レシピと作り方
ピスコパンチの材料
Recipe no.510
- ピスコ・・・・・・・・・・・・40ml
- パイナップルジュース・・・・・20ml
- ライムジュース・・・・・・・・15ml
- シュガーシロップ・・・・・・・10ml
- オレンジビター・・・・・・・・2dash
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技法 = シェーク
※ 1dash = ビターボトル一振り、目安は1滴の量
ピスコパンチの作り方
グラスは オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。
シェーカーにピムス、パインジュース、ライムジュース、シュガーシロップ、オレンジビター、氷を入れます。
しっかりとシェークした後にシェークした材料をグラスヘ注ぎ、氷を入れて完成です。
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ピスコパンチの特徴・感想
今回紹介した「 ピスコ・パンチ 」のピスコとは、ペルーやチリで生産されているブドウを原料としたスピリッツです。ジンやウォッカと同じ蒸留酒ですが、主原料が穀物ではなくブドウから造られているので、フルーティーな香りが特徴的です。
ペルーとチリで造られていて、どちらも同じ名前なのですが、製造方法が異なり、ペルーの場合は原産地呼称が認められ、テキーラやシャンパンのようにペルー内の5つの地域でしか生産されていません。
Photo|カリフォルニア・ゴールドラッシュ当時の採鉱者を運ぶ船の宣伝 ( Wikipedia )
〚 由来と歴史 〛・・・ピスコパンチは、19世紀後半にアメリカ・サンフランシスコで誕生しました。カリフォルニアゴールドラッシュの時代、南米からの移民が増え、その中でピスコというペルーのブドウ蒸留酒が人気を博しました。このカクテルは、サンフランシスコの「 バンク・エクスチェンジ・バー( Bank Exchange Bar ) 」のバーテンダー、ダンカン・ニコルズによって考案されました。当時、このカクテルは非常に人気で、その特別なレシピは長い間秘密とされていました。
この時代はアメリカが大きく変わる転換期となったゴールド・ラッシュ時代パインジュースを入れることで、見た目が黄金色になっているのはこの時代に合わせたのかもしれません。
ピスコパンチは調べれば調べるほどレシピがバラバラでした。 共通点はピスコ、パインジュース、ライムジュースを使っていることです。 今回紹介したレシピでなくともご自分の好みに合わせたレシピで楽しむのも良いかもしれません。
〚 特 徴 〛・・・ピスコパンチの最大の特徴は、そのフルーティで爽やかな味わいです。ピスコの独特なグレープスピリッツの風味が、パイナップルジュースとレモンジュースの酸味と甘みで絶妙にバランスされています。シュガーシロップが全体をまろやかにしています。
甘酸っぱいパイナップルジュース、柑橘系酸味のライムジュースを合わせ、まとめ役のシュガーシロップの甘味を加え、アクセントにオレンジビターを加えたレシピで、パインジュースの存在が少しトロピカル感を出しながら、ピスコのスピリッツ感ある飲みごたえが上品にしているパンチ・スタイルのカクテルです。
〚 味わい 〛・・・味わいは、ピスコのエキゾチックな風味が際立つ一方で、パイナップルとレモンのコンビネーションが爽快感を引き立てます。ピスコ自体が持つ複雑なアロマが、果実の甘酸っぱさと一体となり、飲み口は非常に滑らかです。後味は果実の酸味とピスコの風味がスッキリとまとめています。
〚 魅 力 〛・・・ピスコパンチの魅力は、その歴史的背景とユニークな味わいにあります。19世紀のサンフランシスコでのカクテルシーンを象徴する一杯であり、ピスコというスピリッツを世界に広めるきっかけともなったカクテルです。また、フルーティで軽やかなため、どんなシーンでも楽しめる一杯として、多くの人々に愛され続けています。
ピスコパンチは、異国情緒漂う味わいを持ち、歴史と文化を感じさせるカクテルです。南米の情熱とカリフォルニアの自由な精神が融合したこのカクテルを、ぜひ味わってみてください。
ピスコパンチの材料
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世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
- 画像をクリックでランキング総合ページへジャンプします。
ー ピスコパンチのランキング歴 ー
- 2022年・50th / 初選出
- 西暦をクリックで年代別ページへジャンプします。
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
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シェーカーの使い方
シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛
スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- 左手 ・人差し指 = ボディ
- 左手 ・中指 = ボディ底を押さえるように
- 左手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- 右手 ・人差し指 = ボディ
- 右手 ・中指 = ボディ
- 右手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛
まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛
- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
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ツーピース( ボストンシェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )
ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛
ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。
〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛
- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )
写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
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カクテルスタイル
ー パンチ Punch ー
パンチが広まった時期は19世紀アメリカですが、誕生したのはイギリス植民地のカリブ海でした。誕生はカリブ海ですが、名前はペルシャ語(pinji)やヒンディー語( panch )が語源となっています。意味は「 5種類 」だそうです。
ポンチ、ポンスとも呼び、蒸留酒などをベースに、ジュースや果物、砂糖、スパイスなどの5種類の材料で作ります。
イギリス上流階級の人々によって広められ、当時は現在のサラダボウルのような形をした中国磁器の中に、様々なフルーツやお酒を入れて混ぜるといったスタイルでした。
現在では欧米などで催されるパーティーなどで出される飲み物で、果実を入れたフルーツ・パンチ( フルーツ・ポンチとも言う )が一般的です。
- カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ
カクテルのTPO用語
オール・デイ・カクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。とが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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ピスコパンチにおすすめのグラス
ー オールドファッションドグラス Old fashioned glass ー
カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。
タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。
正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。
古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
ピスコパンチで使う道具
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