キヤノンは、本年7月に設立した「長崎キヤノン株式会社」(以下、「長崎キヤノン」)の着工と操業開始時期を延期することを決定いたしました。
デジタルカメラの需要は、2000年以降急速な増加傾向にありました。キヤノンは、今後のさらなる拡大を見込んで、デジタル一眼レフカメラおよびコンパクトデジタルカメラ双方の生産体制を増強することが必要と考え、長崎キヤノンを新たに設立しました。
当初計画では、2009年1月着工、2009年12月操業開始のスケジュールで、同じ九州にある大分キヤノン株式会社(以下、「大分キヤノン」)と連携を行いながら、生産を開始する予定でした。
しかしながら、米証券大手会社の経営破綻を発端とする世界的な経済の停滞により、デジタルカメラの需要は当初想定より急激に減速し、生産計画の見直しを余儀なくされております。この深刻な需要の低迷は、ある程度の期間継続するものと思われます。このような背景で、今回の着工と操業開始の延期を決定するに至りました。
着工予定および操業開始予定の時期に関しては、市況を今しばらく見極めた上で、確定次第改めてお知らせいたします。
なお、2009年4月の新卒者を含め、2009年1月以降に入社を予定しているすべての内定者の方については、入社していただくことに変更はございません。
これらの方々には、お伝えしている通り、入社後に大分キヤノンにおける実習を開始し、長崎キヤノンが稼動を開始次第、順次、長崎キヤノンで業務に従事していただく予定です。