結局みんなキャッキャウフフしたかっただけなのか - phaの日記
よし、おれもはてな村の話でキャッキャウフフしたい。……したいのか？
おれはこの日記をはじめたころからはてな村というものにかかわらなかったし、ネットでもボッチだった。むしろ、人とやり取りするのは苦手なので、そういうスタンスで来た。はてなではないけれど、TwitterというコミュニケーションをするためのSNSの自己紹介欄に「やり取りはしません」と書いているくらいである。
とはいえ、はてなのユーザーとしては古い方になってしまった。丘の上の馬鹿、村外れでぶつぶつなんか言ってるやつのおれも、おれなりにはてなを見てきた。
おれが最初にはてな村というものに抱いた印象は、「賢い人たちがいるなあ」ということであった。高卒のおれからすると、大学や大学院を出たような人たちが、社会や政治について語り合っていた。手斧を投げあっていたのかもしれない。
正直なところをいうと、おれはそれをROMって、勉強になった。とてもじゃないが参加することはできなかった。今でいえばポリティカル・コレクトネスのような、そういった考え方を目にして、「そういう考え方もあるのか」と蒙を啓かれたような気になった。大雑把にいえば、左よりと言われるような思想について、柔軟な意見を持てるようになった。おれははてサと分類されてもいいだろう。でも、おれは自称尊皇アナーキストですので。意味はわかりません。
一方で、おれはIT技術者ではないので、技術者たちの楽園もしくは地獄であるところのはてな村というものは知らない。ただ、なんとなくサービスの根本のところに感じる理系らしさ、ギーク文化っぽさは、時流にあっているような個性として、嫌いではなかった。いまのはてな社にはあまり感じられないかもしれない。あと、株価回復してください。
その後、村には互助会問題が持ち上がったように思う。いつごろかなんて覚えてはいない。彼らは、「ブログで儲ける」というところを少々前面に出しすぎていて、あまり内容が充実しているとは言い難いエントリーがはてなブックマークなどに多く見られるようになった。あまり内容が充実しているとは言い難いので、おれはおもしろくないな、と思った。そう思った古参のユーザーも多かったのだろう。結果、彼らは村から追い出された。あるいは見切りをつけて出ていったのかもしれない。その後、彼らがどうなったのかしらない。Youtuber？
で、前のはてなに戻ったかというと、そういうことはなかった。よくわからないが。互助会との不毛な戦いの末に、みないなくなってしまったような感じがする。あくまで、おれがいま振り返ってみて、なんとなくそんな印象がある、という感じで。
そして、時は飛んで今。個人ブログというものはあまり読まれなくなった。読まれたとしても、匿名ダイアリーであるところの増田を読むのと同じように、その書き手のネット素性や経歴などはほとんど気にされず、そのエントリーについてわーっと集まって、わーっと去っていくような感じになったと思う。
ネットで、あるいは文章だけのブログで一貫性を維持するのは難しいのかもしれない。phaさんが言うように「今ではシロクマ先生が一人」というはてな村という現状があるかもしれない。そういうおれもはてなで一番読んでいるのは増田というのが現状だ。たまにおもしろいやり取りもあるし、不毛かもしれないが議論が沸き起こったりする。おれは増田に書いたことはないけれど（増田に書きたくなるようなネタがあったら、自分のブログに書く）、ブックマークして参加のようなことはしているかもしれない。
なにが言いたかったかというと、とくにこれといって主張はない。おれが振り返ってみてこんなんですよ、とい一つの昔話である。
おれは、おれ自身はというと、最初からネットにコミュニケーションを求めていなかったこともあり（それでも、リアルで会った人は5人くらいいるけれど）、わりとブログをはじめた初期衝動と変わらない。人生のステージ、たとえば結婚や子供を持つということもなく、べつにネット動画やソーシャルゲームにはまることもなく、せいぜいアニメをよく見るようになったというくらいだ。まだまだ書くぜ。心はまだまだフレッシュだ。フレッシュなつもりだ。フォーエバー・ヤング。フォーエバー・フレッシュ。フォーエバー・フーリッシュ。丘の上の馬鹿としては、呆けた顔してただひたすらに少数のもののために手紙を書くだけだ。
……え、おまえ、最近、長文はBooks&Appsさんに寄稿して、こっちは外れ馬券話ばかりじゃないかって？ それはその、そこは察してください。あ、昼休みも終わる。では、以上。
