タイと聞いて思い浮かべる物のひとつに「タイマッサージ」があります。
旅行者の多いバンコクやチェンマイにはそこら中マッサージ店だらけと言っても過言ではありません。
観光やショッピングで疲れた身体を揉みほぐしてもらうのは至福の時。
タイを訪れた旅行者の殆どはタイマッサージを経験済みだと思いますがそれが「チネイザン(内蔵マッサージ)」となるとご存じない方もいるのではないでしょうか。
胃腸の調子を悪くして寝込んでいた時にチネイザン(内蔵マッサージ)の先生を紹介していただき施術を受けてきたのでその時の様子を書きました。
タイマッサージは知っているが「チネイザン(内蔵マッサージ)」は未体験と言うタイ好きの皆さんは是非お読み下さいませ。
チネイザンってどんなマッサージ?
チネイザンを一言で表すと「内蔵マッサージ」ですが「内蔵セラピー」と表現した方がしっくり来るかもしれません。
チネイザンは古代中国の道教(タオ)に伝わる腹部マッサージに現代の解剖学などを加え独自に融合された「氣内臓療法」です。
「氣」とは東洋医学で言うところの「気」ですが内臓に流れる気を整え心身ともに回復させるというのがチネイザンです。
今回3ヶ月ほど胃腸の調子が悪く丁度チェンマイに滞在してる時に知人を通してチネイザンの施術が出来るオン先生という方を紹介していただきました。
その時の様子を書きます。
「スピリチュアルな体験」としてクローズアップされる方もいらっしゃいますがボクは感じたままを書きますのでご興味のある方は是非最後までお読み下さい。
チネイザンの施術体験
予約の時間に紹介いただいたオン先生を訪ねると両手を合わせにこやかにお出迎え。
初めて会った気がしないなんとも良い表情の先生です。
施術してくれたのは一番弟子でもあるアイ先生。
この道15年を超えるベテラン先生。
オン先生もアイ先生も日本語を話します。
身体を任せるのにこれはとても安心。
施術前に胃腸が動くハーブティーを飲みながら軽い問診をして「分かりました」と力強く告げられタイパンツに着替えて施術部屋へ。
柔らかい光が差し込む部屋の中央にマットが敷かれ横たわるとハーブで作ったアイマスクをされ暗闇へ。
観光客向けのマッサージ店にありがちなヒーリングミュージックなどは一切流れていません。
聞こえるのはエアコンと扇風機が風を送る音。
そしてアイ先生の衣擦れの音だけ。
ボクは仕入れで市場を一日中歩くため毎日と言っていい程タイマッサージに通っているので身体に触られるのは人より慣れています。
オーバーではなく手を置かれた最初の5秒で施術者の良し悪しが分かります。
良し悪しというよりマッチングと言うかフィッティングと言うか自分と施術者の相性かな?
オン先生はもちろんアイ先生も初見から安心出来る表情と物腰で案の定そっとお腹に触れ「腸が冷たいですね」と一言告げられる頃にはすっかり身体を任せていました。
「ここがストレス。ここが悲しみ。ここには怒りが溜まっています。」
東洋医学では内臓にも感情がやどり身体と心につながっていると考えられているそうです。
ネットで検索するとやたらとスピリチュアルな体験を前面に出している方も散見されこう言うことを書くと途端に胡散臭く感じる方が多いかもしれません。
ボクは何事にも「世の中知らないことだらけなんだからそんな事もあるよね」と言うスタンスなのですんなりと言葉が届きました。
ハーブ入りのアイマスクをされて真っ暗闇の中。
遠くからアイ先生の柔らかい声と温かい手の感触が伝わって来ます。
ここは胃。ここは小腸。
そして脾臓と肝臓と説明を加えながらツボを押さえ指先から細かなバイブレーションが送られます。
場所により多少の鈍い痛みが伴い更に痛むと予想される時は事前にそう教えてくれるので何度か声が漏れましたが我慢出来る範囲。
アイ先生の指先からピンポン玉くらいの「なにか」が送られ身体の奥底まで届きそれが波紋となって身体全体に広がる。
その感覚は言葉にするのがとても難しく身体を触られてそう感じたのは初めてだったのでとても驚きました。
視覚を奪われていることもあり時間の経過が曖昧ですが施術開始から10分程経ったころだったでしょうか。
自分でも内臓が動き始めたのが分かります。
そしてその頃には・・・と感情の内側を書きたい所ですが誤解を与えてしまいそうなので割愛します。
皆さん個人個人で感じ方の差もあると思うのでチャンスが有れば是非体験してみて下さい。
長いのか短いのか意識が彷徨っていた事もありそれも曖昧で施術の終わりを告げられアイマスクを取られると突然光に包まれます。
ハレーションを起こしたように目の前が真っ白となり現実というか「この世」に戻って来た感じ。
あ。帰って来た。
思わず日本語を口に出すとかたわらでアイ先生が柔らかく微笑んでおりました。
「まだ少し硬いですが今日はここまでにしましょう。オヘソも大分広がりましたよ」
触ってみて驚き!
二回り?三回り?ヘソが広がり指先で触れるとゆるゆるです。
初めてのチネイザン(内蔵マッサージ)体験。
ボクの身体にはとてもフィットした様で身体が軽くなりこれも驚いたのですが宿に戻ってもお腹と腰周りがポッカポカ!!
次の日には体調が上向きお陰様で仕事をこなすことが出来ました。
左からオン先生。胃腸の調子を崩しスマートになったボク(笑)
施術してくれたアイ先生と並びます。右端の方のお名前失念!
この写真を撮ってくれたのは遠くフランスからマッサージを学びに来ていた気さくな女性の方。
しばらく世間話をさせていただきました。
今回受けた施術は1時間とちょっとで料金は800バーツ(約3,200円)
チネイザン(内臓マッサージ)の他にもカルサイネイザン(生殖器マッサージ)そしてトラディショナルなタイマッサージ他あらゆる施術が受けられるのでアレンジ可能。
オン先生はマッサージスクールも経営していて日中は忙しいとのことで訪れる際は事前に電話予約を忘れずに。
日本語でOKなので料金はその時にご確認下さい。
ボクの初体験。本番チェンマイでのチネイザン(内臓マッサージ)体験は以上です。
次の日にカルサイネイザン(生殖器マッサージ)に行く予定でしたが仕事が押して断念。
また改めようと思ってます。
ネットに散見される様なスピリチュアルな感情は全くありません。
あくまでも「世の中知らないことだらけ。そう言うことがあってもいいよね」と言う先にも書いたニュートラルな気持ちで足を運びました。
結果。ボク的にはタイミングもフィッティングもバッチリで心身ともにリフレッシュ出来ました。
決して「不思議体験」ではありませんので誤解なきようお願いしますね!
◼️オン先生のマッサージスクールHP>>>
「海外一人旅!」響きは凄く憧れるんだけど初心者の私にははハードルが高いなぁ。そう感じる方も多いかもしれません。エスニック雑貨バイヤーとしてアジアを自由自在に泳ぎ回るボクも初めてパスポートを取り海外へ一人旅に出かけたのは30歳を超え[…]