ライフスタイルとしてのゴルフ - G-SHOCK PRODUCTS | G-SHOCK 腕時計 Skip to content
G-SHOCK PRODUCTS

G-SHOCK PRODUCTSが表現する
 ライフスタイルとしてのゴルフ。

G-SHOCK PRODUCTS

時計以外のアイテムを通して、ブランドのアイデンティティを伝えるプロジェクト“G-SHOCK PRODUCTS”。24年春夏シーズンでは「OUTCOURSE COLLECTION」と題し、ファッションシーンでも話題の“ゴルフ”に着目したウェアを展開します。「OUTCOURSE:コース外=日常」での着用を想定しながら、ゴルフファッションを自由な解釈で表現した今作。そんなウェアの数々を、メンズファッション誌『オーシャンズ』の統括編集長・原 亮太さんと、ゴルフシーンに深く精通するスタイリストの笹川陽介さんが検分。ふたりの目に「OUTCOURSE COLLECTION」はどのように映るのでしょうか?

>プロフィール

原 亮太
1979年生まれ、愛知県出身。全国書籍出版(株)編集部、(株)INFASパブリケーションズ『流行通信』編集部を経て、2008年に『OCEANS』編集部に参画。2019年にWeb編集長、2023年から(株)ライトハウスメディア執行役員 兼 『OCEANS』統括編集長に就任。「Feel So Good, Isn't it? ~気持ちよくない?~」というテーマを掲げ、より分かりやすい世界観で読者の日常がさらに豊かになるファッションとライフスタイルを提案している。

笹川陽介
広告、雑誌、ウェブ、映画からアーティストまで、幅広い分野でのスタイリングと衣装制作を手掛けるスタイリスト。2020年1月に「ANTi COUNTRY CLUB TOKYO」を創設。さらには2021年1月より始動したゴルフメディア『HYPEGOLF JAPAN』の編集⻑に就任。 2023年9月には渋谷区・千駄ヶ谷にゴルフ&ヴィンテージストア「the Divot STORE」をオープン。海外ブランドやストリートカルチャーに精通し、海外ブランドとのコラボレーションや、各ブランドのイメージディレクションやデザイン監修も行っている。

ゴルフは“やりたいから、やるもの”に変わってきた。

ーーおふたりは最近、どんなファッションやスタイルが気になっていますか?

原:『オーシャンズ』としては今年の3月号で“スポーツ×ファッション”をテーマにした特集を組んでいます。今年は世界的なスポーツの祭典が開催されることもあって、ファッションシーンでもそうした機運の高まりを感じますね。

笹川:ぼくはやっぱりゴルフが気になっていて、2000年代にスポーツブランドが手がけていたヴィンテージのゴルフウェアをお店で仕入れて、それをトレンドとして伝えたいと思っています。その当時のウェアって結構凝ったつくりがされていて、ファッションとして見てもおもしろいんですよ。

あと、アメリカの若いゴルファーたちは、90年代くらいに活躍した選手のスタイルを真似ていて、タック入りのパンツを穿いたりとか、ちょっとクラシックなスタイルでゴルフを楽しんでいますね。そうした格好をして、ゴルフも上手い。それがクールだよねっていう風潮が生まれているんです。

ーークラシック回帰というのは、現在のファッションシーンにも通じるものがありますよね。

原:それは感じますね。あれだけストリートが席巻して、その反動でクラシックなものが気になるという流れは絶対にありますよ。よく「流行は20年周期で回る」って言うじゃないですか。“歴史は繰り返さないが、韻は踏む”というやつで、20年前とまったく同じというわけにはいかないけど、当時のスタイルがまた気になるという人は多いと思います。

笹川:スニーカーブームも落ち着いて、いまは革靴が履きたい気分になってますもんね。

ーーファッションの世界においてもゴルフがいま注目を浴びていて、それはクラシック回帰の流れとリンクしているのでしょうか?

笹川:ゴルフがいま注目されているのは、コロナの影響が大きいと思います。みんな健康志向になって、夜型の人たちが昼型になった(笑)。それでゴルフをやってみたら、おもしろいとなったんじゃないかと。それは昔やっていた人もそうだし、はじめての人もそうだと思うんです。

ーー『オーシャンズ』でもゴルフの記事をつくられていますよね。

原:笹川さんにいろいろ監修してもらって記事をつくりました。ぼくらがイメージするゴルフって、やっぱりどこかオジサンっぽいところがあるじゃないですか。『オーシャンズ』としては、そうじゃないゴルフファッションを提案したかった。これまでゴルフをやってこなかった人たちが「これならやってみたい」と思うような記事にしたかったんです。

ーー従来のゴルフのイメージを払拭したかったということですね。

原:読者にもゴルフをしている方々が多くて、純粋に趣味としてやっている人がいれば、仕事のためにやっている方もいらっしゃると思うんですが、感じるのは、“やりたいからやるもの”に変わってきたということ。みんな健康志向になったと笹川さんが仰っていましたけど、スポーツを楽しむためのひとつの選択肢になっているんだと思います。

ーー実際に誌面の反響はどうだったんですか?

原:おもしろかったという声をたくさんいただきました。その反面、お叱りを受けることもあって。というのも、ゴルフってドレスコードがあるスポーツですよね。それをファッションとして扱うのはどうなのか? という声もあったんです。それは我々にとってもすごく勉強になるご意見でしたね。

デザインした人は絶対にゴルフをしてないだろうなと思った(笑)。

ーー今回「OUTCOURSE COLLECTION」という名で、G-SHOCK PRODUCTSがゴルフをテーマにしたウェアをリリースしました。おふたりは、このプロジェクトに対してどんなイメージを抱いていますか?

笹川:G-SHOCKといえば、いままでは時計でしたけど、実際に着られるものが出てきたのが単純にうれしいですね。さらにゴルフに関わるアイテムまで生まれたということで、本当に素晴らしいです。

原:G-SHOCKって、“落としても壊れない時計を作りたい”という想いに原点があるじゃないですか。それってすごくライフスタイル的な発想だと思うんです。だから、時計ブランドが服を作るということに、まったく違和感を感じない。これまでにもほかのブランドさんでそういったパターンってあったんですけど、それを違和感なく受け入れられるケースってあまりなかったと思うんです。

それとG-SHOCKの時計は形や機能に個性があるから、服にするときも、いろんな切り口でデザインに落とし込みやすいですよね。だから多様的なものづくりができるというか。

ーーG-SHOCK PRODUCTSのデザインは「ビームス」が監修しています。こうした協業の強みはどんなところにあると思いますか?

原:ファッションを生業とする人たちがつくることによって、いろんなデザインのアプローチが可能になると思うんです。時計屋でもないし、今回のコレクションに関して言えば、ゴルフのプロフェッショナルでもないわけですよね。だからこそ、拡張性があっていい。

ーー“餅は餅屋”という言葉がありますが、そうじゃないからこそ、従来とは違った目線で自由な解釈のプロダクトが生まれるということですね。

原:そうですね。みんなが想定しないアイテムが生まれますよね。長年培ってきたG-SHOCKのライフスタイルブランドとしての度量がしっかりと活かされると思うんです。

笹川:今回のコレクションを着てみて、デザインした人は絶対にゴルフしてないだろうなって思ったんです(笑)。ゴルフをしている人だと、絶対にこんな大きなシルエットでつくらない。だけど、ぼくはそこに魅力を感じていて。ゴルフとファッションって距離が近くなったようでまだまだ遠いから、G-SHOCK PRODUCTSがこうしてゴルフからインスパイアされたウェアをつくることが新しい幕開けになってくれたらうれしいです。ぼくがいまやろうとしていることと、すごくリンクしているから。

原:今回のコレクションは、実際にコースの上で着るというよりも、その前後であったり、打ちっぱなしに行くときのことを想定してデザインされていると思うんですよ。キャンプはやらないけど、機能的なウェアを着る人がいるのと同じで、ゴルフスタイルの魅力みたいなものをゴルフをやらない人にも届けられたらいいですよね。

笹川:そうですね。Tシャツのグラフィックがただただカッコいいから手に取って、着ているだけだと物足りないからゴルフをやってみようって思うきっかけになったらいいですね。

とはいえ、コースの上で着られるものもある。海外の傾向を見ていると、「これを着てどうやってゴルフやるの?」みたいな風潮は気にしなくなってきている節もあって。ゴルフをめちゃくちゃやってて、愛があるデザイナーがつくるお洒落なウェアは、もはやゴルフウェアだっていう風に推しはじめているんです。今回のコレクションもそれに付随することなのかなと思います。

モチベーションを上げる力がファッションには宿っている。

ーー今回のコレクションで、おふたりが気になるアイテムはありますか?

原:もう着ちゃってますけど、ぼくはこのシャツが好きですね。全体を見渡しても普段着の延長で取り入れられるものが多い印象です。なので、シンプルにデニムと合わせたり、ボタンダウンのシャツと合わせたりして、普遍的なアイテムとコーディネートしやすいのがうれしい。いまなんかだと、スエットのセットアップにペイズリー柄のブルゾンを羽織ってもいいなって思いますし。

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ーー笹川さんはいかがですか?

笹川:このセットアップがめちゃくちゃいいですね。デザインがものすごくシンプルで、“G”をかたどったシリコンロゴが手首のところにあるだけなんですよ。その控えめな感じが魅力的だなぁと。

ーーペイズリー柄もさりげないですよね。

笹川:光の当たり方でようやくペイズリー柄なんだって分かるレベル。すごくさりげなくて、大人なアイテムだと思います。さっきも話しましたけど、サイズ感がデカくてぼくの好みにピッタリで、このムードをゴルフシーンにも取り入れたいですね(笑)。

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原:その人のライフスタイルにゴルフを感じさせるというか、そういうツールとしてもすごく効果的ですよね。

笹川:そうですね。ゴルフというスポーツカルチャーに触れるきっかけとしても、すごくいいプロダクトだと思うし。

原:競技性を追求すると、ウェアがストイックになるのはしょうがないですよね。だけど、そうじゃない場合はもっと楽しんでもいいと思う。「これを買ったから、近々ゴルフへ行きたい」とか、ウェアがモチベーションを上げることもあるじゃないですか。競技性と混同させるのは難しいかもしれないけど、ポジティブな気持ちを芽生えさせる力がファッションには宿っているので。

ー最後に、おふたりがこれからG-SHOCKに期待することを教えてください。

笹川:G-SHOCKでゴルフに特化した時計をつくってほしいです。ゴルファーがつけるようなアイテムで、ショットの飛距離が出てきたり、コースのレイアウトが画面に表示されてグリーンまでの距離が分かるような機能がついていたり。最近は時計がクラブと連動して、その日に自分がどういうショットを打ったのかわかる機能もあるんですよ。だけど、現行の時計のデザインは自分のファッションスタイルに合わないので、そうゆうアイテムがG-SHOCKであったらいいなぁと思います(笑)。

原:前回は野球をイメージしたコレクションで、今回はゴルフ。その流れを汲んで、つぎはホッケーのコレクションをやったらおもしろいんじゃないかと思いました。昔、G-SHOCKのCMでアイスホッケーをやっていたから(笑)。あとはG-SHOCK PRODUCTSのアイテムも一部定番化して、いつでも買える商品をつくったらいいんじゃないかと思います。「DW-5600」とか、“ジェイソン”とか、タイムレスなモデルが時計にはあるので、ウェアでもそうしたアイテムがあるともっとおもしろくなりそうですよね。

【STYLE SAMPLE】

原さん

笹川さん

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