2016年 09月 13日
刷り込みを科学的に実証し、動物行動学の一角に金字塔を打ち立てたのはコンラート・ローレンツ
【「あっ!」と驚く動物の子育て】長沢信城 著より
『《インプリンティング(刷り込み)》は、刷り込みと訳され、動物の生まれて間もない時期に起こる特殊な学習のことである。通常の学習と大きく異なるのは、限られた、ごく短い期間にだけ起こるという点である。
例えば、マナズルの親にタンチョウの卵を抱かせて孵化させると、タンチョウの雛は生まれて初めて見る動く物体であるマナズルを自分の親と思い追従する。成長して繁殖期を迎えても、マナズルとは求愛関係を持つがタンチョウとは持たない。
刷り込みを科学的に実証し、動物行動学の一角に金字塔を打ち立てたのはコンラート・ローレンツである。彼はこの業績によって、1973年にノーベル生理学医学賞を受賞している。研究のきっかけは、卵から飼育したハイイロガンが、人間を親だと思い追従したことである。』
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『自然界においては、刷り込みの対象は主として親であり、これによって正しく親子の絆を形成する。そして、親に守られ、世話をしてもらえば、子は自らの安全と生存を守ることができる。』
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諫早、中央干拓地にて(2015/12/18 撮影)
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『《インプリンティング(刷り込み)》は、刷り込みと訳され、動物の生まれて間もない時期に起こる特殊な学習のことである。通常の学習と大きく異なるのは、限られた、ごく短い期間にだけ起こるという点である。
例えば、マナズルの親にタンチョウの卵を抱かせて孵化させると、タンチョウの雛は生まれて初めて見る動く物体であるマナズルを自分の親と思い追従する。成長して繁殖期を迎えても、マナズルとは求愛関係を持つがタンチョウとは持たない。
刷り込みを科学的に実証し、動物行動学の一角に金字塔を打ち立てたのはコンラート・ローレンツである。彼はこの業績によって、1973年にノーベル生理学医学賞を受賞している。研究のきっかけは、卵から飼育したハイイロガンが、人間を親だと思い追従したことである。』
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『自然界においては、刷り込みの対象は主として親であり、これによって正しく親子の絆を形成する。そして、親に守られ、世話をしてもらえば、子は自らの安全と生存を守ることができる。』
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諫早、中央干拓地にて(2015/12/18 撮影)
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by gogo3jihh
| 2016-09-13 05:31
| マナヅル