ライフスタイルを謳歌するプランナー
種市暁と語るG-SHOCK PRODUCTS!
ONの日は、フリープランナーとして企業やセレクトショップなどのプロジェクトに携わり、ファッション誌のモデルとしても活躍。 OFFの日は、海や山へと出掛け、アクティビティを満喫する種市暁さん。ファッション業界では、本質を見極める確かな審美眼を持った人物として一目置かれ、ライフスタイルでは、誰もが憧れる充実した日々を贈る彼にG-SHOCK PRODUCTSの新作をチェックしてもらいました。 違いのわかる男はどう見るのか?! 種市さんが実践する着こなし実例もぜひ!
『語れるディテールは、ある種のコミュニケーションツール』
ーーG-SHOCK PRODUCTSは、G-SHOCK初の“時計じゃない”アイテムを展開するプロジェクトとして、去年の4月にスタートしました。種市さんはこの取り組みについてご存知でしたか?
種市暁(以下:種市):僕の古巣の後輩たちが商品開発に携わっているんですよね。彼らのSNSでチェックしていましたよ。
ーー率直な感想を教えていただけますか。
種市:とても今っぽいチャレンジだな、と。G-SHOCKは熱心なマニアの方が多いブランド。ブランドの価値観に色を付けて幅を広げていくというのは、この時代には必然的なので違和感はなかったです。今回はどういったラインナップなんですか?
ーー今作はデニムのセットアップ、スウェットのセットアップ、無地Tシャツをローチします。どの商品にもCORDURA素材を使っています。
種市:CORDURA素材を使用するのには何か特別な理由があるんですか?
ーーG-SHOCK PRODUCTSは、ライフスタイルとしての提案をしています。G-SHOCKを愛用してくれる人たちが使うフィールド、例えばスポーツだとかアウトドアのアクティビティだとか、その他さまざまなシーンにG-SHOCKと同様にG-SHOCK PRODUCTSも寄り添えることが大切だと考えています。そういった意味で、多様性があってタフな素材のCORDURA素材はとても親和性があると考えています。
種市:どれもクラシックなアイテムだけど、そこにCORDURA素材を使う遊びがビームスっぽかったりしますね。シンプルなんだけど、ひとクセ付けるトンチの効いた部分が流石です。G-SHOCK PRODUCTSは、随所に面白いディテールが備わっているって聞きましたけど?
ーーデニムジャケットは、比翼仕立てのフルジップ仕様にすることでブルゾンとシャツの両方の見た目を演出します。また、かなり大きなハンドウォーマーポケットを配置しています。一番のポイントは、G-SHOCK PRODUCTSの象徴でもあるウォッチウィンドウフラップを両袖口に搭載しているところです。
パンツは、ウエスト部に採用した機能的な着脱を可能とする“FIDLOCK”バックルがポイントです。
デニムジャケットの製品詳細はこちら>>
種市:スウェットシャツのフードって取り外せるんですか?
ーーはい。スナップボタンで取り外しが可能でクルーネックとフーディーの両方が楽しめる2WAY仕様になっています。
種市:G-SHOCKに限らずですが、90年代に注目を集めたブランドの話をすると「あの映画で主人公が付けてたよね」だとか、「あの衝撃的なホッケーのCMで初めて存在を知った」だとか、必ずそういった類の話になりません? 語れるウンチクやメカメカしい要素が男はどうしても好きなんですよね。
ーー話が尽きないですよね。
種市:この袖口のディテールなんて、「何それ?」って聞かれるとついつい嬉しくて話したくなるじゃないですか。ある種のコミュニケーションツールだったりしますよね。
ーーディテールがコミュニケーションになるとは面白い発想ですね!
『自分なら旅行に持って行く。海から美術館まで使えるでしょ!?』
ーーG-SHOCK PRODUCTSには、“人々のライフスタイルに寄り添う新たな相棒となる商品を作り出したい”という思いがあります。種市さんのSNSを拝見していると、サーフィンやスノーボードなど、さまざまなアクティビティを楽しんでおられますよね。本製品は機能面など、実際のフィールドでも使えそうですか?
種市:はい、十分に楽しめると思います。僕は朝起きてパーカのセットアップをサッと着こなして車で海へ移動する。サーフィンを楽しんだ後は、バッグに詰め込んでおいた服に着替えてランチに出かけるのがルーティーンです。どちらもCORDURA素材なので、潮風にさらされても何度だって洗濯できるし、バッグに詰め込んでおいてもシワになりにくいといった点は非常にありがたいポイントです。
ーーCORDURA素材のTシャツは、G-SHOCK PRODUCTSをスタートさせて以来、少しずつ改良を加えながら毎回リリースしています。普段、私も使っていますが、何度、洗濯しても痛みづらいんです。手前味噌ではありますが、かなり便利ですよ。
Tシャツの製品詳細はこちら>>
種市:次回、海に行く時に使ってみます!
ーー私たちが思いつくのは、サーフィンやスノーボード、アウトドアでしたが、種市さんは“遊びをトコトン楽しむクールな大人”といったイメージを勝手に持っています。G-SHOCK PRODUCTSを着ていくのにおすすめのシチュエーションがあれば教えてください!
種市:旅行ですね。
ーーなるほど。
種市:僕は行きたい場所で仕事を作ることが好きなんです。例えば昔、バスクに行きたいと思った時にバルセロナの人と企画を考えて、実際にバスクに行ったことがありました。
ーーすごい行動力ですね。
種市:旅の目的はサーフィンなので、サンセバスチャンに行って波乗りをするんですけど、そこってアートの街だったりもするから、ちょっと(ビルバオに)移動してグッゲンハイム美術館に行きました。あの時、こういったアイテムがあったら非常に便利だったなって感じましたね。
ーーもはや仕事というより遊びですね。羨ましすぎます……。
種市:旅に行く時は、サーフボードも持っていくから荷物は極力シンプルにしたい。そうなると、こういったシンプルで使い回しの効くアイテムで、且つタフっていう要素はすごくありがたいですよ。襟付きで比翼仕立てのシャツは美術館にだって行けますから。
ーー実体験をもとに語っていただいたので、着回しのイメージがスッーと頭に入ってきます。
種市:スウェットシャツはフードが取り外しできるので、着こなしの幅もグッと広がる。やはりこれも旅には最高のディテールです。
ーーフードをとった時に残るボタンは、着こなしのアクセントになるようにデザインされています。
種市:首周りって温度調整がしやすい部分でもある。少し肌寒い時には付けたままでも良いし、暖かく感じたら取れば良い。着こなしの幅だけでなく実用的でもありますね。
『旬なセットアップコーデは、上下で別のサイズを選んでも面白い』
ーー種市さんはファッション誌でモデルとして活躍されていたり、洋服のプロデュースをされていたりと、非常にファッション感度の高い方だと思います。次はそういった視点で商品を批評していただけますか。
種市:“着回し”という点ではシンプルな程いいですけど、それだとファッションがつまらなくなる。だからこそG-SHOCK PRODUCTSは、クラシックの中に丁度いい塩梅のギミックが加わっているので他との差別化ができますね。
ーー本日のスタイリングもそうですけど、種市さんはさりげなく身に纏ってるのにオシャレな雰囲気が出ていますよね。何か特別なコツがあるんですか?
種市:パッと見でオシャレな服屋さんって認知されるのは野暮だと思うタイプなので、若い頃から「あの人は洋服関係の人だ」って見られないようにしています(笑)。もちろん、TPOに合わせてバシッと決める時はあるけど、普段は風景に馴染むようなコーディネートを意識しています。ほら、僕って身長が大きくて白髭で眼鏡をかけているので、もうそれだけで要素が多すぎる(笑)。だから洋服はシンプルにしてプラス & マイナスをゼロにするようにしています。要は何が言いたいかって言うと、自分を知ってバランスを取ることが大切ってことです。
ーー最近はセットアップのコーディネートがトレンドのように感じていますが、そのあたり種市さんの視点から見ていかがでしょう?
種市:海外のアーティストやセレブ、メディアの影響もあるでしょうけど、極論を言ってしまえば、セットアップは楽だから男はみんな好きなんですよ(笑)。上下を揃えて着こなすだけでサマになってしまう手軽さもありますし。
ーー今回のアイテムは全体的にかなり大きめのシルエットになっています。こういったイージーシルエットを取り入れる時の注意点やオススメがあれば教えてください。
種市:ファッションは、着る本人がモノにできるかできないかが大切。大きめを着たければ着ればいいし、いつものサイズ感で着たければ、(今回の商品で言えば)ワンサイズ小さいものを選べば良いと思います。あまりそういったトレンド云々は意識しすぎなくてもいいんじゃないですかね。だって、オーバーサイズなものが似合わない人もいる。そういった人が無理にオーバーサイズの服を着たらおかしいですから。トレンドを意識せず、ジャストで着こなしている人の中にもかっこいい人は沢山いますよ。
ーーなるほど。
種市:トレンドよりもまず、自分に似合うものを選んだ方がいいと思います。ただ、これは矛盾していますが、今っぽさを取り入れることも大切。例えば、「この人、オールドスクールでかっこいいな」って人と「時代にアジャストできないまま来ちゃったな」って人がいるんです。それってサイズバランスが問題なんですよ。難しいですが、少しはサイズ感を意識してさりげなく今っぽさも出したいですよね。
ーーサイズ感のお話しで言うと、パーカーのセットアップコーデで上下別サイズを選ばれていましたよね?
種市:スウェットのセットアップコーデだからといって、必ずしも上下同じサイズで着る必要はないと思います。だから黒のコーデでは、トップスがLサイズでパンツはXLを選びました。僕はタイトなデニムも好きなので、下はMサイズで上はXLを選ぶのもアリでしたね。その時はブーツを合わせていたと思います。
ーースウェットスタイルにはスニーカーだという固定概念がありましたが、合わせ方によっては革靴も合うんですね。
種市:裾元のたるみを抑えれば、革靴にだって合いますよ。くどいようですが、やはりサイズ感次第!
ーーありがとうございます。それでは最後にもう1点お伺いします。DW-5600のデザインを忠実に再現したリングを去年の5月にリリースしたのですが、今年はG-SHOCKの誕生40周年ということもあり、ゴールドバージョンも展開します。率直なご感想をお願いします?
種市:これも最初にお話しした内容と同じで、話のきっかけになるようなアイテムですよね。それにしてもコレ、かなり精巧に作られているんですね。こういったバカげたものを真剣に作ってるところになんだかグッときちゃいます。やっぱりいくつになっても、こういった遊び心を忘れない大人でありたいです!