日記祭の日記 2023.冬 - 散文録

散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

日記祭の日記 2023.冬

自分で思っていたより楽しみだったのか、目覚ましの10分前に起きた。
休日の今日、日記祭に行ってきた。

天気は予報通りの晴れで、雲ひとつない青空が嬉しい。
春の日記祭の日記で「今この空間の空気、キラキラしてる」「綺麗なお祭りだな」と書いたけど、その時と同じ感想を持った。

会場を軽く一周してから、はてなブログのブースにお邪魔する。
日記本に掲載いただいたので、気恥ずかしく思いながら受け取りに行った。

日記本の他に『週刊はてなブログ』やステッカーも楽しみにしていて、スタッフの方がにこやかに纏めて手渡してくれて嬉しかった。
美術館クリアファイルコレクターなので、ここぞとばかりにお気に入りのクリアファイルに入れてバッグにしまった。ありがとうございました。

 

ゲンキンなヤツなので「やったー日記本もらいに行こうー」みたいな動機で行ってしまったんだけど、会場の空気に触れたら人様の日記を読みたくなって4冊ほど買ってみたりした。
実はこういう所で本を買うのって初めてで、パッと目に留まって立ち止まったら「こういう日記です」と声を掛けてもらってそれを購入したり、ご本人の書かれた日記を買うことで「500円のお返しです」みたいな何気ないやり取りでもソワソワすると言うか、不思議な感覚がした。
委託販売のサンプルを見て直感的に買ってみたりもした。

あと会場でめちゃめちゃ一生懸命にハーブティーの試飲を勧めてくれたお姉さんがいて、ビックリするくらい綺麗に紅くて美味しかったので素通りするハズが衝動買いしてしまった。ブレンドされた茶葉も綺麗で、ティーバッグでなく茶葉で買っちゃった。

偶然に身を任せるってあまりしないので、なんだか新鮮に楽しい。
本を買ったり茶葉を衝動買いしたりと、振り返れば自分なりにお祭りをエンジョイしていたような気がする。

 

今日は日記のお祭りなので改めて「日記の良さってなんだろう」と考えていて、まだうまく言葉にできないながらも、人様の日記を読む良さって「実感」というか良い意味での「生々しさ」があると思っている。

「世の中には色んな人が存在している」っていうのを理屈では当たり前と理解していても「実感する」って意外とできていないんだけど、人様の日記を読むとそれが実感できるような感覚が湧いて、別に境遇が近くなくとも人との繋がりを感じる

…みたいな事を、買わせてもらった日記の本を読みながら思った。
「実際にこれを書いた人が存在するんだ」って実感するだけで、なぜかなんとなく"ぬくもり"に近いものを感じる。
うまく言えないけど、「知らないけど実在する人への親しみ」みたいな感情を私は抱いた。

あと平日に聴けなかったので昨日Xのスペースを聴かせてもらったんだけど、その中で「日記としての多様さ」という言葉が心に残っていて、それぞれ多様な楽しみ方ができる日記祭の良さもそうだし、日記自体の「多様さ」っていう自由を許された感じが好きだなと改めて思った。

日記の「どう書いてもいい / 売ってもいい自由さ」って実は「どう書けばいいんだろう」みたいな高いハードルでもあると思う一方で、その自由さ故の楽しさを持った文芸であるとも勝手ながら思っている。
いつかもう少しうまく言葉にできたらいい。

それからいただいた日記本をさっそく読んでみて、春と同じく自分の日記が「美味しい幕の内弁当の異物」みたいだと感じた。でもこの異物感というかゾワゾワした恥ずかしさがなんかクセになってきた気がする。恥ずかしいけど、やっぱり嬉しい。

 

下北沢と神保町に来たらカレーを食べるのが信条なので、行きたかったお店のスープカレーを食べて満足して帰路についた。もう少し辛くしても良かったかも。

こうして振り返ったら日曜日が終わる。
お土産と思い出を持ち帰った、いい休日を過ごせて嬉しい。
はてなブログさん、ありがとうございました。