冷やし中華が終わってクール・ジャパンはじまりました - 関内関外日記

冷やし中華が終わってクール・ジャパンはじまりました

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おれはこれといって食べ物にこだわりがないのだが、人の子であるからにはそれほど好きじゃない食べ物というものもあって、その一つが冷やし中華だ。いい料理店で出て来るような冷やし中華なんかは知らない。コンビニで売ってるような冷やし中華だ。そしておれは毎夏一回はコンビニで冷やし中華を買って食って「やっぱりあまり好きじゃないな」と確かめるのだ。

それにしても「冷やし中華」というのはどういう名前か。中華人民共和国中華民国民に失礼ではないか。いや、料理のジャンルですよ、といわれても具体性が無いじゃないか。冷やしフレンチ、冷やしイタリアン。いや、それよりももし「冷やし日本」と言われてみなは怒らないのか。冷やし日本、クール・ジャパン。あ、クールじゃん。

ジャパンがクールなのは世界に広げるべきであって、日本もインバウンドを狙うなら冷やし日本しかない。じゃあ何を冷やすというのだ。日本食の何を? 寿司か? 寿司は冷やした食べ物じゃないが熱々でもない。熱い日本の食べ物? おでんか? 熱いふりをするのがリアクション芸人か? 牛丼か? 冷やし牛丼おいしいか? 

いや、もっといまの日本の身の丈にあったものがいい。闇金ウシジマくんでおなじみの、加熱していないレトルトカレーに、加熱していないパックごはん。これが冷やし日本。食用とは思えない米をボソボソ外国人どもに食わせる。クールだ。クールな国に生まれてよかったと思う。おれも近いうちに食えなくなって死ぬ。加熱していないパックごはんを食うくらいなら死ぬ。

おれの死体はクールだろうから、たぶん0度になると思う。腐らないからいい。おれの死体を腐らせるな。決して腐らせるな。すべて呪われてしまえ。