ボクはエスニック雑貨屋を26年経営しておりずっとタイに通っていることから一般の方よりずっとタイとの繋がりが深いです。
今までは長くて1ヶ月程度。年に4〜5回ほどの滞在でした。
しかしコロナの影響でタイへの入国が難しくなったこともありそのまま帰国難民としてタイに住み4年以上が経過しました。
仕事柄バンコクとチェンマイにそれぞれにコンドミニアムを借りています。
今までは短期の滞在でしたが4年を超えバンコクとチェンマイを行き来しながら暮らしてみて気づいたことがあります。
リタイヤしてのんびりと暮らす海外移住先として。
またはノマドの海外移住の拠点としてもバンコクやチェンマイは常に人気の高い都市です。
今後タイ移住を考えている方の参考になればと思い本記事を書きました。
タイ移住で後悔しないためにも是非お読み下さい。
また1万バーツ以下の格安コンドミニアムの探し方は下記の記事を参考下さい。
タイに通い続けて26年。最初のうちゲストハウスと呼ばれる安宿に泊まっていました。毎回旅の装備一式を持ち歩き周辺諸国やインド・ネパールなどと渡り歩くようになるとその荷物の持ち運びがしんどくなって来ました。そこでバンコクにアパートを借[…]
バンコクとチェンマイはどっちが住みやすいか
タイに移住する場合利便性を考えると居住地の選択肢はそう多くありません。
メインになるのはやはりバンコクかチェンマイ。
ほとんどの方がその2ヶ所から選ぶことになります。
パタヤやホアヒンと言った海沿のロングステイは経験がないので分かりませんがバンコクとチェンマイに住んでみて感じたのは圧倒的にチェンマイの方が暮らしやすいと言うことです。
この環境を日本に置き換えてみると東京がバンコク。
宮城県の仙台市がチェンマイと言う感じです。
ボクは宮城県塩釜市生まれなのでこの例えがしっくり来ます。
バンコクは大都会でチェンマイは地方都市と言ったところでしょうか。
年齢にもよりますが東京より仙台の方が住みやすいのはお分かりいただけるでしょう。
バンコクとチェンマイのコンドミニアムの家賃の違い
先にも書きましたがボクはバンコクとチェンマイにコンドミニアムを借りて行ったり来たりする2拠点生活をしています。
まず最初にそれぞれの家賃の違いについて書きます。
バンコクのコンドミニアムの家賃
バンコクのコンドミニアムは中心部から離れたバンランプーという世界中からバックパッカーが集まるカオサンロードの近くですがワンルーム35平米月額7,000バーツ(約29,800円)です。
チェンマイのコンドミニアムの家賃
チェンマイのコンドミニアムは部屋も一回り大きく一人で住むには十分な広さでワンルーム40平米月額6,000バーツ(約25,500円)です。
その差額は1,000バーツ(約4,200円)程ですが一食50バーツ(約110円)で食事がまかなえるタイでは大きな差額になります。
チェンマイで1万バーツ以下の格安アパート・コンドミニアムを探す年の瀬も迫る12月30日。相変わらずのアパート探しです。タイでアパートと言わずに「コンドー」と呼ぶことが多いです。コンドミニアムの略ですね。ボクが丹念に探しているエリア[…]
タイ移住計画者に知って欲しい電気代の違い
タイ移住を計画している方で電気代を考えた事がある方はほぼ皆無では無いでしょうか?
タイの電気代は「1ユニット」と言う単位で「1キロワットの電力を1時間にわたり消費した電力量」のことを指します。
この1ユニット辺りの電気代が借りるコンドミニアムによってまちまちで月の電気代が驚くほど変わります。
バンコクのコンドミニアムの環境と電気代
バンコクのコンドミニアムは建物自体にオーナーが居る物件で1ヶ月単位での賃貸も可能です。
部屋は最上階である9階の西向き。
チャオプラヤー川が見える眺望でベランダ付き。
電気代は1ユニット8バーツ約(約34円)
これが真夏になると大変な暑さで月の電気代の最高は4,200バーツ(約17,800円)
日本円のイメージ的には8万円の家賃のマンションに住んでいて電気代が4万円的な衝撃です。
チェンマイのコンドミニアムの環境と電気代
チェンマイのコンドミニアムはひと部屋ごとにオーナーが居る物件で最低の契約期間はオーナーにより違いますがこの様な物件は基本1ヶ月などの短期契約はしません。
交渉にもよりますが基本は半年から年単位。
短くても3ヶ月以上となります。
ボクの部屋は14階建ての5階。東向きの角部屋です。
朝日が差し込み午後は日陰となるため季節によっては扇風機でも十分過ごせます。
電気代は1ユニット4バーツ(約17円)
バンコクに比べ気候も穏やかで扇風機で過ごせる時間も長く月の電気代は400バーツ(1,700円)程度。
政府の定める公共料金価格となり電気代は家賃に含まれず自分でコンビニで支払います。
コンドミニアムの部屋の向きと電気料金は必ず確認を
特にバンコクでは部屋の向きや電気代を考えず借りてしまうと日本のワンルームマンションに住むよりずっと高額の電気代となります。
タイは日本に比べ確かに物価は安いですがこと電気代となると事情が変わるのです。
そして南国のタイで西向きの最上階の部屋は部屋が大変熱くなるのでエアコンフル稼働で電気代がかさみます。
日本と違い日当たりの良い部屋は鬼門なのです。
実際にコンドミニアムの部屋を借りる際の落とし穴なので内覧は午後の暑い時間に行くことをオススメします。
そして必ず1ユニット当たりの電気料金の確認をお忘れなく。
バンコクとチェンマイの街の違い
バンコクとチェンマイは同じタイの都市ですがそれぞれ街の様子が違います。
ボクが暮らしていて感じたことを書いてみますが同じバンコクでも日本人が多く住むエリアとボクが住む外国人が多いエリアもまた様子が違います。
チェンマイ市内でも同様なのでなのでここに書いたことが全て正解ではありません。
バンコクの街の様子
バンコクのアソークやエカマイと言った日本人駐在員が多く住むエリアには日本食屋も多くまた日本の食材を手に入れるのも比較的簡単です。
この辺りの中心部に住めば不自由はしませんが家賃も高めで不自由しない代わりにお金が掛かると言うことになります。
またほぼ日本と変わらない生活が出来るのでその利便性を求める方には合っていますが海外に住んでいると言う実感はありません。
上記のことから英語やタイ語と言った語学面でも上達は見込めないでしょう。
近くに日本食屋が沢山あれば自然と足が向くのは一食200バーツ(約850円)〜300バーツ(約1,280円)程の日本食屋や居酒屋。
食費に関しては日本食を食べ続ければ日本と変わらないかそれ以上の食費を覚悟しなくてなりません。
また街の中心部は慢性的に渋滞していて交通ルールに対する認識も大分違うので自家用車やバイクでの移動は避けるのが無難でしょう。
それ以上にBTSやタクシーやトゥクトゥクなどいくらでも安い乗り物があるので安全のためにもそちらを利用すべきです。
ボクが住んでいるカオサンロード近くのバンランプーはこう言った街の中心部からタクシーで30分程離れた下町です。
近くに日本食屋もありますがあくまでもタイ人向けの日本食屋なので値段も中心部ほど高くありません。
欧米系の外国人は見かけますが日本人にはほぼ出会うことがなく外国で暮らしていると言う気分になるので気に入っています。
中心部の日本人街とは違い言葉の面でも日常はタイ語か英語で暮らしています。
このように同じタイと一言で言ってもバンコクとチェンマイを選ぶ以外にもその街のどこで暮らすかは更に重要な選択肢になります。
チェンマイの街の様子
チェンマイの街は旧市街と呼ばれるお堀の内側とそれ以外の地区に別れます。
旧市街は観光客目当ての飲食店やホテルが立ち並ぶエリアとなっているのでその中のコンドミニアムも自然と割高になりあまり現実的な選択とは言えません。
その旧市街のお堀の外側に住んでいる外国人が圧倒的に多く人気があるのはMAYAと言うショッピングモールがあるニマンヘミン周辺です。
日本食屋も多く物価もバンコクに比べ割安感がありおしゃれなカフェなども点在します。
バンコクとの一番の違いはタクシーやトゥクトゥクが極端に少なく中々捕まりません。
上記のことからチェンマイ市内の移動の足は主に「ソンテウ」と呼ばれる乗り合いピックアップトラックかGrabなどの配車アプリ頼りになります。
ソンテウは市内の移動であればどこでも一律30バーツ(約130円)と気軽な乗り物ではありますが言葉がほぼタイ語しか通じないので自由に乗りこなすには経験と最低限のタイ語が必要です。
ほとんどの外国人は自分でバイクやスクーターを買うなり借りるなりして移動しています。
ボクは免許証を持って来ていないので自転車を買い移動の足としていますが一方通行の多い旧市街では意外と活躍しており今の所不自由は感じていません。
タイ移住する際の言葉の問題
結論から書きますと英語もタイ語も話せなくても問題なく暮らせます。
外国人や観光客に慣れているタイならでは魅力のひとつだと思います。
またタイ人はホスピタリティが高く子供や老人にとても優しく接するのも良いところです。
では全く話せなくてもいいかと言えばそれもちょっと違うのは事実。
例えば病院やビザの更新。
コンドミニアム契約などの手続きをする際はやはり言葉が出来た方が遥かにスムーズにコトが運びます。
やはり英語必須化?
そう考えてしまうでしょうが国際都市バンコクならいざしらず場所がチェンマイとなるとこれがまた事情が異なります。
ボクがチェンマイで暮らしていて感じるのは英語は日本並みにと言ってはオーバーですがそのくらい話せる人が少ない印象です。
それが街のローカルな食堂やスーパーにしてみれば尚のことです。
いずれもネイティブのように話す必要はありませんが意思の疎通が出来る程度にはタイ語を覚えた方がその街での暮らしが更に楽しくなります。
日本語しか話せなければタイ人コミュニティの中では自然と孤立します。
そして日本人同士のコミュニティに入らなければ誰とも接点が無くなりこれは海外で暮らす上で多少の不安を抱えることになります。
ボクは狭い日本人のコミュニティとは距離を置きたいタイプなので日本人の知り合いはほとんどいません。
その代わり英語は日常会話程度なら十分話せるようになったし短期のタイ語学校と独学でタイ語でも意志の疎通が出来るようになりました。
語学の習得に年齢は関係ありません。
タイ移住を本格的にお考えの方は今直ぐにでもタイ語を学び始めましょう。
タイはバンコクとチェンマイどちらが住みやすいかまとめ
ボクがバンコクとチェンマイの2拠点生活を送っていて出した結論は圧倒的にチェンマイの方が住みやすいです。
主な理由は以下の4点。
・バンコクに比べ家賃を含めた物価が安い。
・気候が穏やかでバンコクのように暑くない。
・人が穏やかで治安が良い。
逆にチェンマイに住んでいて不自由に感じる点もあります。
以下の2点になりますがいずれも自分の努力で解決できる問題なのでさほど重要な問題では無いでしょう。
・英語が通じにくく自由に暮らすにはタイ語が必要である。
タイに移住する目的にもよりますがアクティブに遊びたいのであればバンコク。
またのんびりとアジアの風を感じながら暮らしたいのであればチェンマイ。
どちらが正解でどちらが間違いということはないのでご自分の理想に近い場所で暮らすのが一番です。
タイのコンドミニアムはほとんどが家具や冷蔵庫などの最低限の家電は最初から備え付けです。
なので気に入らなければ別のコンドミニアムへ。
または違う街へと簡単に引っ越しが出来るのです。
そういうお気軽な感じもタイ移住のメリットと言えます。
タイ移住の一番の問題は身体の健康状態
これはもう健康以外の何物でもありません。
ボクは2型糖尿病の既往症を持っているのでタイで個人で入っている医療保険でももちろんカバーされず血液検査とインスリン注射などの薬代含め病院代は1度に5万円とびっくりするような請求をされたことがあります。
上記の金額はバンコクの日本人御用達の大きな総合病院。
現在は別の病院の先生からアドバイスを受けインスリン注射器を含め街の薬局で購入して薬代は3分の1以下になりました。
それでも時に血液検査や網膜の状態など気になるので病院で診察を受けますがその度に数万円が飛んで行きます。
既往症のある方はそう言った医療費も嵩みますのでご注意下さい。
また虫歯なども爆弾を抱えることになるので移住前にしっかり治療をしておきましょう。
海外は日本のように気軽に医者に行ける環境ではなく去年胃腸の不良で10日程入院しましたが投薬治療だけで50万〜60万の支出になりました。
自分の身体の健康は日本人が考えるより遥かに厳しい自己責任を負うことになるのをお忘れなく。
タイ移住に失敗しない最低限の条件として心身ともに健康であることが最も大切です。
最近では為替が昔と比べ極端に悪くなりタイでも物価高を感じるようになりました。
それでもタイに住んでみたいと言う方の参考になれば幸いです。
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