ザ・ファブル The Second contactを読み終えて
ザ・ファブル The Second contactの最終巻が発売されて買って読み終えたので、今回はザ・ファブル The Second contactの感想のお話です。
ザ・ファブル The Second contactですが、単行本派の私が唯一、新巻を発売日に買っていた作品であります。
それくらい楽しみにしていたマンガでした。
ザ・ファブル The Second contactですが私の個人的な感想を言わせてもらうと、作者の南勝久先生は物凄く苦労して描いていたのかなぁという印象の作品でした。
ここでザ・ファブルの内容を簡単に説明しますと、ファブルというのは殺し屋組織の名称で構成員全員が凄腕の殺し屋です。
主人公の明はそんな凄腕集団の中でもさらにとんでもない能力を持っている超一流の殺し屋です。
そんな主人公・明が一年間殺しをせずに一般人として生活しろというボスの命令を受けて生活するも様々な事件に巻き込まれてというのがファーストシーズンの内容です。
ちょっとネタバレです。
そんなファーストシーズンの最後の敵が同じ組織の山岡という殺し屋とセカンドシーズンで明の仲間となるユーカリとアザミでした。
ザ・ファブル The Second contactにおいて苦労しているなあと思うのはファーストシーズンで確立された明の強さです。
ザ・ファブルの面白さの一つに主人公・明の圧倒的な強さがあります。
ラノベなどの最強系主人公にも劣らない圧倒的な強さを作中で見せつけてくれます。
そしてそんな最強主人公の最大の敵だったのが、ファーストシーズン最後の敵の同じ組織の山岡であり、ユーカリ、アザミだったと私は思っています。
そう考えるとファーストシーズンで最強の敵を出してしまったので、セカンドシーズンでは例えどんな敵が出てきても強さが霞んでしまうのではと思ってました。
さらに言うとファーストシーズンでは明の味方といえたのは洋子だけだったのが、セカンドシーズンでは洋子にプラスしてユーカリとアザミまでもが仲間になっています。
明単体でも最強なのにそこに同じ組織の凄腕だったユーカリとアザミまで仲間になったら、どんな敵が出てもまあ大丈夫だろうと、私は思ってました。
ザ・ファブル The Second contactはその辺のバランスに苦労しているなぁという印象が最後までありました。
そこで南先生が恐らく考えに考えたと思われる作中の設定を上げてみます。
・明以下ユーカリ、アザミも殺しはしない(やむを得ずやってしまいましたが)
・敵は不意打ちと数で勝負
・明は岬ちゃんと結婚しているので、なるべく厄介事には参加させない
といった感じです。
こういう形にしてようやく敵と元ファブルチームとのバランスをとって話を面白くしているという印象でした。
セカンドシーズンも面白かったのですが、読んでいて明の活躍が殆どなく、ファーストシーズンのような明の圧倒的な活躍をみて気持ち良くなるような面白さはなくなり、逆に元ファブルチームを危機に陥れて、このピンチをどう切り抜けるかという面白さに変わっています。
それはそれで先が気になる面白さになっているのですが、個人的にどちらが好きかというとファーストシーズンの明の圧倒的強さをみる方が好きでしたね。