と宇都宮市が2強として1位を争ってきた。今回はその両市を抑えて、宮﨑市が平均購入金額1,917円で1位を獲得。宇都宮市が1,886円で2位、京都市が1,635円で3位となり、浜松市は1,522円で4位という結果となった。
浜松市内のギョーザ店もさまざまな反応をみせる。「むつぎく」(中区砂山町)の店主近藤孝弘さんは「結果を聞いてびっくりした。宇都宮と浜松が競い合い、メディアなどにも取り上げられたことで各地でのギョーザの関心度が上がったと思う。コロナ禍ではあるが、巻き返していけるよう引き続きがんばっていくしかない」と、決意を新たにした。
「石松餃子」(浜北区平口)社長の大隅純さんは「たくさんの人においしいものを提供することと、浜松ギョーザに関して貢献していくことが大事だと考えており、順位はあまり気にしていない。ギョーザ業界が全体で盛り上がっていければ」と話す。
「五味八珍」(東区小池町)地区長の伊藤達哉さんは「今回の結果は残念だったが、首位奪回を意識しつつ浜松ギョーザを盛り上げられるよう力を注いでいきたい。現在、ニンニクを使わないショウガギョーザも検討している。家にいる時間が長いことから冷凍ギョーザも充実していければ」と意欲を見せる。
浜松市のマスコットキャラクター・出世大名家康くんは「昨年は2位だった。今年は1位奪還を目指し官民一体となってプロモーションをしてきて、上半期は4位だった。下半期の巻き返しに期待しててほしい」と意気込む。