2023年(令和5年)の7月~8月初めにかけ、連日の酷暑が続きました。
気温が35℃を超える日が珍しくないという驚きの高温が続きました。
地球温暖化から地球沸騰化へ?
こうした中、夏と言えば高校野球
6月から7月にかけて、各地で熱戦が続きました。
そして、今年の甲子園球場で開催される全国高等学校野球選手権大会に於いて、『クーリングタイム』というものが導入されました。
新たな試みを行う上では、様々な問題も出てくることと思いますが、踏み出すことがまずは大事、今後の改善にも期待です。
熱戦と撮るカメラも暑さ対策は必須ですね💦
クーリングタイムとは?
クーリングタイムは、厳しい暑さの中開催されることから、暑さ対策として導入されました。
5回終了後に10分間の休息時間を取るというものです。
選手は、クーラーや送風機が置かれたベンチ裏に用意された涼しいスペースで涼みます。
このスペースには、保冷剤を入れた「アイスベスト」や首の周りを冷やす「ネッククーラー」が用意されていて、体を冷やしたり水分を補給したりします。
サーモグラフィーなども使って体調を確認するということです。
この時間、選手たちはグラウンドに出ることができません。
球場のバックネット裏の電光掲示板では残りの時間が表示されます。
Jリーグ等でも、前半後半それぞれで、給水タイムが設けられ対策が取られていますね。
クーリングタイムによる選手への影響
選手にとって、このクーリングタイムはどう影響するでしょうか?
サームグラフィーカメラで、3塁側アルプススタンドから10時頃撮影したものです。
雲も多い状況ですが、グラウンド内の暑さが分かります。
グラウンド内の熱は、人工芝>黒土>外野自然芝となっていますね。
まず、本来の目的である選手の暑さ対策として
甲子園の大会は、時間に厳しく、時間に追われます。
第二試合め以降の場合、前の試合の試合終了、勝利校校歌斉唱が終わるとともに入場し、すぐノック開始、ベンチに移動して、すぐ試合開始です。
只でさえ緊張して、興奮している状態で、普段とは違う体調になることは予想されます。
そこで、強制的な休息時間10分間
熱がこもった身体をクールダウンするのには良いと思います。
寧ろ、高ぶった気持ちを落ち着かせる効果の方が大きいと思うのは私だけでしょうか。
ただし、もう40年以上前の話になりますが、
それまで、身体を冷やすことはNGでしたが、アイシングというものが流行りだしました。
熱を持った箇所を冷やすことで、痛みや腫れを抑制しようというものです。
このクールダウン、冷し過ぎると、このアイシングに似た状態になるのではないでしょうか?
汗が出て、冷えたシャツで、エアコンがキンキンに効いた室内に入るとどうなるか。
最初は、気持ち良いですが、時間とともに寒く、人によっては体調が悪くなることも。
リズムも崩れないかな?
スポーツというものは、リズムも大事
それが、10分間という時間、強制的に中断されることでリズムが変わることも考えられます。
ジョギングをしていて、途中信号待ちがあり、再び走りだすとき、少し大変ではありませんか?
(疲れて休憩したいというときは別ですが)
大会後に検証されると思います。
選手、監督は、忖度なく、感じたことを率直に発言して欲しいと思います。
アルプススタンドで応援する生徒への影響
アルプススタンドで観戦したことがある方なら分かると思います。
まず屋根はありません。
三塁側アルプススタンドでも、第1試合早々から直射日光が当たる環境です。
ハッキリ言って、暑いです。
スタンドから、売り子さんが販売するビールを買って飲みたいところですが、暑くてとてもとても、かち割り氷を欲します。
先ほど同様、10時頃に撮影したものですが、
座席のところ、なんと63℃です。
座ると、思わず「熱っ!」というレベルです。
アルプススタンドの裏には、空調機やスポットクーラー等が置いてありますが、生徒達全員が入れるスペースはありません。
そう、この10分間、そのまま待機です。
応援もなく、座って待つ10分間、意外に長いですね。
直射日光の当たる場所で、10分間座ってみれば分かります。
是非、選手や監督だけでなく、アルプススタンドで応援する生徒等の声を聴いてもらい、トータルで検証してみてもらいたいと思います。
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