夕食の時間は、宿泊当時は17時と19時半の二部制で宿泊予約時に選びました。
私は19時半からで。
案内されたのは前回と同じ半個室タイプのプライベートダイニング。
これも予約時に希望を出していました。
廊下を行き交うお客さんは見えるけど、視線は比較的気になりにくいかと。
春分の頃 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)と題されたお品書き。
1年前も同じ時期に来たけどメニューはガラリと変わっていて、これは楽しみだ✨
一休ダイヤモンド会員特典のワンドリンクサービスでいただいた柚子スカッシュ。
生ビールも選べたけどこっちの方がオリジナリティがあるかなと思って。
「縄文時代から続く味」 栃の実
栃の実を練り込んだ餅に味噌・生姜などを利かせた出汁がかかった一品。
じんわり染み入るお味。ちょこんと添えられた辛子も良いアクセントに。
「山菜花」 カタクリ 蕗の薹
片栗って初めて食べたけど、口に入れると最初はとろみがあってその後優しい甘みが押し寄せる感じ。
自家製こんにゃくの白和えは胡麻風味?それだけじゃなさそうな。
蕗の薹花芽の天ぷらは山菜特有の苦みが凄い。
下の部分は土をイメージしたものだそうで、何かしらの貝や山菜が使われていたけど良く分からず。
一言で表すなら複雑妙味で、里山十帖らしい逸品だと思う。
「山猪」 むかご 野カンゾウ あさつき
メニューに書かれていないけど、小さなポーションの中に蕗の新芽やすいばなど他の山菜もたっぷり使われています~。
すいばは「酸い葉」だけあって苦すっぱ!
山菜達の下に隠れているのは猪のテリーヌ。里山十帖基準ではしっかりめの塩味だけど一般的には薄味かな。
「春の佐渡」 茎若布 銀芭草 鰯
糠漬けにして干した鰯は佐渡の保存食だそうで、それを炙った物が出てきました。
銀芭草(ググったら里山十帖のブログがいくつかヒットした笑)や茎若布の食感も面白いし、塩気控えめ甘み多めの野菜出汁も滋味深い。
たかちよ グラス
Satoyama Barのたかちよとは違うラベル。こちらも安定の美味さ。
独創的な一品が続くけど、里山十帖のメインはお米!という方も多いのではないかな。
まず「煮えばな」という硬めの焚き加減のお米を少しだけいただきます。
「春夏秋冬の保存」 ぜんまい マタタビ 山胡桃 切干し大根
地元の郷土料理「からしなます」をアレンジしたものは前回も出たけど、それとはまた違うプレゼンテーションですね。
発酵食品らしく納豆ぽい風味がありながら、苦味、酸味、そして後から辛味も来るという複雑なお味。
メジマグロの火の通し具合も丁度良い半生でした😄
「海と大地」 メダイ 菜花
山菜に埋もれて魚が見えない。笑
これも魚・山菜ともに火加減が良い塩梅。そして薄味。
「胎内市煌麦豚」 菊芋 牛蒡
菊芋が案外たっぷりで主役の豚肉が食われるくらい。
もちろん美味しい豚肉でしたよ。
牛蒡チップス?のパリパリした食感も印象的。
「ごちそうごはん」 南魚沼の米仙人・清さんのコシヒカリ
一粒一粒がツヤッツヤでとにかく美味い!
土鍋に残ったご飯も全部たいらげました(^ω^)
自家製漬け物
里山十帖で出てくるからにはただの漬け物じゃないよね。
味噌汁
具材は葱と筍。塩気控えめでホッとするお味。
「里山・さっぱり甘味」
ほうじ茶とハーブティーを添えて。
和風モンブラン さつまいもペースト 花豆
メープルシロップの原料(カエデの樹液)をかけたとか言ってたような?
林檎のコンポートも埋もれてましたよ。
デザートも全体的に優しい甘さ。
ドライフルーツ ルレクチェ 柿
他ではあまり見ないドライフルーツですね。もっと厚めにカットした物がいいな。笑
二回目だったのでさすがに驚きは少なかったけど、今回も多種多様な山菜を活かした複雑な味わいのお料理ばかりで大満足😋
夕食の終盤に桑木野シェフが来て、いつもありがとうございますと挨拶してくださったのも好印象でした。
⑤朝食・感想へ続く