展覧会 カテゴリーの記事一覧 - 関内関外日記

展覧会

つまんねえぞ! 第8回横浜トリエンナーレ「野草:いまここで生きてる」

第8回 横浜トリエンナーレ 横浜トリエンナーレに行った。やっているのかどうなのか、え、やっていたのか、という程度の第8回横浜トリエンナーレ。横浜市中区の住民として、正直言って盛り上がっている雰囲気はない。「え、はじまるの?」、「え、やってるの…

『本阿弥光悦の大宇宙』展へ行くのこと

いろいろな事情があって、女の人にさそわれて『本阿弥光悦の大宇宙展』に行くことになった。 koetsu2024.jp おれは本阿弥光悦をまったく知らなかった。Wikipediaで調べてみたら、茶の師匠が古田織部とあった。『へうげもの』ではないか。ぐっと本阿弥光悦に…

感想:東京国立博物館「やまと絵」展に必要だったもの

今日、遺品として伝えられている黄金時代の絵巻ともいうべき『信貴山縁起絵巻』『伴大納言絵巻』『源氏物語絵巻』『鳥獣人物戯画』『地獄草紙』『餓鬼草紙』『病草紙』などは、すべて十二世紀から十三世紀にかけて成立したものと考えられている。十二世紀か…

ジャパンモビリティショー2023に行ったのこと

「ジャパンモビリティショーに行かない?」と女の人が言った。「なんですかそれは?」とおれは答えた。どうも東京モーターショーがそういう名前になったらしい。これが「やまと絵展に行かない?」とか「横尾忠則の寒山拾得展に行かない?」ならわかる。でも…

日本橋高島屋『柚木沙弥郎と仲間たち』展に行くのこと

日本橋高島屋。 『柚木沙弥郎と仲間たち』展に行った。 柚木沙弥郎と仲間たち|高島屋 柚木沙弥郎。ゆのきさみろう、と読む。 https://www.samiro.net/index1.html 柚木沙弥郎 - Wikipedia 「柚木沙弥郎展行きませんか?」と女の人に言われて、「誰?」とな…

東京都美術館『マティス展』に行く

マティス展に行った。ずいぶん前からやっていて、ずいぶん前から行こうという話になっていたが、結局はぎりぎりになってしまった。しかし、女の人が言うに「マティスは夏が似合う」。まあ、そう感じがしないでもない。 アンリ・マティスとおれ、おれとアンリ…

黄金頭さんの金沢旅行(一日目)旅先で地震にあう新鮮な地獄

「金沢に行こう」と言われて、金沢動物園か金沢文庫かと思ったら、21世紀美術館があるほうの金沢だった。石川県だ。ゴールデンウィーク一ヶ月前くらいのことだった。さっそく新幹線とホテルの予約を試みたが、復路の新幹線の座席が確保できなかった。それな…

東京都美術館「エゴン・シーレ展」へ行くのこと

朝から眠そうな猫を見る。 本来まだ寝てる時間やで pic.twitter.com/gL9FcGmv9i— 黄金頭 (@goldhead) 2023年3月12日 本来まだ寝てる時間なのやで。とはいえ、待ち合わせは12時の電車。 肉が厚い。 pic.twitter.com/jDZ5sqZAsp— 黄金頭 (@goldhead) 2023年3月…

本好きは角川武蔵野ミュージアムに行って損はない

はい、どーん。 なにここ? 角川武蔵野ミュージアム。 kadcul.com はい、やって来ました東所沢。女が一度行ってみたいと言っていて、遠いからゴールデンウィークにでも行きますか、ということになった。まあ、たしかにこの建造物はちょっとすげえよ。 だいた…

アクアリウム宇宙旅行 UNDER WATER SPACE 2021 YOKOHAMAへ行く

おれは土曜日にみなとみらいに出かけた。長いコロナ禍、まだ完全に収束したわけではないけれど、「出かけるなら今のうち」くらいの落ち着きをみせている。なので、出かけて、これに行った。わざわざロープウェイに乗ったのも、目的地が横浜ワールドポーター…

『GENKYO 横尾忠則』(東京都現代美術館)へ行く

GENKYO 横尾忠則 | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO 東京都現代美術館へ横尾忠則展を見に行った。今年の7/17から開催されていたが、女と「場所が東京だし、ワクチン打ち終わった秋に行きましょう」ということにしていた。お互…

しばしの別れ 横浜美術館『トライアローグ』へ

横浜美術館、来たこれ。 2年くらい休館するので、このご時世だけれども行っておくかという。まあ、完全予約制やし、換気はどうかわからんが、おしゃべりする人間も少ないだろう。 トライアローグ出品作品感想 で、やっているのはこれである。 yokohama.art.m…

横浜アソビル『バンクシー展』へ行くのこと

バンクシー展 天才か反逆者か 横浜駅近くのアソビルにて開催されている『バンクシー展』に行った。 ……え、あの『バンクシー展』? と思う向きもあるかもしれない。おれもこんなはてな匿名ダイアリーの記事を読んで、「行こうかどうか迷ってたけど、まあいい…

残光いずこにありや? ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW 光の破片をつかまえる

www.yokohamatriennale.jp ヨコハマトリエンナーレ2020に、行った。副題は「AFTERGLOW 光の破片をつかまえる」とある。おれの好きな言葉の一つに「寂光」というものがある。残光のいとこみたいなものだろう。おれは現代美術が描く寂光をつかまえに、横浜美術…

上野の森美術館『ゴッホ展』へ

ゴッホとおれ、おれとゴッホ。おれはゴッホについてなにからしら思い入れがあるか。なにかしら、「この一作」というものに出会ったか。答えはノーである。おれはゴッホの作品について、「これはすげえ」と思ったものを見たことはなかったし、そもそもゴッホ…

『光の深海展 OCEAN BY NAKED』@アソビルへ行く

『光の深海展 OCEAN BY NAKED』@アソビルに行った。本当はもっと前の日程で女が予約券をとっていたのだが、あいにく台風上陸の日となって、会場のアソビルごと休館となった。その日の予約分は、「10月ならいつでもいい」ということになって、今年限りの休日…

『畦地梅太郎 私の山男』展(町田市立国際版画美術館)へ行く

おれは畦地梅太郎の名前すら知らなかった。あらためてべつに書くけれども、町田に用があるついでに、なにかないかと検索したら町田市立国際版画美術館というものがあり、そこで畦地梅太郎展をやっていた、のである。 とはいえ、サイトに載っていた山男の版画…

シューベルトの、眼鏡! 『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』展(国立新美術館)に寄るのこと

www.nact.jp クリスチャン・ボルタンスキー展を見終えたあと、女がいろいろの展覧会のパンフを手にしながら言った。「これ、おもしろそうじゃない?」。 それは、『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』だった。いつ、どこでやっているのか。今…

クリスチャン・ボルタンスキー展『Lifetime』(国立新美術館)へ行く

www.nact.jp 女が「ボルタンスキー展に行かないか」というので、「ああ、ボルタンスキー、いいですね」と応えた。断っておくが、おれはマルゼンスキーやヤマニンスキーを知っていても、ボルタンスキーというのは聞いたことがなかった。 というわけで、久々の…

おれは100人のうちの99人のひとりだったわ 庵野秀明『式日』

式日 [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2003/07/24 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 92回 この商品を含むブログ (115件) を見る 式日 - Wikipedia 不幸な家庭と過去の体験に絶望し、現実世界を隔離して生活を送る少女の孤独で病的な精神世…

チームラボボーダレスへ行く ― アートの未来なんて知っちゃ話じゃないけれど

borderless.teamlab.art 女がお台場のチームラボの展覧会に行きたいというので予約したら、女が考えていた「ボーダレス」ではなく「プラネッツ」の方だった、というのが前回。 goldhead.hatenablog.com 今回は間違いなく(お台場には二ヶ所しかないので間違…

「チームラボ プラネッツ TOKYO (teamLab Planets TOKYO) DMMcom」へ行く

「ここよね?」 「わたしはここだった」 すれ違い、行き違いというのはむなしいものである。おれは女に「チームラボなんとかに行きたい」と言われ、ああ、新豊洲の、と思い予約した。だが、どこで昼飯を食うかで齟齬が明らかになった。チームラボなんとかは…

あした暇ならヌードを見に行け―横浜美術館「NUDE 英国テート・コレクションより」

彼女の人から久々にお声がかかった。「横浜美術館のヌード展にいかないか?」。 なぜ久々なのか。というか、おれが二十歳年上の彼女の人とのアクティビティが減っているのはなぜか。それは彼女の人が団地の役員になり、土日が潰れていたことにあった。まあ、…

韓国映画『アシュラ』を見る

アシュラ(字幕版) 発売日: 2017/07/21 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る ノワールでラーメンが獣臭い韓国映画です。大好物なのであります。して、この映画に関しては、主人公もかっこいいのでありますが、松重豊と谷垣禎一を足して、さ…

これぞMJ!『みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展』へ行く

www.kawasaki-museum.jp MJとおれ。おれとMJ。おれがみうらじゅんの……作品? に直接接したことはあまりない。ただ、鎌倉に住んでいたころ、行きつけの目白山医院の待合室に『見仏記』シリーズがあって、それを読んでいたのを覚えている。あとは、今回の展覧…

東京都庭園美術館『マスク展』に行く

東京都庭園美術館|TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM|岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 2019年1月26日(土)- 4月7日(日) 東京都庭園美術館なるものが存在するものとは知らなかった。女に誘われて行くことになった。鳥獣戯画? 混んでいるんでし…

印刷博物館へ行く

印刷博物館 Printing Museum, Tokyo 印刷博物館に『ヴァチカン教皇庁図書館展II 書物がひらくルネサンス』を観に行った。……というと嘘になる。本当は「みんなにうれしいカタチ展 ユニバーサルデザイン2015』が目的だった。……っといってもやや嘘になる。いや…

そごう美術館『バロックからバルビゾンまで 山寺後藤美術館コレクション展』に行く

西洋絵画の世界 バロックからバルビゾンまで-山寺 後藤美術館コレクション展- タダ券があるというので女についていった。昔、バロックロココという馬がいたと思う。あと、マイネルバルビゾン。そうだ、おれにはあまり興味がない。おれはたいていのことに興味…

『11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展』(八王子市夢美術館)へ行く

おれのことばの世界が形作られた最初期。なにが影響したのか。おれは「いしいひさいち」と「東海林さだお」と「ドラえもん」の影響がとても大きかったと思っている。が、しかしおれは「11ぴきのねこ」のことをすっかり忘れていた。言葉より前の世界と言葉の…

東京都美術館『バルテュス展』へ行く

エロティシズムというにはあまりにも未熟な、しかも作者の周到な配慮によって、秘密のヴェールにかくされ、暗示するにとどめられた、あてどのない思春期の性の衝動のごときものが、バルテュスの奇妙な作品世界にはみちみちている。カーテンをひいた薄暗い部…