ニコロ・ヴィンヤード&ベリー・ガーデン サラファン
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ニコロ・ヴィンヤード&ベリー・ガーデン
八ヶ岳南麓の小さな果樹畑です
サラファン
曜日の夜、もう結構遅い時間です。

夕方からの雪で、清里は数センチの雪が積もり、白い世界になりました。

このところ、暖かい日もあったので、今日の寒さは身に染みます。

エフはもっと寒いんだろうなあと、ふと…

緯度からすれば樺太の真ん中あたりだし、寒くないはずがない…。

それなのに、この時間、暖かい食事をゆっくりと取れている人は、そこにはいないんでしょうね。

とても悲しい話です。

う昔のことだけど、勤めていた会社が都内の神田駿河台にあって、すぐ近くにはニコライ堂が。

歩いて行ける神保町には、時間があると出かけていました。

古本屋街で、トルストイやドストエフスキー、ツルゲーネフといったロシアの作家の本を買い求めたり、古レコード屋でチャイコフスキーやラフマニノフのレコード盤をあさったり。

そして、同じ通りにあるロシア料理店で、ボルシチを食べたり。

ロシアの匂いは、暖かくて懐かしさを覚えるものでした…

・・・・・・・・

そうだ、たしか「サラファン」という名前だった。

の料理店の名前を思い出すと同時に、「赤いサラファン」というロシアの歌も思い出されて…

「赤いサラファン縫うてみても、楽しいあの日は帰りゃせぬ」

日本語の歌詞の出だしはよく覚えています。

若さを楽しんでいられる時間は長くはないんだよと、母親が娘に語るセリフ。

この、「楽しいあの日は帰りゃせぬ」という言葉が、どうにも心に引っかかって、仕方がありません。


コメント
コメント
赤いサラファン
全く同じ思いですね。こちらも妻のショウトステイ先がコロナの影響でしばらく中止、やっと見つけたところも一日で妻を介護出来ないと音を上げてきました。またこちらの負担が増えるばかりですがウクライナの事を思えば多少は辛抱しないとと思っています。
遠砲火知る由もなく蝌蚪群れる
今一度チェホフの春を思うべし
黒々とアムール河畔陽炎ひぬ
血に飢えしシベリア犬や雪の果
2022/03/07 (月) 13:23:27 | URL | りとる #-[ 編集 ]
Re: サラファン
世の中、なんとも不安な状況になってきましたね。

自分たちよりも不幸な人を見て、それで自らを慰めるというのは、まことに辛い話です。

今度お会いできるときには、多分、明るい話題もあることでしょう。
2022/03/07 (月) 17:26:17 | URL | ニコロM #-[ 編集 ]
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