ニコロ・ヴィンヤード&ベリー・ガーデン Blog
FC2ブログ
ニコロ・ヴィンヤード&ベリー・ガーデン
八ヶ岳南麓の小さな果樹畑です
あらためて…
の間に降った雪で、今朝はうっすらながら、一面の雪景色でした。

裸の木々にも白い花が一斉に咲きました。

でも、陽光のせいで、木々に積もった雪はみるみるうちに融けていきます。

202401041

かにも普通の、のどかな正月風景です。

しかし、この正月、のどかな気分でいられる人は限られているとの現実を、年があらたまってすぐの自然の猛威と、続いての大きな飛行機事故で、痛いほど思い知らされました。

の世を眺めれば、日本社会の政治や産業の基盤にヒビが入っているかの印象を受けるし、ウクライナやパレスチナの地で起きている戦争、東・南シナ海での緊張など、不安なことがいっぱいです。

のブログは果樹についてのたわいない話を載せたり、身辺雑記を書いたりする、まあ、勝手な「残日録」といったもの。

しかし、曲がりなりにも小さな果樹園を営み、山の中での生活を楽しみ、「残日録」を書いたりすることができるのは、やはり世の中が平穏であればこそ。

正月三ヶ日を終えて、みんなが安らかで健やかな一年を過ごせるようにと、あらためて手を合わせています。

横浜まで遠出
に予定がないのなら、保土ヶ谷の公園に行かない?とマダムから提案が。

急にまたなぜ?と聞くと、前から、この懐かしい場所に行きたかったと。

たしかに、箱根駅伝の中継で、国道1号の「権太坂」の様子がテレビに映し出される度に、わー懐かしい、と叫んではいた…

央道から圏央道へ入り、東名高速を町田まで走って、あと16号と横浜新道…

けっこう長い車の旅です。

番上の子がまだ小学校に入ったばかりのころ、横浜市南区の六ツ川というところに住んでいました。

北側の保土ヶ谷区まで近く、そこにある市営の児童遊園地とこども植物園へは、マダムはベビーカーを押しながらよく行っていたし、そこでお弁当を食べたりしたことも。

権太坂は、この2つの公園の間の急坂を降りた辺り。

そのころの記憶をあらためて辿ってみたいとの思いは、ニコロMも同じです。

も、今回、その二つの公園の中を一緒に歩いたものの、長い年月の間に園内の様子が変わったせいか、当時のことを思い出させるものはほとんどありませんでした。

ピンポイントで、一つ二つに記憶が…

それでもマダムは満足そうでした。

童遊園地の隣にある英連邦戦死者墓地にも立ち寄りました。

それこそ40数年ぶり!

202310152

コラは立ち入れないので、マダムと入れ替わりで、入り口近くに…

202310151

局、往復で6時間ほどかけ、2時間ほど歩いた外出になりました。

トランクに押し込められていたニコラには、往復の時間は少し長かったかも。

でも、しばらく後部座席に入り込んだりしていたし、公園の中を一緒に散歩できたし、トータルでは満足したんじゃないかな。

桜の便り
地から、桜が満開だという話とか、その映像が流れてきます。

でも、標高1,000m近いニコロ・ヴィンヤード付近では、サクラどころか、その他の早咲きの花だって、ほとんど咲いていません。

あ、咲いているなと目に付くのは、ダンコウバイやレンギョウの黄色い花とか、コブシの白い花くらい。

のスイセンも、蕾は膨らんでいるのに、開花はまだです。

202204021

本列島は南北に細長くて、しかも標高差もあるから、植生の違いがあるのは、まあ当然ですよね。

その土地ごとの季節があって、その土地ごとの生活がある…

それを無視して物事を画一化しようとすると、なにかと無理がかかるんじゃないのかな…

あ、そんな当たり前のことを、各地の桜の便りを聞きながら、つらつら考えています。

サラファン
曜日の夜、もう結構遅い時間です。

夕方からの雪で、清里は数センチの雪が積もり、白い世界になりました。

このところ、暖かい日もあったので、今日の寒さは身に染みます。

エフはもっと寒いんだろうなあと、ふと…

緯度からすれば樺太の真ん中あたりだし、寒くないはずがない…。

それなのに、この時間、暖かい食事をゆっくりと取れている人は、そこにはいないんでしょうね。

とても悲しい話です。

う昔のことだけど、勤めていた会社が都内の神田駿河台にあって、すぐ近くにはニコライ堂が。

歩いて行ける神保町には、時間があると出かけていました。

古本屋街で、トルストイやドストエフスキー、ツルゲーネフといったロシアの作家の本を買い求めたり、古レコード屋でチャイコフスキーやラフマニノフのレコード盤をあさったり。

そして、同じ通りにあるロシア料理店で、ボルシチを食べたり。

ロシアの匂いは、暖かくて懐かしさを覚えるものでした…

・・・・・・・・

そうだ、たしか「サラファン」という名前だった。

の料理店の名前を思い出すと同時に、「赤いサラファン」というロシアの歌も思い出されて…

「赤いサラファン縫うてみても、楽しいあの日は帰りゃせぬ」

日本語の歌詞の出だしはよく覚えています。

若さを楽しんでいられる時間は長くはないんだよと、母親が娘に語るセリフ。

この、「楽しいあの日は帰りゃせぬ」という言葉が、どうにも心に引っかかって、仕方がありません。


頭から離れない…
つのメロディーがなぜか耳の中で鳴りっぱなしということはありますよね。

同様に、詩句の一節がなぜか常に頭の片隅から消えないということも。

特段の理由もないのに、ふと気がつくと、そのフレーズを反芻している…

日は終日庭仕事をやったけれど、その間じゅう、ポール・ヴァレリーの詩の一部が頭から離れませんでした。

Le vent se lève, il faut tenter de vivre.

そう、「海辺の墓地」(Le Cimetière Marin) の最終節冒頭の部分です。

なぜなのか、自分でもわかりません。

何かの拍子に、「風立ちぬ」の言葉(なのか、堀辰雄の小説なのか、宮崎駿のアニメなのか)に考えが及んだ時に、昔覚えた詩句へ連想が飛んだのかも。

日は、「君もコクリコ、われもコクリコ」の繰り返し。

こちらは、きっかけは分かります。

草刈りをしながら、ヒナゲシを見ていたから。

「ああ皐月」で始まる与謝野晶子の歌は好きな歌の一つで、ヒナゲシ(フランス語でcoquelicot)を見ると、つい思い出してしまいます(と言うより、この歌のせいで、畑にも庭にもヒナゲシを植えてしまったと言ってもいいくらいで…)。

も、なんだか気になりますよね。

二日間も続けて、壊れたレコードみたいに、一つのフレーズが頭から離れないというのは…

ん?

ひょっとして、レコードじゃなくて、頭自体が壊れかけている?

ま、まさか!

連休の人出は多かった
労感謝の日で、3連休の最後の日です。

外出したくはなかったけれど、食料品が底をついていたし、リフォーム工事の関係での材料も早く調達しておきたかったので、ニコラを連れて、まずは畑へ。

ととい剪定したBluerayの列のすぐ隣、ハンナズ・チョイスの若木の一列の剪定をやることにしました。

だれもいない静かな畑で、ニコラと二人(?)きりの時間です。

一列17本の剪定が終わったのが、ちょうどお昼時。

しかし、遅い昼食を清里に戻ってからとることにして、ニコラを畑において、長坂へ買い物に。

道で行き違う車は、ほとんどが県外ナンバー。

普段見かけないようなところからのものもありました。

ホームセンターでも、食料品店でも、駐車している車の大部分は、山梨ナンバーではなくて首都圏だったり、関西方面だったり。

買い物をそそくさと済ませて畑に戻り、ニコラをバックシートに乗せていると、見かけない車が、時間をおいて2台、畑のそばの道を過ぎていきました。

いずれも品川ナンバーの車。

もちろん行き止まりの道なので、畑のすぐ先でUターンして、来た道を戻って…

ゾート地でもある、山梨のこの地区は、地域をまたがる人々の移動状況をチェックするのに適している場所かもしれません。

テレビの解説などを見聞きせずとも、肌感覚で、かつリアルタイムで、人の往来の度合い、多寡を知ることができます。

日の個人的な観察からは、今度の感染拡大は、どうやら収まるものも収まりそうにないなと…

国勢調査で考えた…
民館(清里の公民館は、故あってこう表記します)に地域住民が集合し、刈り払い機の刃やゴミ袋、飲み物などが配られて、秋の道普請の開始です。

今回、ニコロMが小一時間ほどかけて回収した可燃ゴミは、袋に半分ほどだったものの、不燃ゴミは、缶コーヒーの空き缶2個だけで、ちょっと拍子抜けです。

コロナの関係で、よそからの来訪者が少なかったせいなのかな?

めにゴミ拾いを切り上げ、昨日の夜に配達された国勢調査の回答をすることにしました。

書面で答えるつもりはさらさらなくて、ネットでの回答。

たいした時間もかからず、回答終了です。

202009171

と思ったのは、この国勢調査、副次的ながら、国民のデジタル対応度を計測するのに、すごく役に立つのではないかということ。

だって、どの地域では、ネット回答の割合がどのくらいで、書面回答がどのくらいか、といったことは当たり前として、それぞれの年齢別や職業別の内訳とか、パソコンから答えた人とスマホなどのモバイルから答えた人の割合とか、そんな全国レベルのデータが一挙に手に入るわけだから。

さらには、使われたブラウザの種類(SafariとかChromeとか)、オペレーティング・システムの種類(iOSとかAndroidとか)など、民間業者も気になるようなデータも、取ろうと思えば…

今後の政策立案には、すぐにも役に立つ基本データになるんじゃないかなあ…

んなことを考えながら、ニュースを見ると、今度の政府の目玉の一つだろう「デジタル庁」は、なんと2年後の2022年春の発足を予定しているのだとか!

うーん…

copyright © 2024 ニコロ・ヴィンヤード&ベリー・ガーデン all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.