「三着くらいに来そうな馬ならたくさんいるけど、本命がまったく見えない」。そんな感じでいたら日曜日になっていた。
安田記念は一般的に中距離も対応できる馬が活躍する東京マイル戦とは違って、スピードが要求されるという、そんな話をどこかで見た。王道の血統ともちょっと外れたやつもいいと。
そして、今の東京の馬場。雨が降るかと思っていたら、降らなかった。ならば、高速決着もある。
だったら素直に持ち時計もあるシュネルマイスターのリピートねらいでいいようにも思ったが、海外で結構負けての帰国初戦。なんとなく買いたくない感じもする。
そこで目をつけてしまったのがロータスランドだった。前走は道悪の千二。マイルの持ち時計もない。とはいえ、スプリント戦に通用するスピードもある。千四の持ち時計もある。血統もなんか今どきの日本の主流でもない。なにがなんでもの逃げ馬もいないし、内から先行して抜け出したりはしないだろうか。
……そんな夢を見た。現実を見れば、人気はない。悪くない。これにしよう。そして、隣を見ればダノンザキッドがいた。去年のマイルCSで本命にした馬だ。わりとデブデブになってしまうタイプだが、嫌いじゃない。問題は持ち時計を詰められるかどうか。でも、川田鞍上でいい具合の人気じゃないか。
で、まず、枠連総流し。両馬の単勝、ロータスランドからの馬連流し、三連複ボックス（ロータスランド、ダノンザキッド、シュネルマイスター、ソングライン、レシステンシア）、など。ワイドとかも買ったと思う。わりと当たる気満々になっていた。
レース。ホウオウアマゾンが逃げた。ダノンザキッドがいい位置を取る。ハイペースにはならない。
直線、ダノンザキッドがいい感じに伸びてくる。ロータスランドは後ろの方。もう、ダノンザキッドに賭けるしかない……と、ガーッと差してくる馬たち。キッドはなんか内によれて後退。最後の差し合いを制したのはソングライン。シュネルマイスターはやはり力がある。サリオスは大きな馬体重減もあって、はっきりいってノーマークだった。
勝ちタイムは1:32.3という、やや早いかなというところ。ダノンザキッドの持ち時計ではちょっと足りないというあたりで妥当か。三歳馬セリフォスと牝馬ファインルージュが掲示板というあたり、安田記念は斤量もキーなのだろうな。
まあとにかく、負けた負けた。土日ともにいいところなんにもなかった。ボイラーハウスも五着だった。そんな週もある。というか、そんな週ばかりだ。競馬などやめて水彩画でもはじめたほうがいい。
