08年の7月に任天堂をはじめとするゲーム会社がマジコン販売業者を相手に起こした販売差し止め訴訟の判決が東京地裁にて言い渡されました。
結論:マジコンは違法だから販売禁止 まぁ妥当といえば妥当ですが、グレーな部分に法的判断が下されたのは大きいのではないでしょうか。今後「プロテクト回避にも使えちゃう、本来は改造系のツール」も規制される可能性は出てきましたが、まぁやむをえないですかね…。
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「マジコン」販売禁止命じる 東京地裁、任天堂の訴え認める判決(IT Media)
またこれにともないヤフオクではマジコン出品を禁止しています。(
「マジコン」出品禁止のお知らせ」YAHOOオークション)
昨年の提訴直後はアキバから姿を消していたマジコンですが、最近では再び売られていました。この判決を受けてまた消えていくような気はしますが、商魂たくましくこっそり売る店もあるのかなぁ…。
またマジコンを使ったプロテクト回避用のコード配信・利用について、経産省が法規制の検討に入ったとのことです。
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ニンテンドーDS「プロテクト外し」横行 経産省が法規制検討(IT Media)
記事内容では「回避コードの“提供”は技術的制限手段の提供禁止を定めた不正競争防止法に反するが刑事罰がないため野放し状態になっている。抑止力として刑事罰の導入も考える」といこうとのようです。
現実的にはマジコンユーザーや回避コード使用者を取り締まるのは難しいと思われるので、配信する側に厳しく対処していくのは当然の帰結と言えるかもしれません。
なお、現状でも「回避コードの配信は技術的制限手段の提供禁止に反する行為」とされる可能性があり、民事での損害賠償請求などの対象にはなるかもしれないので、サイトや掲示板などで回避コードを配信する場合は、その辺りのことをしっかり確認してから行った方がいいかと。回避コード配信ぐらいだと、軽い気持ちでやる人もいそうですが、いざ何かあってから「訴えられるほど悪いこととは思わなかった」では済まないので…。
コナミの野球ゲーム「パワプロクンポケット」。定番野球ゲーム「パワフルプロ野球」をニンテンドーDS向けにアレンジしたタイトルで、すでに「11」まで続いている人気作です。
そちらの公式サイトに開発者がユーザーからの質問に答えるというコーナーがあるのですが、そこで
「今回のぱわぽけはしっかりマジコン対策しましたか?」という質問や
「主人公がレベルアップするとフリーズして止まります」というマジコン使用によるバグっぽいワザの質問などがあり、それに対して、開発者が
「そう言うことはいうな! 買えよ! 俺らの仕事や時間を無駄にする奴は消えてしまえ!」などとマジギレしてお答えした模様。
ちょっと言葉が過ぎたと思ったのか、現在はもう少しソフトな表現になっていますが、それでも質問と答え自体はしっかり残っています。
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マジコンについてコナミが「パワプロクンポケット11」公式サイトで激怒(GIGAZINE)
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パワプロ」開発者「マジコン対策しましたか?」の質問にブチギレ (痛いニュース)
ある意味、漢らしいですパワプロ開発者。この手の話はタブーかもう少しクールに答えるのが主流なのに。まぁあえてこうやって答えることで、話題性を集めようとしたのならなんという孔明っぷり。僕とかあっさり釣られました。(下のは修正後のもの。修正前のは痛いニュースさんでどうぞ)
何回も言ってきましたが、現状ではマジコンの使用って合法なんですよね。使ってる側を法的に罰するのはかなり難しいと思います。なので法律を「違法ダウンロード禁止」「不正コピー装置の購入・所持禁止」とかにするか、あとはマジコン売っている店を即告訴とか違法ROMサイトを片っ端から検挙するかしか無いと思います。個人的には後者の方が手っ取り早いと思いますが。ROMサイトは海外だったりするんでいろいろ大変のかなぁ…。
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しつもんコーナー:パワプロクンポケット11(マジコン関連は1月6日分とかに。他にもあるかもしれませんが、質問多くて全部見てませんorz)