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NF audioらしい高音域と2種のノズル、RA15をレビュー!【PR】

NF audioから2種のノズル交換が出来るイヤホンの登場

           

みなさんこんにちは。今回はNF audioから発売されるRA15をレビューしたいと思います。NFaudioはNA2+/NM2+の評判が非常に良く、日本でも知名度が高いブランドでもありますが、今回はそのNFaudioからの新作イヤホンとなっています。記事タイトルにもある通り今回のRA15はノズル交換が可能となっていますが、果たして交換によりどのような差が生まれるのでしょうか?この記事ではその魅力について迫りたいです。

なお、本レビューではNFaudioの日本代理店となっている株式会社伊藤屋国際様からの先行レビュー依頼を受けております。今回レビュワーとして選出して頂いた株式会社伊藤屋国際様には感謝です。もちろん公正公平なレビューを心がけておりますが、私の深層心理に影響を与えている可能性も否定できませんのでご了承ください。

 

 

NF audioとは?

          

NF AUDIO(エヌエフオーディオ)は2014年に中国でカスタムIEMの先駆者となるべく設立されたイヤホンブランドとなっています。2015年にNF3/NF3 bassをリリースし中国内でその地位を確立し、2017年に最初のユニバーサルIEM「NF3u」をリリースし日本市場へ参入しました。
以前はあった公式サイトが消滅してしまい詳細が分からないのですが、最近はカスタムIEMはあまり出していないようです。
日本においてはNM2やNM2の兄弟機であるNA2で注目を集め、その後に後継機として登場したNM2+とNA2+が出来が良かった事から注目を集め、人気や評価が高いブランドになっています。先日は荒野行動とのコラボイヤホンも発売していますね。

 

RA15の特徴・ポイントについて

・10mmダイナミックドライバーのMC2L-10Mダイナミックドライバーユニットを搭載
・交換式サウンドチューブ(WARM、BRIGHT)
・人間工学に基づき開発されたフィット感に優れた金属性ハウジング
・銀メッキ 5N OFC(無酸素銅)ケーブル
インピーダンス    32Ω
・音圧感度    108dB/mw
・再生周波数帯域    10-40,000Hz
構成としては1DD(ダイナミックドライバー)のオーソドックスな構成ですが、上位の機種に当たるNA2+にも搭載されているMC2L-10Mユニットを採用しています。また、大きな特徴としてはステンレスと真鍮のチューブを交換し、音を変化させる事が出来るという点。チューブを交換できるイヤホンはそこそこありますが、実際に交換してみるとあまり大きな変化は無くバランス型を使い続けるというのは良くある話です。このRA15はどうでしょうか?

 

パッケージ・内容物

それではパッケージと内容物についてです。パッケージはシンプルながらスタイリッシュさへのこだわりを感じるカッコイイパッケージ。手に取ってみたくなります。

 

蓋を開けると結構独特な梱包が姿を見せます。NM2+/NA2+と同じ梱包ですが、CDケースをイメージしたパッケージだそうです。確かに、横にスライドさせる方式やその形状、デザイン配置など似ている所は多いですね。

 

内容物です。・本体・ケーブル・イヤーピース・ノズル・ポーチ・取り扱い説明書の6つ。イヤーピースは1種類のみの付属です。

付属するポーチです。白バックを選んでしまったので少し見づらくて申し訳ないのですが、きちんとNFaudioのロゴが入っているものです。しかし小さめでイヤホンが入れるのもギリギリだったのでもう少し大きいサイズで作ってもらえればより嬉しいですね。

 

筐体・ケーブル・イヤーピースについて

筐体は金属製。しかしかなり小さめの筐体かつ厚さも薄めに出来ているため、恐らく殆どの方が耳にすっぽりと筐体全部が入るように装着出来ると思います。寝ホンにはめちゃくちゃ向いてます。耳の内側にイヤホンがあるような感覚なので、寝ても一切気になりません。
遮音性は筐体が大きくないのでそこまで高くは無いと感じます。低い訳ではないんですけどね。

ケーブルは前述の通り銀メッキ5N OFCケーブル。2芯で細いのでかなり取り回しは良好です。またプラグや分岐部分にNF audioの意匠があり、しっかりとした付属ケーブルという事を感じさせられます。本体側の端子はQDCタイプなので2pinのケーブルは非推奨かな。

 

イヤーピースは「NF Audio独自の高機能イヤーチップ」と謳うMS42が付属。XS、S、M、Lの4サイズです。イヤピとしては軸がかなり分厚く固めになっているのが大きな特徴。そのため少し付け外しはしづらいですが、かなり安定しがっちりとした装着感です。

 

音傾向について

それではイヤホン自体の音について述べていきたいと思います。ノズルはbrightのシルバーの物を使用しています。
傾向としてはやや低音寄りの弱いドンシャリ傾向。解像度はやや寒色寄りから普通程度。音場は普通~やや広め、と言った感じです。
ポタフェスで一回参考展示されていたのを聞いていたのですが、やはり会場で受ける印象とは少し違いましたね。会場では結構高解像度に聞こえていたのですが、実際に家で聞くとそこまでカリカリという訳でも無く、やや高音が強調されているくらいの解像度に近いと感じました。
NM2+はとにかく高い解像度とクッキリカリカリに寄せていたので聞いていて高音がキツく耳が痛くなるという事があったのですが、RA15はそこまでの解像度ではなくあえて少し抑えている印象で聞いていて疲れるという事は無いんですよね。普通にやや解像度高めのイヤホン、の範疇に留まっています。「NFaudioは解像度高いイヤホンが多くて疲れる...」と思っている方もこのイヤホンは一度は聞いてみてもらいたいですね。後述しますが、ウォームにするとより暖色に近づくので。ただ刺さりの基準は個人によって異なるのでダメな人も居るかもしれないですが。

高音域はかなり明るいです。明瞭でハッキリしたキラキラ感が強い音で、金属筐体が影響しているのかやや音に響きを感じ、それが爽快感に繋がっています。NM2+はこの辺りの響き感はあまり無かったのでそこが聞き疲れやすさに影響していたのかも、とも思いました。

中音域も高音域と同じく解像度と明瞭さが特徴です。ただ男性ボーカルなどやや引っ込んで聞こえる場合もあり、そのような曲だと低音域の方が前に出てきておりやや低音イヤホンのような印象を受けます。

一方低音域は打って変わってキレや明瞭さが高い、かというとそういう訳では無く、スッキリとしたあっさり目の音です。ただある程度の量感もあり、中低音域との分離もしっかり出来ているので、目立たないながらも下からしっかりと支えるという印象ですね。

 

WARMノズルについて

次にWARMノズルに変更した後の音についてです。特徴的なのはやはり低音が強調され低音寄りになるという点。さらに高音域の輪郭が丸くなり、全体的に高音の強調感が無くなります。
高音域の音が抑制されるので、低音域の音がより前に出る事により曲によっては低音がメインのイヤホンにも聞こえるかな、と感じます。
ただ音場もやや狭くなり、brightの爽快感や突き抜けるような音の感じは無くなってしまっているので、そこは一長一短ですね。逆にbrightの音が刺さって厳しいという方にはWARMのノズルはおすすめだと思います。

 

 

総評

今回はNF audioのRA15をレビューしました。NF audioらしい高い解像度と高音域が特徴のイヤホンですが、従来作と比べてもやや高音域のきつさが抑え目になっており以前より万人受けするイヤホンになったと感じました。仮にbrightがダメでもWARMなら大丈夫という方も多いでしょうしね。高音域好きの方ならもちろんめちゃくちゃおすすめです。
ただ解像度高い高音域イヤホンというのはイヤホンをいっぱい持っている方からすると面白みは無いかもしれないので、そこは検討して頂いた方が良いかもしれません。