原点と進化。
1983年のファーストモデルDW-5000Cの誕生以来、
G-SHOCKは、常に挑戦を続けてきました。
落としても壊れない丈夫な時計をつくるという
開発者の信念から生まれた耐衝撃構造、
強さを求めて一切の無駄を省いた角型フォルムは、
あくなき挑戦とたゆまぬ革新の証として、
5000と5600という型番とともに、
いまもなお数多くのモデルに受け継がれています。
そして、2023年。
G-SHOCKの新たな可能性を切り拓く
NEW ORIGINとして、
ハートレートモニター搭載DW-H5600が登場します。
あらゆる行動を可能にする強さと、
ひとりひとりの日常に寄り添う機能を融合。
それは、強くありたいと願うすべての人に、
G-SHOCKが出したひとつの答えです。
形を変えずに、進化を続ける。
G-SHOCKの挑戦は終わることなく続きます。
Lineup
ORIGINシリーズ ラインアップ
1行に込められた思い
「落としても壊れない時計を作りたい」。社内会議に提出された企画書には、たった1行こう記されていました。書いたのは、当時、時計の外装設計を担当していた伊部菊雄。たまたま仕事中に落として壊れた時計を見て思いついた単純明快な発想でした。時計は精密で華奢なもの。落とせば壊れるのが当たり前だった当時、タフというコンセプトは時代錯誤であり、型破りなものでした。しかし、その提案は、受け入れられます。わずか3名からなるプロジェクトチーム・タフが結成され、新たな時計の開発がスタートしました。
出口のないトンネル
常識を覆す発想を具現化するため、プロジェクトはすべてゼロベースで進められました。当初は、柔らかい素材で時計全体を覆えばよいと想定していたといいます。しかし、落下実験を行った結果、その考えは見事に打ち砕かれました。ケースの外側にどれだけ緩衝ゴムを貼っても壊れてしまいます。しかも、緩衝材を貼れば貼るほどサイズも大きくなってしまいます。いつしか、実験サンプルの大きさはソフトボール大になっていました。
やがて、時計の心臓部を5つの緩衝材で保護する5段階衝撃吸収構造を考案し、サイズの問題は解決しました。しかし、今度は電子部品の強度に問題が発生します。壊れた部品を強化すると、別の部品が壊れるという悪循環に悩まされました。部品改良した試作品を3階のトイレの窓から10m下の地面に投げ落とし、壊れた部品を分析し、部品の強度を上げ再検証するという、想像を絶する試行錯誤の日々が続きました。
たどり着いた奇跡の瞬間
開発はストップしたかに見えました。追い込まれた伊部は決断します。最後の意地として、1週間という期限を自らに課し、起きている時間のすべてを研究に費やすことに。それで駄目なら、会社を辞めるしかないとまで思い詰めたといいます。しかし、なんの成果もないまま運命の日はやってきました。最終日、ふらりと会社の隣にある公園に足を踏み入れた彼が目にしたのは、ゴムボールで遊ぶ子どもの姿でした。
その光景に目を奪われました。あの中に時計を入れれば、強い衝撃にも耐えられます。まさに奇跡の瞬間でした。このアイデアが突破口となり、時計の心臓部であるモジュールを中空構造のケースの中で宙に浮かせるように配置するという、独自の構造が完成しました。
原点にして究極のカタチ
そして1983年、G-SHOCK初号機DW-5000Cは誕生しました。その象徴ともいえるスクエアデザインは、一切の無駄を省き、ただひたすら耐衝撃性のみを追求した結果、生み出されたもの。これ以上はない究極の形とされ、現在に至るまで永遠のスタンダードとして受け継がれています。信念は結実します。あくなき探求心と、たゆまぬ努力によって。G-SHOCKの原点。そのタフネススピリットは、これからも色あせることはないでしょう。
EVOLUTION OF
STRUCTURE
中空構造
中空構造のケース内でモジュールを点支持し、ケースとモジュールの接点を減らすことで、外部からの衝撃を緩和。素材には、衝撃吸収材としての柔軟性と、外装材としての強さ、軽さを併せ持つウレタン樹脂を使用しています。
EVOLUTION OF
STRUCTURE
EVOLUTION OF
STRUCTURE
中空構造
中空構造のケース内でモジュールを点支持し、ケースとモジュールの接点を減らすことで、外部からの衝撃を緩和。素材には、衝撃吸収材としての柔軟性と、外装材としての強さ、軽さを併せ持つウレタン樹脂を使用しています。
全方向カバリング
ケース、ベゼルに凹凸形状を設け、ボタンやガラスへの直接衝撃を防止。また、バンド接続部をカーブ状に固定することで、ケース裏面への直接衝撃を防ぎます。
進化を支える強化構造
インナーケースの素材をメタルからグラスファイバー強化樹脂に変更。強さと軽さ、加工性に優れた特性を生かし、より柔軟な設計や実装を可能にすることで、多機能モジュールの搭載や外装デザインの自由度を向上。ライト、電波ソーラー、Bluetooth®など、その後のG-SHOCKの進化を支えるベース構造を確立しました。
フルメタル耐衝撃構造
G-SHOCKの耐衝撃基準をメタル外装でクリアし、強さと美しさを同時に実現。鍛造成形のベゼルケースとセンターケースを高い嵌合精度で組み合わせ、両パーツの間にファインレジン製の緩衝材を実装。微細な突起が圧迫される際の反発力で衝撃を緩和します。
カーボンコアガード構造
インナーケースの素材にカーボンファイバー強化樹脂を採用。強さと軽さを併せ持ち、時計の心臓部であるモジュールを落下衝撃などから守ります。
ダウンサイジング
5600シリーズを、ひとまわり小さなサイズに。レギュラーモデルの角型デザインや耐衝撃構造はそのままに、よりコンパクトかつスリムに仕上げました。着ける人を選ばず、コーディネートの幅を広げます。
EVOLUTION OF
FUNCTION
耐衝撃+20気圧防水
衝撃や振動に強い耐衝撃構造に20気圧防水を採用。ハードなスポーツはもちろん、日常の水仕事やシャワーから、水泳、サーフィン、ジェットスキーなどのウォーターアクティビティまで、多彩な場所、状況での使用が可能です。
EVOLUTION OF
STRUCTURE
EVOLUTION OF
FUNCTION
耐衝撃+20気圧防水
衝撃や振動に強い耐衝撃構造に20気圧防水を採用。ハードなスポーツはもちろん、日常の水仕事やシャワーから、水泳、サーフィン、ジェットスキーなどのウォーターアクティビティまで、多彩な場所、状況での使用が可能です。
暗闇に強い。
LIGHT FUNCTION
1996
ELバックライトを開発し、従来のミクロランプから実用性を向上。その後、腕を傾けるだけで自動点灯するオートライト機能、高輝度なLEDバックライトなどに進化しています。
光を力に。
SOLAR CHARGING
2002
光を動力にかえ各種機能を安定駆動させるカシオ独自のソーラー充電システム。電池交換の手間を軽減する機能として、数多くのモデルに搭載されています。
正しい時を刻む。
RADIO-CONTROLLED
2005
標準電波を受信し時刻を自動修正することで、クオーツのみの時刻表示からその精度を大幅に向上。マルチバンド6モデルでは、世界6局の電波受信に対応しています。
多機能化の追求。
FUNCTIONS FOR SPORTS
2008
インターバル計測用タイマー、タイドグラフ/ムーンデータ、耐低温仕様(-20℃)など、スポーツシーンで役立つ機能を搭載。タフネスウオッチの活動領域を広げました。
実用性を向上。
SMARTPHONE LINK
2012
Bluetooth®でスマートフォンと連携し、時刻を自動修正。さらに、時計の各種設定をアプリ上で操作できるなど、日常生活における実用性を高めました。
心拍を計測。
HEART RATE MONITOR
2023
本体裏面に光学式センサーを搭載し、心拍計測に対応。運動中はもちろん、日常のコンディションなどのリアルタイムモニタリングを実現します。
Color
カラー樹脂の採用から、混色成形、
塗装、プリントによる着色まで。
高度な技術で様々なカラーリングを実現し、
デザインの幅を大幅に拡大。
マルチカラー
DW-5600CMA-9
パーツや部位ごとに配色を変えたカラーブロックスタイル。
迷彩カラー
DW-5600CF-3
ベゼル、バンドに、タフをイメージした迷彩柄をデザイン。
ビビッドカラー
DW-5600C-9B
黒が主流だったG-SHOCKに強烈なインパクトを与えたイエローカラー。
メタリックカラー
DW-5600FL-8
全身を光沢感のあるメタリックカラーでコーティング。
クリアカラー
DW-5600VT-7T
ベゼル、バンドに半透明樹脂を使用し、爽やかなルックスに。
ミックスカラー
GW-B5600SL-4
独特の風合いを、2色の樹脂をミックスした混色成形で実現。
レインボー文字板
DW-5600SF-2
G-SHOCKと6つのサーフブランドのつながりをカラフルに表現。
反転液晶
DW-5600BM-1Z
黒地に白表示の反転液晶を採用したオールブラック仕様。
カラー液晶
DW-5000ML-1
G-SHOCKのブランドカラーである黒と赤をボディと液晶で表現。
Material
ウレタン外装からメタル外装への進化。
そして、様々な機能素材の実用化。
マテリアルへの挑戦を通して、
強さ、美しさ、使いやすさを追求。
ステンレス外装
GMW-B5000D-1
強さと美しさを併せ持つメタル外装で耐衝撃構造を実現。
高強度チタン外装
GMW-B5000TCC-1
高硬度で高品位な研磨仕上げに対応したチタン合金を採用。
18Kゴールド外装
BASEL WORLD参考出品モデル
外装を金無垢で仕上げ、G-SHOCKが目指す強さという永遠の価値を表現。
カーボンファイバー
インサートバンド
GW-S5600-1
ウレタンとカーボンファイバーを一体成形しバンドの強度を向上。
CORDURA®バンド
DW-5600BBN-1
バンドに軽量で耐久性に優れたファブリック素材を使用。
ベルクロバンド
DW-056USV-1T
ナイロン素材のバンドで、装着性とファッション性を両立。
バンパープロテクター
DW-5600ED-4
ガラス面を保護するとともに、デザインにアクセントをプラス。
人工オパール文字板
GLS-5600KL-6
文字板に、光を反射させ強い輝きを放つ人工オパールを採用。
バイオマスプラスチック
DW-H5600-1
主な樹脂パーツに、再生可能な有機資源を含む素材を使用。
Finish
独自の加工技術を駆使し、細部への仕上げに
惜しみないこだわりを注入。
プロダクトの質感を高め、モデルの個性を
引き出すことで、唯一無二の価値を創造。
レーザー彫刻
GMW-B5000EH-1
グラフィックパターンを、ドットパターンのレーザー彫刻で表現。
マルチカラーIP
GMW-B5000TR-9
パーツごとに異なる複数色のIP処理で、遊び心のあるデザインに。
再結晶化、深層硬化処理
GMW-B5000PG-9
ステンレスに特殊処理を施し、独創的な輝き放つ結晶模様を創出。
偏光塗装|ベゼル・バンド
DW-5600PM-1
独特のマーブル柄を、見る角度で色調が変わる偏光インクで表現。
全面プリント|ベゼル・バンド
DW-5600GU-7
G-SHOCKの歴代キャラクターをカモフラージュ風にデザイン。
IP処理|ベゼル
DW-H5600MB-1
ステンレス製のベゼルにIP処理を施し、質感を向上。
メタリック蒸着|文字板
DW-5600BBMA-1
シルバーのガラス蒸着を施したミラーダイアルを採用。
レインボー蒸着|ガラス
DW-5600SR-1
ガラス全面に、光の反射で様々な色合いを見せる特殊蒸着を採用。
ヘアライン&ミラー仕上げ
GMW-B5000D-1
メタルパーツを部位ごとに仕上げ分け。美しい輝きを放つ外装に。