ものろぐ


『DOOM ETERNAL』レビュー。キャラコンが楽しい傑作FPS。だがグロ耐性が低い人はムリ 

 プチFPSブーム到来中。

 先日「シリアス・サム4」をプレイしたのですが、久々にオールドスクールなFPSやったら思ったより気持ちよかったので、そのライバルとも言える古典的FPSシリーズの最新作『DOOM Eternal』をプレイしてみました。

 DOOMは、僕の中では『Wolfenstein3D』『Quake』『UT』とならぶFPSの礎を作った名作。
 『DOOM Eternal』は、そのリブート作ということで、どういう仕上がりになってるのかなぁ…古き良き撃ちまくり系シューターなのかなぁ…などととワクワクしながらプレイしてみました。

 あれ、これシューターじゃねぇよww

 いや、一応シューターなんですけど、いわゆる一般的なFPSシューターとはかなり違う。
 普通のシューターは「銃で撃って敵を倒す」のですが、DOOMは、さまざまなシステム的制約によって、「銃で体力削って近接でトドメ」というのが基本スタイルになっています。
 トドメを指すために敵に近づくというアクションが入る都合上、一般的なFPSよりもキャラコンの重要度が大幅にアップしているのが特徴。

 ついでに言うと、銃は基本的に「削る」ためのもので、最終的に敵をぶっ殺すのは、チェーンソー、火炎放射、特殊キルムーブ(DOOMでは「グローリーキル」と言います)などのスペシャルな攻撃の役割なため、「銃で撃ち殺す快感」みたいのはあんまりないです。

 「キャラコン重視の戦闘スタイル」になったことで、DOOMはキャラを動かすのが非常に楽しい。
 最近のゲームだと、APEXあたりがキャラコン重視なFPSだと思いますが、DOOMの方がキャラコン重要度が遙かに高いです。
 1匹倒すごとに、敵の攻撃をかいくぐりつつ近づいてグローリーキル決めなきゃいけないんだから、運動量が多くなるのは当たり前。

 さらに、敵をグローリーキルで倒すことによって体力が回復するという仕様なので、少々強引なムーブをしてもなんとかなります。
 被弾を防ぐために障害物に隠れてじっとしている必要があまりなく、動き回って敵を削りつつ素早く近づいてキルムーブというスピーディな戦闘になっているため、他のFPSでは味わえないテンポのよさと爽快感にあふれています。

 と、ここまで書くとオリジナリティの高い爽快FPSアクションです。
 実際、アクションのデキは素晴らしい。
 ここまで「自キャラを自在に動かして、敵を倒していくのが気持ちイイ」アクションは久しぶりです。

 ただ、最大の欠点というか、個人的にダメだったのが…

 超絶グロいんです。

 そりゃもう猛烈にグロい。
 ほんとアメリカの人ってグロいバトル大好きだよねw

 DOOMってグラフィックがそこまでフォトリアルじゃなくて、どことなくファミコンライクな「ゲームっぽさ」が漂っていることもあって、グロ表現自体はそこまでエグくないんです。
 とはいえ、顔にデカいナイフ突き刺したり、首がすっ飛んだり、チェーンソー袈裟斬りで肉片飛び散ったりを、「敵を倒すたび(つまり数秒毎)に」見せつけられるのは、正直気持ち悪い。

 僕はもともとグロが好きではないですが、完全ムリってほどでもありません。
 Falloutとかボダランとか、好きな洋ゲーをグロでムリって思ったことは滅多にないです。
 DbDまで行くとちょっと引きますけど、それでもプレイはできます。

 そんな僕ですが、DOOMはちょっとキツかったです。
 いかんせんグロシーンが多すぎですわ…
 アクションがおもしろそうだっただけに、少々残念。
(気合いで続けてたら、だんだん慣れて気にならなくなってきた気もしますがw)

 Steamのレビューだと褒めてる系が多くて、実際そのとおりのナイスアクションだと思うのですが、グロ耐性が低い人は気をつけた方がいいと思います。

 ちなみに『DOOM Eternal』はシリーズ最高の利益を上げたスマッシュヒットタイトルだそうです。
 あんだけグロくても爆発的ヒットするとか、海外ゲーマーのグロ耐性ハンパないわw
 敵がミンチになって飛び散るのを見ても、僕のように「うわっキモっ…」じゃなくて、「うっひょー気持ちイイー」とか「バカくせーゲラゲラ」って感じなんだろうなー。



[ 2021/12/20 13:12 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)