ノワールでラーメンが獣臭い韓国映画です。大好物なのであります。して、この映画に関しては、主人公もかっこいいのでありますが、松重豊と谷垣禎一を足して、さらに悪さをふりかけたみたいな悪徳市長役がすごいのであります。おれはあまり外国映画の役者さんに興味がないので「あの映画のあの役の人」とか言えないのですが、この映画については、この市長がすごい。この市長がすごい2018なのであります。いや、映画は2018じゃあないですけれども。
ストーリーとかそういうのは、なんかAmazonのレビューでもYahoo!映画でも読んで下さい、と。
しかしまあ、ほんとうに男臭く、泥臭く、なのであります。女性の登場人物は端役で一人、くらいのもんでして、権力闘争、謀略、暴力、血まみれ、そして虚無。というような、力強い出来栄えなのでありまして、これはいいです。いいのです、たぶん。移民のワルが持っていたマチェットだかナタだかがいい味出してるなあというところなのであります。あとはなんか韓国の食堂の定食うまそうだよな、とか。あ、ひとつ、本当にどうでもいいことで気になったのは、韓国のテーブルマナーで、食器を持ち上げて食べるのは相当に下品、というのがあったと思うのですが、主人公刑事とその弟分、なんか食器持ってたような。あれはあれで、韓国人視聴者への「これはこういうキャラなんだぜ」という表現だったのか、それともおれの知識の前提が間違っているのかといったところでありましょうか。しかしなんか、定食おいしそうでしたね。でも、おれはもう唐辛子食うとすぐ腹壊すようになってるから、韓国料理は無理でしょう、って、なんか話が逸れましたね。見て損はないです。以上。