おれは先日、躁転したかもしれないと日記に書いた。本年二回目だ。
結果的に、躁転していませんでした。
これを書いた火曜日は一日働けた。水曜日も一日働けた。「二日も続いたのだから躁転したに違いない」と思った。ただし、半月にわたって毎日半日くらい寝込んでいた人間なので、いきなりフルタイム二日に身体的な疲労は感じた。
今朝は早めに目が覚めて二度寝しようとするも寝られなくなる薬を飲まされたような感覚で眠れず。気持ち悪さ抱えて出社。それでも一日もつ。半月の半分を抑うつでぐったりしていた人間が二日もフルで働くとさすがに疲れる。身体的な疲れだ。ただ、その疲れは脳の疲れとも無関係ではない。
— 黄金頭 (@goldhead) 2023年2月8日
身体的ってなんですか?
というわけで、木曜日にいきなりひどく重い抑うつにおそわれて、まったく身動きとれなかった。おれの抑うつというのは、まず第一に「身体が動かない」というところからくる。それでもう、昼を過ぎてもなお重く、ようやく三時過ぎに出社した。出社中に下校中の学生を見た。もちろん、人によって働く時間はさまざまだろうが、おれは一応、朝九時半から始業する会社に勤めている。いやはや。
というわけで、おれの双極性障害(躁うつ病)に「鬱をぶり返す」という特徴が加わった。この障害になってから短くもないが、ともかく、いちど躁転したら、しばらくはその方向で、というのが当たり前だった。こんなふうに、「躁転したかと思ったか? 甘いぞ!」みたいなことはなかった。なんてことだ。
というわけで、あれだ。いきなり白旗を上げる。いや、人生にはもう白旗を上げている。今さらなにに。新年の抱負に。
「心身ともに健康を」。
これ、無理だわ。というか、健康じゃないから障害者手帳持ってんじゃねえか。そんでもって、抑うつ状態になったら心も身体もやられるじゃねえか。それを防ぐすべはねえじゃねえか。薬は役には立つが、軽減してくれるだけだ。もう、圧倒的にだめだ。おれはもうだめだ。目の中の黒い星もなくしちまったんだ。
人類の尊い夕暮れ、世界は美しく滅べ。
呪詛が福音となり、無人の都市を駆け巡る。
路地にはだれに育てられたわけでもない、花が咲くのだ。