前の休日、近所で火事があった。
急に焦げ臭いにおいが家の中に入って来た。
何かおかしいぞと思い、外を見ると、
少し先の家から真っ黒い煙がもくもくと上がっている。

自分は今その方向から帰宅したばかり。
という事は、今燃え上がったばかりなのかと思っていた矢先、
消防車のサイレンと人の叫ぶ声、救急車のサイレンなどが
響きだして、騒然となってきた。

SNSにはすぐ近くにいた人の火事の動画や写真の投稿が出ていた。
火の勢いが強く、動画を見ても恐怖を感じた。

ニュースからの情報では、全焼で高齢の男性が火傷を負ったらしい。

すぐに父を思い浮かべた。
自炊をしている様だからガス火を使っている。
IH調理器は使っていない。
次に帰った時に、勧めてみなきゃ。

実家が火事を出したら、両隣に間違いなく延焼すると思う。
父が話を聞いてくれるだろうか。
弟にも話してみよう。
自分も気を付けないといけない。

災害時、長い停電の時にガスが使えたので助かった。
どっちみちオール電化に換える費用も無いし。

冬にガスコンロの火は暖かい。
寒い朝、お弁当を作る時、火が暖かくて助かった。
高齢者には、電気の方が安心だ。
換えるにしても、誰かがやってあげないと。
18619fireIMGL6294_TP_V
火事は何もかも失うし、近所に迷惑をかけてしまう。
あの臭いと煙を見たら、もっと近いお宅は、どれだけ大変だったかと思った。
臭いや煙も家を覆っただろうし、
自分の家にも燃え移るかもという恐怖が襲った事だろう。

以前から、外出するたびに、火を消したかな、
鍵をかけたかな、と不安になっていた。
家のある方向でサイレンが聞こえると、
我が家ではないかと心配してしまう。

なので、家を出る前は、台所の火のチェック、よし!
鍵を閉めた、よし!と自分で意識してから出る。
ばたばたしていたり、何かに気を取られた状態で
無造作に戸締りして出ると、後から気になって仕方が無い。

場を去る時も、必ず振り返ってチェックしてからと決めている。
夫があまりにもだらしなく、置き忘れが多すぎて、
一緒の時は私が振り返って確認する癖がついていた。

夫は、物も人も自分から欲しがり、自分から捨てる。
いくらでも変わりは見つかると思っていたのだろう。
でも、そうじゃなかったと今頃になって焦っているかも。
自分が捨てた物も人も、二度と戻ってこない事をわかっているのだろうか。