【Vista環境でApacheにPHPをインストールする方法まとめ】【1】
管理人の環境とインストール環境の確認【2】
VistaでのPHPダウンロード&インストール方法【3】
VistaでApacheにPHPをインストール設定をする方法【4】
PHPの動作確認【5】
終わったらVistaでのユーザーアカウントを戻しましょう【6】
考察と後書き【はじめに】今回の記事は前回の記事である「
PHPのインストールって、なぜかVistaで上手くいかない」の
内容を元に作成しています。
ですので、Apacheのインストールフォルダは「Program Files」直下に
インストールしている状態ではなく、Cドライブ直下にApacheをインストールしたとして
解説させていただきます。
管理人のPC環境:
Windows Vista Home Basic 32bit
Apacheインストールフォルダ
「C:\Apache Software Foundation\Apache2.2」
インストールしたApacheのバージョン
Apache 2.2.11
Apacheの標準サーバー名の設定
「localhost」
PHPファイル達のインストールフォルダ
「C:\php」
インストールしたPHPのバージョン:
PHP Version 5.2.8
なぜ、ApacheをProgram Files直下にインストールしないのかは前回の
PHPのインストールって、なぜかVistaで上手くいかないの記事を参照してみてください。
ここではApacheのインストールフォルダを「C:\Apache Software Foundation\Apache2.2」と
していることを前提に解説させていただきます。
上へ戻る 【VistaでのPHPのダウンロード&インストール方法】
【PHPのダウンロード】【Step1】まずは、最新版のPHPをダウンロードしましょう。
最新版PHPのダウンロードにアクセスします。
【Step2】上記の画像のように
Windows Binaries
* PHP 5.2.8 zip package [10,115Kb] - 08 December 2008
をクリックします。
(記事着手当時の最新バージョンは5.2.8です)
*PHPのバージョンは常に最新のものをダウンロードしましょう。【Step3】
上記のダウンロードミラーサイトのJapan(日本)「jp.php.net」をクリックしてダウンロードします。
これで、PHPのダウンロードは完了です。
【PHPのインストール】【Step1】C:\に「php」という名前のフォルダを作成してその中に
上記で入手したZIP形式で圧縮されているファイルを「C:\php」の
ディレクトリ(ファイル)に解凍しましょう。
これで、PHPのインストールは完了です。続いていよいよ本題のVistaでのPHPの
設定方法の解説です。
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【VistaでApacheにPHPをインストール設定する方法】まず、自分の環境で(Vista)でPHPが設定できない理由について考えてみました。
XPなんかでは普通にインストールできるようなので
VistaとXPの違いについて考えてみました。
上記のエントリーで説明したとおりXPとVistaでの違いはなんといっても前回のエントリーの
PHPのインストールって、なぜかVistaで上手くいかないにて
説明した「ユーザーアカウント」&ユーザーアカウントの問題です。
そして、このユーザーアカウントを停止させてPHPのインストール設定を試してみたところ
見事!自分のVista環境でもPHPをインストールさせ動作させることが出来ました。
恐らくこうすることで上手くいった理由は前回のエントリーで説明したとおり
ユーザーアカウントを無効にすることにより、セキュリティーフォルダのレベルが均一になり、
ユーザーアカウント有効状態ではセキュリティーレベルの高いフォルダだった場所の
セキュリティーレベルが低くなりファイルの内容の編集することが出来るようになったんだと思います。
それでは、PHPの設定方法です。
【Step1】それでは、まずはユーザーアカウントを無効化させましょう。
まずPCの「スタート」→「コントロールパネル」→「ユーザーアカウントと家族のための安全設定」
→「ユーザーアカウント」→「ユーザーアカウント制御の有効化または無効化」までいき
下記の画像のようにチェックボックスをOFFにして「OK」を押してPCを再起動します。
【Step2】続いて先ほど展開した「C:\php」ディレクトリ内にあるphp5ts.dllファイルを
「C:\Windows」内のSystem32フォルダ内にコピーします。
【Step3】次に「C:\php」内にある、「php.ini-dist」ファイルを「C:\Windows」ディレクトリにコピーした上で
「php.ini-dist」ファイルの名前を 「php.ini」に変更します。
~名前の変更方法~「php.ini-dist」ファイルを右クリックして「名前の変更」を
クリックしてファイル名をphp.iniに変更します。
【Step4】続いてApacheにある「httpd.conf」ファイルの設定です。
PHPの設定を行います。「c:\Apache Software Foundation\Apache2.2\conf\httpd.conf」を
メモ帳やエディタで開きます。#LoadModuleがたくさん並んでいる行の最後の方に
下記の青い部分のように下記の行を追加します。
追加する文字列:「LoadModule php5_module c:/php/php5apache2_2.dll」
これでApache2にPHPモジュールを適用します。
(今回はApache2.2をインストールしたためphp5apache2_2.dllを使います。)
次にこのファイルに下記の画像の青い部分のように次の行を下記のように追加します。
追加する文字列:「AddType application/x-httpd-php .php」
【Step5】次に「C:\Windows」内にある「php.ini」をメモ帳などで開き「doc_root = 」を次のように
追加して修正します。
編集する文字列:「doc_root = "c:/Apache Software Foundation/Apache2.2/htdocs"」
(ApacheをC:\Apache Software Foundation\Apache2.2にインストールしていることを前提にした記述)
次に下記の行の部分を編集します。
記述文字列:extension_dir = "./" (変更前)
記述文字列:extension_dir = "c:/php/ext" (変更後)
上記のように編集して保存します。
これで、Vista環境でのPHPのインストール設定は終了です。
後はApacheを「Restart」(再起動)をしてみて、設定を適用させてみてください。
上へ戻る【PHPの動作を確認してみよう】それでは、上記の設定が上手くいったかどうかを確認してみましょう。
まず、「C:\Apache Software Foundation\Apache2.2\htdocs\」内にディレクトリ(フォルダ)を
作成致しましょう。このときのフォルダ名は「test.php」とします。
上記で作成した「C:\Apache Software Foundation\Apache2.2\htdocs\test.php\」ディレクトリ(フォルダ)内に下記のコードを記入したPHPファイルを作成します。
ファイル名は「test.php」で保存しましょう。
ちなみに下記のPHPコードの意味は
「現在インストールされているPHPのバージョン情報を表示する」という意味です。
~~~PHPコードここから~~~
<?php
phpinfo();
?>
~~~PHPコードここまで~~~
上記のように設定したら後はブラウザから「http://localhost/test.php/test.php」にアクセスして
下記のようなページが表示されれば見事!Vista環境でのPHPのインストール設定は
成功しています。
(セキュリティーを考えて画像の上のみを表示しています)
(昔のバージョンでの画像)
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【終わったらユーザーアカウントを・・・】
上記のようにPHPが上手く動作したことを確認したら、
Vistaでのユーザーアカウントも忘れずに戻しておきましょう。
「そんなことしたらまた動作しなくなるんじゃないですか?」
と思った方もいると思いますが、管理人の環境ではユーザーアカウントを戻しても、
正常にPHPが動作することを確認致しましたので、ご安心ください。
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【後書きと考察】
それにしても、ユーザーアカウントを元に戻してもPHPが正常に動作することを見ると
PHPやApacheのプログラム自体がVistaのユーザーアカウントのせいで問題が起こった・・・
というよりは、どちらかというと「php.ini」や「httpd.conf」を編集しているときに
Vistaのユーザーアカウントの影響で、
編集に何らかの支障を引き起こしていたと考えられますね。
Vistaのユーザーアカウントでの仕様については前のエントリーで解説致しましたが、
実際にこれを知らずにこの症状にあうと結構混乱しやすいです。
それでは、ここら辺で「PHPをVista環境でApacheにインストールする方法」の
解説を終わらせていただきたいと思います。
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関連記事:
PHPのインストールって、なぜかVistaで上手くいかない
私もPHPを始めようと思いまして、apacheなどをインストールしてみましたが動かない(泣)いろいろなPHPのインストール方法を調べてみたけれどやっぱり動かない!!という状況でした。
そこでふとWindows Vistaが原因か…?と思い、こちらのページにたどり着きました。
で、このページに書いてあることを試してみたら、見事、動きました!ありがとうございます!!
画像入りで説明されているのでとても分かりやすかったです。
はじめまして、コメントありがとうございます。
>いろいろなPHPのインストール方法を調べてみたけれどやっぱり動かない!!という状況でした。
自分も最初はいろいろと調べたのですがなかなか見つかりませんでしたね~
しまいにはVistaではコマンドプロンプトを使うとかなんとかという
完全に関係の無いような情報まで出回っていましたし、その点では綴さんもかなり今回苦労なされたと思います。
それにしても、しっかりとPHPをインストールすることが出来て良かったですね^^
自分と同じプログラミング仲間の
お役に立てたようで、本当に幸いですよ。
お互い、(自分はCで行うWindowsプログラミングAPI等)が
主流ですが、同じプログラミングを学ぶ人として頑張っていきましょうね!
プログラム自体初心者なのですが、
PHPを勉強したくて環境設定を行いましたが、apacheのインストールができなくて(- -。)
いろいろなサイトを回り、「vistaが原因」にたどり着くまで延々とインストール・アンインストールを繰り返していました。;
とてもわかりやすく説明していただけて、無事PHPインストールができました
本当に助かりました!ありがとうございます。
また参考にさせていただきます。
コメントありがとうございます。
無事にインストールできたようで良かったですね^^
自分もVistaの方でインストールとなると結構戸惑いました。
>本当に助かりました!ありがとうございます。
また参考にさせていただきます。
いえいえ、ご丁寧にありがとうございます。解決できたようで本当に良かったですよ。
それでは、今後とも宜しくお願い致します。
とてもうれしく感謝しております。
これからもいい情報をよろしくお願いします!
新調したPCがVistaということで一抹の不安を抱きつつ
PHPのインストールで見事不安が的中しました(泣
いろいろ試したのですが解決せず、こちらに辿り着きました次第でございます。
ご説明の通りさせていただきましたところPHPがあっさり動作しまして感謝感激です^^
原因も理解出来てとてもわかりやすかったです。
本当に助かりました、ありがとうございます」^^
画像付きでとってもわかりやすかったのですが....できませんでした。
色々なサイトの方法を試してはインストールとアンインストールを繰り返しやってます。
そこでこのサイトの方法も1から試してみたのですが.....
http://localhost/では「It works!」
http://localhost/test.php/では「Index of/test.php」
(・Parent Directory ・test.php.txt )
しかし...
http://localhost/test.php/test.phpでは「HTTP404」の未検出エラーが表示されてしまいます....
どこが間違っているのでしょうか?アドバイス頂ければ嬉しいです!!
失礼します。