上山 キアヌ 久里朱(かみやま・きあぬ・くりす)とは!?|サーファー向けカリフォルニア観光ガ イド | G-SHOCK 腕時計 Skip to content

サーファー上山 キアヌ 久里朱の
カリフォルニア滞在記!

日本のサーフィン界を担う次世代として注目を集める上山 キアヌ 久里朱。カリフォルニアに移住して新たな生活を送る彼に、 拠点とするオーシャンサイドのサーフィンライフについてのリモート・インタビューを決行した。取材後にそんなトップサーファーから、「日本のみんなにオススメしたい」と届いた観光スポットの写真も掲載するので、次の大型連休のサーフトリップ計画に加えてみるのもいいかもしれない!?

上山 キアヌ 久里朱 profile
競技:サーフィン
生年月日:2001年1月6日
出身地:ハワイ
キャリアスタート:4歳
主な成績:2018年ISA世界ジュニア選手権 U18 優勝、2022年WSL CSツアー参戦、2022年ISA世界選手権日本代表

Part 1
キアヌが語る、アメリカ・サーフィン修行!


『ハードな環境に身を置いて成長したい
タフになって自信を持って攻めていく!』 by キアヌ

2018年に日本人で初めて18歳以下世界王者に輝いた日本サーフ界の期待の新星、上山キアヌ久里朱。

今年からカリフォルニアに移住し武者修行に励む彼の生活は、サーファーとして、そして人間として、より大きな成長を予感させる実りある日々のようだ。今回決行したリモート・インタビューでも、その声から溌剌としたエネルギーが伝わってくる。

「カリフォルニアにきて、約8ヶ月になります。以前はハンティントンビーチの方で日本人と暮らしていたんですが、最近、オーシャンサイドに引っ越したんですよ。今は外国人のルームメイトと生活しています。やはり、言語の違う人とのコミニケーションは難しいですが、よりハードな環境に身を置いた方が自分自身の成長につながるので、こっちの生活を選んでよかったです。彼もサーファーで、すごくハングリー精神があるからより刺激になってますね。10月からは週3で語学学校に通うんですけど、今はサーフィンの合間にバイト探しの毎日です。もう手当たり次第に直接声をかけていくスタイルなんですよ。こっちの人は連絡が遅いから、自分からガンガン動かないといけなくて。今思うと、日本に居た時は無駄な時間が多かったなって思います」

そんな彼は、なぜ、アメリカへの移住を決意したのだろうか。 スイッチを入れたのは、同じくチームG-SHOCKのメンバーであり、目標とする同志、五十嵐カノアの存在が関係する。

「上手くなりたくて、地元から徳島に移り住んだんです。でも、まだまだ足りない、もっと上手くなりたい。いつもそんなことばかり考えていたんですが、2022年ISA世界選手権の日本代表チームで一緒だったカノアくんの行動で完全に火がつきました。夕方まで一日中一緒にサーフしてたのに、彼はその後すぐに1人でハードなトレーニングをしてたんですよ。自分はただシャワーを浴びて部屋でご飯ができるのを待ってるだけだったのに……。汗だくで食事の会場に現れたカノアを見た時に、なんだか自分が情けなくなっちゃって。このままじゃダメだって、本気で上を目指す覚悟ができました」

キアヌはこの日のうちに、アメリカ移住を両親に直談判したそうだ。カリフォルニアの波は、彼のタフネスマインドを現在進行形で育んでいる。

「ここはとにかく波もサーファーもレベルが高い。本当に移住して良かったと思います。毎日途切れなく波がありますからね。フラットは、ほぼなくて常に1~4フィートはあります。日本よりもサーフィンが日常にあって、そこを軸にした生活を送っている人が多い、最高の環境ですね。ローカルのおっちゃんたちも普通にプロ並みに上手いって感じなんですよ」

波だけでなく、ローカルサーファーたちのマインドも刺激を受けるポイントなのだとか。礼儀正しく控えめな日本人は、外国ではシャイだとよく言われる。しかし、今は上を目指す武者修行中の身。もちろん遠慮なんてしている場合ではない。

「こっちの人はポジティブで自分に自信があるんですよね。自分もそういう人間になってマインドを変えたい。あえてキツい方の道を選んで、自信を持って競技に挑むのみです。ブレずにタフに攻めます。あと、これからは、ただサーフィンだけに夢中になるだけではいけないとも思っていて。こういった活動をもっと多くの人に知ってもらうことも必要。これからの日本のサーフィン界を盛り上げるのも自分の役割だと感じています。そういった意味で、今後は積極的にカリフォルニアのデイライフをInstagramにポストしていく予定です。ぜひそちらもチェックお願いいします」

今の彼にとっては毎日が挑戦だ。異国の地にて、自分自身の力でサバイブしていく過程、そこで得る人間としてのタフネスは、競技者としての成長をもたらすに違いない。来年からはより積極的に大会にも出ていく予定だ。『男子、三日会わざれば刮目して見よ。』という諺のように、濃密な学びある毎日を経て、まるで別人のように成長を遂げた彼の姿を、しっかりと目に焼き付けたい。

【関連記事】

Part 2
キアヌ流!“通好み”のカリフォルニア観光ガイド


次の章では、カリフォルニアトリップを計画中のサーファーに向けた、オススメのスポットをポイント、フード、観光などのバリエーション別に5つ紹介してくれた!

【①  POINT】
最高の波とサンセットが楽しめる
サウスサイドの超穴場ポイント


@ サウス・オーシャンサイドのスポット
MAP:https://maps.app.goo.gl/w21aBpGRD3UA9PVH8

「最初に紹介したいのはサウス・オーシャンサイドのスポットです。地元の連中は、サウスサイドとかオーシャンサイドとかって言いますね。人気のピア(海に突き出した桟橋、お店が集まる町の中心地)から離れていて、観光客も少ないポイントです。初めてここでサーフィンした時、サンセットがめちゃくちゃ綺麗で感動したのを今でも覚えてます」

早速の耳寄り情報! 西海岸の観光名所の賑わいも良いけれど、せっかくサーフィンをするなら混んでない場所の方が絶対に良い!でも、ローカルが集まるようなポイントで我々トリップサーファーも楽しめるんだろうか?

「ハンティントンなんかは有名なビーチだから波の取り合いになるけど、オーシャンサイドのビーチはローカルの人らもゆるくて、“次どうぞ~”ぐらいの感じで全然譲ってくれるんです(笑)。そもそも、今までで一番混んでた時でも10人ぐらいだから、全然楽しめると思いますよ」

こんなにサンセットが綺麗で、人も少ないから波もたくさん乗れる、そしてローカルが優しいから怯えなくていい! のびのび楽しめる要素が満載で最高すぎるスポットだ。旅行者でも行くのが難しい場所ではないようなので、せっかくなら車をレンタルして海沿いドライブも満喫しよう。

【②  STREET】
古き良きアメリカの魅力が詰まった
これぞ、観光スポットのクラシック!


@オーシャンサイドのストリート
MAP:https://maps.app.goo.gl/p2y3rJkaE2dEaeep8

「オーシャンサイドに引越して思ったのは、これぞ自分がイメージするTHE America!って感じなんですよ。日本にはないような映画館があったり、コアなスケートショップがあったり、そこら中の壁にアートがあったり。ポピュラーな観光スポットではないんですが、僕はこういう街の方がリアルで好きなんですよね」

確かにキアヌから届いた写真をチェックしてみると、アメリカならではのスケール感! クラシックな建物もウォールアートも、とにかく作りが大きい! それでいて大都市の摩天楼の窮屈感はなく、開けた空にパームツリーも相まってカリフォルニアが感じられる。映画で見たような絵になる街並みの中に自分が居ると思うと、ただ歩いているだけで気分も良さそうだ。

「オーシャンサイドと比べると、ハンティントンはお金儲けの為に作られた街っていう風に見えちゃうんですよ。新しい物や似ている物も多いし。その点、オーシャンサイドは昔から残っている物が多い。古きよき時代のアメリカの魅力みたいな。これがこの街のカルチャーなんだなっていうのが伝わってきます」

コアなカルチャーを肌で感じられる場所は意外と貴重かもしれない。有名な観光スポットばかり回っていたら、なんだかテーマパークに来たような感覚だけが残って不完全燃焼、なんて経験は旅行のあるある。“通好み”という観点からするとぴったりの旅行ガイドだ。

【関連記事はこちら】

【③  FOOD】
サーフィン前の朝昼兼用にも最適
過去イチ美味しいアサイーボウル


「アサイーボールも是非食べて欲しいですね。僕のお気に入りはAlohana Acai Bowls。もともとアサイーボウル好きなんで、いろいろ食べて来ましたけど、ここがいちばん美味しかったですね。たまたま友だちとフラッと入った店が大当たりでした。なかなか穴場なお店かもしれません」

ハワイで生まれ、世界を転々とする彼が太鼓判を押す逸品。これは是非とも食べてみたい!正直に言うとアサイーボウルを食べたことがなく、サラダなのかデザートなのかも分からない筆者でさえ、かなり興味が湧いてしまう。

「すごく大きくて、フルーツもたくさん乗ってます。値段も17ドルで、美味しさと量を考えるとコスパもかなり高いですね。自分は普段ご飯2合とか平気で食べちゃうんですけど、このアサイーボウル一杯でお腹いっぱいになっちゃうぐらい。サーフィン行く前に朝昼兼用の食事にする時が多いですね」

確かにボリューミーで見た目も美味しそう!アスリートが日常的に食べているんだから、きっと健康にも良いはずだ。旅先で気が大きくなって暴飲暴食してしまい翌日の予定に支障が出ることがないように、早起きしてヘルシーなアサイーボウルでスッキリする日を作っても良いかもしれない。

【④  FOOD】
友達と安く海外旅行するなら
メキシカンスーパーがおすすめ


@ Northgate Market
MAP :https://maps.app.goo.gl/MN5JKpeonioZFVNMA

「普段から自分がよく行ってるスーパーマーケットのNorthgate Marketですね。メキシカンのお店ですごく良心的な価格なんですよ。生活費が抑えられるので、かなりお世話になってます。アメリカの大手のチェーンより全然安い。すぐ駐車場いっぱいになっちゃうぐらいローカルに愛されてるお店です」

旅行者としても食事代を抑えられるのは嬉しいところ。外食三昧を続けていたら帰国後にカードの請求額を見て頭を抱えることになるだろう。現地のリアルな生活を感じられるし、旅先でスーパーマーケットに行くのは結構楽しいものだ。

「材料をここで仕入れて、ルームメイトと一緒に毎日自炊してます。メニューはタコライスとかハンバーグとかパスタとか、この前は誕生日の友だちの為に寿司を作ったりもしましたよ。美味しく安くご飯が食べられるんで、結構食事も楽しめてますね」

中心地は日本のお店やコミュニティも多いが、せっかくならば現地ならではの異国情緒を味わうことこそが旅の醍醐味。初めて見る食材を使った料理にチャレンジしてみるのも思い出になりそうだ。珍しいお菓子を見つけたらお土産にもなるし、忘れずに予定に入れておきたいスポットだ。

【⑤  SURF SHOP】
プロサーファーたちも足繁く通う
1962年創業の老舗サーフショップ


「オーシャンサイドは海の近くにいっぱいサーフショップがあって、黄色い壁がトレードマークのreal surf shopとか、雰囲気の良いお店ばかりなんですけど、まだ引越したばかりでここ!って場所は見つけれらてなくて。やっぱり商売道具を扱うサーフショップには拘りたいので。だから、少し場所は離れますが、今回は特別に僕の行きつけのショップを教えちゃいます」

実際にアスリートが通う店であれば、それはもちろん旅行者でも、わざわざ足を伸ばす価値がある!というわけで最後はオーシャンサイドを離れた番外編。プロサーファー御用達のとっておきをご紹介だ。

「僕がいつもサーフボードを直してもらっているのは、Froghouseっていうローカルショップです。ニューポートビーチの黎明期からある老舗で、なんでも1962年創業なんだとか。長い歴史があるお店ながら、スタッフは若手プロサーファーやプロに挑戦中の子たちが中心で、彼らがお店を回しているんですよ」

信頼と実績がある場所な上に、フレッシュな意見も聞けるというのは、すごく魅力的だ。ギアをチェックするならここが間違いないだろう。それだけプロップスのあるサーフショップなら、ロゴTシャツだったり、お店のグッズをお土産に買って帰るのも、かなり渋い。きっとサーファーの友だちも喜んでくれそうだ。

Part 3
キアヌのFavorite G-SHOCK


「コンテストでは常に時間配分を意識しなければいけないので、コンペティターである以上、海に入る時に時計は絶対に欠かせないアイテム。普段の練習でも、例えば一緒に入った友達と、急遽30分1ヒートの練習試合をすることだってある。そういった時などにも役立っていますね。

あと、これはサーフィンあるあるなんですけど、たまに時計をつけずに海に入る人がいるじゃないですか?! だから時計をつけていると“今、何時?”って話しかけられるんです。日本にいる時はそこまで意識してなかったですけど、今アメリカで英語の練習もしている自分にとっては、かなり大切なコミニケーションツールになっています。実際にそういった会話から交友が生まれることだってあったんですよ。だから今は、“もっと俺に時間を聞いてくれ!”って思いながら海に入っています(笑)。

今日つけているのは《DW-5600UE-1JF》。その日の気分で色々なG-SHOCKをつけますが、なんだかんだいって、一番愛用率の高いモデルがこの1本です。サーフィンのスタイルでも服でもなんでも、こういったシンプル・イズ・ベストでクラシックなものが好きなんですよね!」

【関連商品】

Select a location