『龍が如く0』をクリアしました。
というわけで、レビューではなくて「感想」です。
龍が如くシリーズは全部で8作出ているロングセラーシリーズ。
ヤクザ世界という珍しいジャンルであることや、さまざまなミニゲームを積み込んだサンドボックスワールドなど、かなりユニークなゲームシステムとなっています。
この辺を語り出すと長くなってキリが無いので割愛。
興味がある方はWikipediaあたりで調べて下さいw
なお、Steamでのレビューは「圧倒的に好評(最近)」「非常に好評(全体)」です。
龍が如くシリーズは、縦軸としてサスペンス仕立ての濃厚なストーリーがあり、そこに、舞台となる「神室町」でキャバクラ通いやケンカ三昧を楽しめる「サンドボックス型RPG」的な要素が加えられているという、「柱が2本あるゲームシステム」となっています。
で、普通にプレイすると、まずはストーリーを追いかけてプレイしていくことになるのですが、
ストーリーは非常にデキがよかったです! テレビドラマとか映画にしたら、かなりおもしろいんじゃないかなぁ…。
少々荒唐無稽なところもありますが、怒濤のストーリー展開でそこに拘泥する暇をプレーヤーに与えません。
とにかく先が気になって、プレイが止められなくなるレベル。
シナリオの質がとても高いと思いました。
ただ、「シナリオの質が高い」くて先を急いでしまうせいで、サンドボックスでのミニゲームや、やりこみ的なキャラクター育成コンテンツなどを、まったくやらなかったんですよね…。
そして、やらなくてもとくに問題はなくクリアできるという…。
もしかすると、ストーリーを進めたい人のために、オマケ部分はやらなくても大丈夫な作りに、わざとしているのかもしれません。
オマケ部分必須だと、「先が見たいのに、どうでもいいミニゲーム強要される」って怒る原因になりかねないし。
ストレスなく遊べて、かつストーリーを堪能できたので、文句を言うようなことではないのですが、もったいないというか、システム的にはシナジー効果がなくて、むしろ互いのいいところを消してるかもなぁ…って思いました。
ていうか、前から言ってますけど、「ストーリーを見せるゲーム」にとって、RPGってゲームシステムは、相性最悪だと思うんですよね…。
ストーリーが気になるのにレベル上げしなくちゃいけないとか、ボスに勝てなくて進めないとか…。
もちろん、RPGにマッチしたストーリーラインってのはあると思うので、「ストーリーがおもしろいRPG」は全然可能だと思うんですけど(一話完結型のショートエピソードとか、冒険自体がストーリーに組み込まれているロードムービーっぽいものとか)、そういったことを考慮しないで、ただ単に「よくできたストーリー」を乗っけるだけだと、噛み合いが悪くなりそう…と思います。
そういった意味では、「0」のストーリーは、サンドボックスとの兼ね合いは悪かったと思います。
とはいえ、ゲームとしては面白かったです。
ストーリーとシステムの噛み合いの悪さも、そもそも「そんなのJRPGじゃよくあることじゃん」と割切っていれば問題ないし、「1週目はストーリー重視、2週目がサンドボックスをしゃぶり尽くす」ってスタイルでもいいわけですし。
「任侠モノ」という、わりと好き嫌いが分かれそうなジャンルではありますが、2000年代を代表した人気シリーズを試しにプレイしてみる…という意味では、トータルでのクオリティが手堅くまとまっている「龍が如く0」は、なかなか良い選択だと思います。
あ、あと、このゲームの舞台は、1988年という「バブル全盛期の歌舞伎町&道頓堀」をモデルにしています。
けっこういい感じに再現されていて、あの頃の歌舞伎町を知っている僕としては、「あの辺はああだったよなぁ」なんてオヤジつぶやきができたりして嬉しかったです。
この間、久々に歌舞伎帳に行ったら、昔と比べて、こぎれいになって少し廃れた感じがしました。
時代なのか、コロナなのか…。
『キャサリン』のPC版がSteamでリリースされましたが、日本では購入できない状態、いわゆる「おま国」扱いされているようです。
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PC版『キャサリン』が海外向けに正式発表! Steamで配信が開始されるも…(Game Spark)
まぁ、PCゲーマーの間では、評判最悪のセガなので、今回も「またセガか」といった感じで、怒りと同時に納得や諦めに近いモノを抱いた方も多いのでは。
ただ、なんだって旧作のリメイクを、わざわざ「おま国」にしたんですかねぇ?
キャサリンのPC版が出ようが出まいが、まもなく発売の「キャサリンフルボディ」の売れ行きにはなんの影響もないような。
旧版移植のPC版を買って最新リメイクフルボディを買わない人は、そもそもフルボディを買わない層な気がしますけどねぇ…。
ユーザーは選択肢を奪われ、メーカーはユーザーからの不要なヘイトを集めと、誰も得しないと思うんですが…僕なんかでは思いも寄らない深慮遠謀があるのかなぁ…。
個人的には、キャサリンはかなりお気に入りなんで、PC版が1000円~2000円ぐらいで売ってくれれば、暇つぶし用に買うような気がします。
微エロなビジュアルに注目が集まりがちですが、パズル部分がかなり楽しいんですよね、アレ。
フルボディを買うかは…微妙なところでして、オリジナルを全エンディング見るまでやり込んだ身としては、リメイクにフルプライスはちょっと抵抗が…。
3000円ぐらいだったら間違いなく買ったと思います。
というか、最近は、ゲームに6000円以上出すことに、心理的抵抗がかなり強くなってるんですよね…。
SteamやGoG、Originで安くて高品質なゲームが大量に入手できるなか、同程度の品質で値段が倍以上すると、かなり手を出しにくい。
めちゃめちゃ好きなゲームであれば、多少高くても買いますけど、積んでるゲームや安くてまだ買ってないゲームなど、他に選択肢がたくさんあるなかで、数倍の値段でも遊びたいゲーム…ってのはかなり希少なのが現実です。
そういった意味では、比較的高い値段で発売される国内大手メーカーのタイトルは、遊ぶ機会がかなり減ってきました。
安ければ買ったであろうタイトルもけっこうあるんだけど…、国内PC市場で薄利多売はなかなか難しいのかなぁ…。