なぜ運動神経悪い芸人はバスケのドリブルが下手なのか?
ふと、運動神経悪い芸人神経悪い芸人のバスケ挑戦を思い出して…
去年年末のアメトークSPで運動神経悪い芸人がバスケに挑戦したのを見ていたのですが、皆凄いドリブルを始めて思わず笑ってしまいました。…しかしながら、バスケのドリブルは日常に無い動きなだけに慣れてないとかなり難しい、高度な技術だと思います。
私も思えば学校の体育でバスケをしたときは、ドリブルがまったくできないので憂鬱でした。で、バスケ経験者にドリブルのやり方を聞くと、「ボールを見ないでコントロールできるまでひたすらドリブル練習しろ!」とか無茶を言われてしまう…。
たぶん初心者が欲しがっているアドバイスって「それ」じゃないんだろーなー、と思ってこの記事を書いてみました。たぶん「考え方を変えるだけ」でどんなに下手な人でも、すぐにある程度のドリブル(前後移動程度)はできるようになるはずです。「今度運動能力テストでジグザグドリブルしなくちゃいけない!」という人は必見!(いるのか?)
初心者にありがちな鞠つきドリブル
なぜ運動神経悪い芸人はドリブルがうまくできなかったのか?…それは、初心者が陥りがちな「思考パターン」にハマってしまったのが原因です。その思考パターンが以下の2つ。
- 1.ドリブルはボールの真上から、真下向かってにつくものだ
これをすると、当然ボールは真上に弾んでしまいます。すると、ドリブルしながら前方に進もうとした際、ボールが体の動きについてこなくて、コントロールを失ってしまう、だから少しずつしか動けない。「ドリブルはボールは真上から触れないといけない」という先入観により、こんなドリブルになってしまうのだと思われます。
- 2.ドリブルはボールを進行方向に向かってつくものだ
1のような方法だとなかなか前に進めないので、今度は「進行方向にボールを動かさないといけない!」思ってしまう。そして、ドリブルしながら前方にボールを突き出してしまう…すると今度はボールが弾んで体から離れていってしまう。だから体をボールにあわせて動かさなければならない。このようなドリブルをする人は、手のひらを突き出して鞠つきをするようにドリブルを始めます。そして、ドリブルを始めると、ボールコントロールができず、止まることができなくなります。
運動神経悪い芸人がしていたドリブルは例に漏れなく「コレ」でした。不恰好なドリブルなるのは、ボールをコントロールするのではなく、ボールにあわせて移動しているのためだったのです。これではボールはどんどん逃げていってしまうので、レイアップシュートを打つことすらできません。
ボールが手に吸い付くようなドリブルとは?
一方、バスケ上級者はボールにあわせて体を動かすようなことはせず、ボールを「手に吸い付くように」自在にコントロールすることができます。一体何が違うのか?実は、運動神経悪い芸人のドリブルとまったく逆で…
「ボールを横から触れて、進行方向と逆にボールをついている」
のでした。以下のバスケプレーヤーのドリブル映像を注意深く見てみてください。
「横からボールに触れて、手のひらを返しながらスナップ効かせて後ろに向かってつき、跳ね返ったボールを横から受け止めている」のがわかると思います。こうすることにより、体の進行方向と逆方向に跳ねたボールを横からつかんだ瞬間、「慣性力」が発生し、ボールが手に吸い付くようになるのです。そして吸い付いている間に、手のひらを返しながら、ボールの上のほうに手を持っていき、スナップを効かせて後ろに向かってつくのです。
つまり、バスケ上級者は、ボールを自分の手元に呼び込むようにドリブルをしていたのです。これを応用すれば、高度なドリブル技術であるドライブ(ディフェンスを抜いていくドリブル)もできるようになります…たぶんw
NBA選手のスーパースローモーション映像を見ていただければ、手首を返し、スナップ効かせて進行方向と逆にボールをつき、横からつかんで慣性力を発生させているのが良くわかると思います。
バスケのドリブル練習法
理屈はわかった。じゃあ、どうやってそのドリブル技術を習得すればいいか? そこで、私が教えてもらった方法を1つだけ紹介します。それは…
「ボールを手のひらにのせて真下に落とす。」
これだけ。
どういうことかというと、手のひらにのせたボールを真下に落とそうとすると、手のひらをひっくり返さないとボールが真下に落ちません。このとき、ボールから手を放さないようにボールを真下に落とすことができるようになれば、自然と横からボールを持って手首を返す動作が身につくのです。
これができるようになったら、次は体の横でドリブルします。そのとき、「ボールを落とす瞬間、指先でコントロールさせながら後ろ方向にボールを落とす」ことを心がけてください。そうすれば、自然と自分の手の方向にボールが跳ね返ってきます。そのボールを横からつかみ、もう一回後ろに向かって指先でコントロールしながらボールを落とすように練習してみてください。
これもできるようになったら、徐々にボールをつく強さを強くしていきながら、ボールを見ないでドリブルをできるように練習してください。これで、少なくともボールをコントロールした状態で前方にドリブルしながら移動することができるようになるはずです。
ぜひお試しください。それでは!