前回に引き続き、圧入編
そんなわけで今回はホイールベアリング圧入編をやっていきます。ベアリングの圧入に必要な治具(詳細は後ほど説明)をホームセンターで買い漁り、作業開始です。ホイールにベアリングを当てて、少しハンマーで叩いてやってから治具の登場です。
この状態になったらひたするナットを締めていきます。CBR600RRの場合は、右側のベアリングから圧入します。このとき、右側のベアリングは奥に当たるまで圧入してやります。逆の左側のベアリングを圧入するときは、完全に奥まで圧入するのではなくベアリングとベアリングの間に配置されている、ディスタンスカラーが動くぐらいのクリアランスは確保します。そこはベアリングを外す前に、ディスタンスカラーがどのぐらい動くか、確認しておくとよいです。
呆気なく終わってもうた
そんなわけで、取り外しで結構苦労した覚えがあったのですが、自作治具を使ったおかげか、ベアリングの圧入自体はものの数十分ですぐに出来てしまいました。で、早速マシンにホイールをセットし、その辺の道でバイクを押し引きしてみました。
めっちゃ軽いです。ベアリング交換前はブレーキを引きずったまま押し引きしてたんじゃないか、と思うほどに取り回しが楽になりました。そりゃあ、もう5万kmも越えてたらベアリングも傷んでしまいますね。
実はこれで終わりじゃなかった
そうなんです。これで終わりなら良かったのですが、実はここからが大変な作業となるのでした。キリが良いので、その作業についてはまた次回とします。
追記
圧入に使った自作工具の説明をするのを忘れていました。というわけで追記です。
使ったのはM10の長ボルトにナット、そして外径40、50mmのワッシャーです。ワッシャーについてはベアリングの外径に合わせて変えるといいと思います。仕組みはM10のボルトを5kぐらいで占めてやれば軸力は大体3t程度になります。3tというと小型プレス機の半分程度の大きさでしょうか。ですが、ベアリング圧入としては十分な力かと思います。実際、私もこの方法でキレイにまっすぐベアリングを圧入することが出来ています。