「Xubuntu 24.04 LTS」に、「VirtualBox 7.1.4」をインストール〈H171-8〉 - Linux あれこれ

Linux あれこれ

Linux 関連(一部 Windows11 )の備忘録です。

「Xubuntu 24.04 LTS」に、「VirtualBox 7.1.4」をインストール〈H171-8〉

登録日: 2024-10-20 更新日: 2024-10-24

今回は、「Xubuntu 24.04.1 LTS」にて、「VirtualBox 7.0.18」を最新の「VirtualBox 7.1.4」にアップしました。

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その備忘録です。

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VirtualBox 7.1.4」は、「Vagrant 2.4.1」で「仮想マシン」を管理できない(サポート対象外である)ことが判明しました。

Vagrant」が必要でないなら、「VirtualBox 7.1.4」のインストールは有益ですが、
Vagrant」を使うなら、次回の投稿の「VirtualBox 7.0.22」のインストールを行なう方が無難です。

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使用したPC は、新しく購入した ミニPC「MINISFORUM NAB5」です。
プロセッサは「Core i5-12450H」で、メモリ 16GB、SSD 512GB です。

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(注)リンクを戻るときはブラウザの左上の「←」をクリック
Android スマホであれば「ホーム」ボタン隣の「<」をタップ

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目次

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今回の作業:

  1. 「VirtualBox」のインストール準備:

  2.  最新の「VirtualBox 7.1.4」をダウンロード:

  3. 「VirtualBox 7.1.4」をインストール:

  4. 「VirtualBox Extension Pack」をインストール:

  5.  開発版の「Vagrant 2.4.2」をダウンロードしてインストール:

  6.  Vagrant に「vagrant-vbguest」プラグインをインストール:

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「まとめ へ」

「目次詳細 へ」

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Xubuntu 24.04.1 LTS の立ち上げ:

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デスクトップ画面:

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VirtualBox 7.1.4」を起動:

→見た目は変わりませんが、ヘルプの表示のデザインが変わりました:

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Xubuntu」について:

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Ubuntu の公式フレーバー(性格の違う兄弟?)です

Ubuntu ベースの、軽量な「Xfce」デスクトップ環境です。

個人的には使い慣れた環境です。
カスタマイズが色々とできるので、自分にとって使い勝手の良い環境を作れるのが利点です。

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Xubuntu 24.04.1 LTS」の現在のバージョンを表示:

-

ホストOS のバージョン:

2024-10-21 現在

カーネル:

$ uname -r
6.8.0-47-generic

→安定志向なので、更新はあまりありません

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リリース:

$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=24.04
DISTRIB_CODENAME=noble
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 24.04.1 LTS"

→ポイントリリースは、ほぼ 6ヶ月ごとです

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Xubuntu 24.04 LTS」が、「x11」と「Wayland」のどちらで動作しているか、の確認:
$ echo $XDG_SESSION_TYPE
x11

→「Wayland」ではなく、「x11」で動作しています。

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VirtualBox」について:

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VirtualBox 」は、Oracle が開発している「仮想マシン」を構築するためのソフトウェアです。

-

  • 「VirtalBox」は「仮想的なパソコン」(仮想デバイス)を実現するソフトウェアです。別のパソコンに「Linux」をインストールするのと変わりません。

  • 仮想マシンを使うことで、ハードウェアで問題となりそうなPC でも、最新のLinux ディストリビューションをインストールできる可能性が高くなります。

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事前に確認した「VirtualBox 7.1.2」で、「Vagrant」が使えない問題がありました:

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1). 「VirtualBox 7.1.2」で、最新のリリースの「Vagrant 2.4.1」を使うと、「仮想マシン」がエラーで立ち上がりませんでした:

-

→最新の「Vagrant 2.4.1」は、VirtualBox 7.0 までのサポートで、VirtualBox 7.1 は対象外でした:

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次にリリース予定の「Vagrant 2.4.2」で、上記の問題が解決するかはわかりません:

-

2). 参考: 「VirtualBox 7.1.2」を「Vagrant 2.4.1」を使い、「仮想マシン」を立ち上げたときのエラー:

$ cd /home/ubn/ダウンロード/vm/ubn2404
$ vagrant up
The provider 'virtualbox' that was requested to back the machine
'default' is reporting that it isn't usable on this system. The
reason is shown below:

Vagrant has detected that you have a version of VirtualBox installed
that is not supported by this version of Vagrant. Please install one of
the supported versions listed below to use Vagrant:

4.0, 4.1, 4.2, 4.3, 5.0, 5.1, 5.2, 6.0, 6.1, 7.0

A Vagrant update may also be available that adds support for the version
you specified. Please check www.vagrantup.com/downloads.html to download
the latest version.

→エラーが表示されて、「仮想マシン」は立ち上がりません:

-

和訳:

マシン「default」をサポートするように要求されたプロバイダー「virtualbox」は、
このシステムでは使用できないことを報告します。

理由を以下に示します。

Vagrant は、このバージョンの Vagrant でサポートされていないバージョンの VirtualBox
がインストールされていることを検出しました。 Vagrant を使用するには、以下のリストの
サポートされるバージョンのいずれかをインストールしてください:

4.0、4.1、4.2、4.3、5.0、5.1、5.2、6.0、6.1、7.0

指定したバージョンのサポートを追加する Vagrant アップデートも利用できる場合があります。
最新バージョンをダウンロードするには、www.vagrantup.com/downloads.html を確認して
ください。

→「Vagrant 2.4.1」は、「VirtualBox 7.1」をサポートしていないため、「VirtualBox 7.1.2」で「仮想マシン」は立ち上がりません:

ステータス等の確認は vagrant コマンドで出来ますが、立ち上がらないため、「仮想マシン」の作成とかが出来ません:

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参考:

2024-10-21 時点で考えられる「VirtualBox」と「Vagrant」の組み合わせ:

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(1). Virtualbox 7.0 の中で最新の「virtualbox 7.0.22」をインストールして、「Vagrant 2.4.1」で仮想マシンを管理:

→今のところ、確実に動作:

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(2). Virtualbox 7.1 の中で最新の「virtualbox 7.1.4」をインストールして、「Virtualbox マネージャ」で仮想マシンを管理:

→「Vagrant」は使えません。ただし、「仮想マシン」は安定動作します:

-

(3). Virtualbox 7.1 の中で最新の「virtualbox 7.1.4」をインストールして、開発版の「Vagrant 2.4.2」で仮想マシンを管理:

→もしかしたら、「Vagrant」が使えるかも。動かないときは、正式に「Vagrant 2.4.2」がリリースされるまで待つことになりますが、「virtualbox 7.1.4」で使えるかはわかりません:

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→今回の投稿では、「virtualbox 7.1.4」をインストールして、項番 (2). と (3). を試すつもりです:

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1. 「VirtualBox」のインストール準備:

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1). システム更新:

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
:
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 0 個。

→「アップグレード:」の行が、すべて 0 かを確認:

-


2). 「dkms」のインストール:

カーネルの更新があっても自動で依存(カーネルヘッダー等)を解決してもらえます:

$ sudo apt install dkms
:
dkms はすでに最新バージョン (3.0.11-1ubuntu13) です。

-

注意: 「.deb」ファイルから「VirtualBox」をインストールする場合に、「dkms」をインストールします:

apt で「VirtualBox」をインストールする場合は、「virtualbox-dkms」をインストールします:

似ているので、間違えて、インストールしてはいけません:

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3). 再起動:

「端末」以外のすべてのウィンドウを閉じてから、

$ reboot

-

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2. 使用できる「Virtualbox」の最新バージョンを確認:

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1). Ubuntu の「コード名」を確認:

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$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=24.04
DISTRIB_CODENAME=noble          ←(コード名)
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 24.04.1 LTS"

Xubuntu は「Ubuntu」を元にしているので、「Ubuntu」と同じイメージファイルを使います:

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使用しているホストOS の種類とリリース番号によって、ダウンロードするファイルを選びます:

-

2). ブラウザで「virtualbox」のサイトを確認:

Index of /virtualbox/

抜粋:

:
7.0.18/                       15-May-2024 18:06  -       ←「2024年5月15日」
7.0.20/                       16-Jul-2024 11:17  -       ←「2024年7月16日」
7.0.22/                       15-Oct-2024 13:48  -       ←「2024年10月15日」
7.1.0/                        27-Sep-2024 15:35  -       ←「2024年9月27日」
7.1.2/                        27-Sep-2024 15:35  -       ←「2024年9月27日」
7.1.4/                        15-Oct-2024 13:48  -       ←「2024年10月15日」

→最新バージョンは「7.1.4」です。ただし、Vagrant 2.4.1 が使えるのは「7.0.22」までです:

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3. Virtualbox 7.1 の中で最新の「virtualbox 7.1.4」をダウンロード:

-

1). ファイルのダウンロード:

7.1.4/

-

→ファイルを「~/ダウンロード/virtualbox/」フォルダに移動:

-

→ファイルを「~/ダウンロード/virtualbox/」フォルダに移動:

-

抜粋:

9dd60ef3c52c2a318fbbb6faace5862a299b61f678a579988869865dcf7390b6 *Oracle_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.4-165100.vbox-extpack
:
54c25c941678198b0baf78f5e4cf468b990fd625ec4e7b231cf1e8a6bace3d1a *virtualbox-7.1_7.1.4-165100~Ubuntu~noble_amd64.deb

-

2). ファイルの確認:

$ cd ~/ダウンロード/virtualbox/
$ ls -1
:
Oracle_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.4-165100.vbox-extpack
virtualbox-7.1_7.1.4-165100~Ubuntu~noble_amd64.deb

-

3). ファイルの「チェックサム」を確認:

VirtualBox」:

$ sha256sum virtualbox-7.1_7.1.4-165100~Ubuntu~noble_amd64.deb
:
54c25c941678198b0baf78f5e4cf468b990fd625ec4e7b231cf1e8a6bace3d1a  virtualbox-7.1_7.1.4-165100~Ubuntu~noble_amd64.deb

-

VirtualBox Extension Pack」:

$ sha256sum Oracle_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.4-165100.vbox-extpack
:
9dd60ef3c52c2a318fbbb6faace5862a299b61f678a579988869865dcf7390b6  Oracle_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.4-165100.vbox-extpack

-

-


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4. 「.deb」ファイルから「VirtualBox」をインストール:

-

こちらは「virtualbox 7.1.4」をインストールする場合ですが、

違う「.deb」ファイルにすれば、そのバージョンがインストール出来ます:

-

1). インストール:

$ cd ~/ダウンロード/virtualbox/
$ sudo apt install ./virtualbox-7.1_7.1.4-165100~Ubuntu~noble_amd64.deb
[sudo] ubn のパスワード: 
:
以下のパッケージは「削除」されます:
  virtualbox-7.0
:
virtualbox-7.1 (7.1.4-165100~Ubuntu~noble) を設定しています ...
info: グループ `vboxusers' はシステムグループとしてすでに存在しています。終了し
ます。
hicolor-icon-theme (0.17-2) のトリガを処理しています ...
gnome-menus (3.36.0-1.1ubuntu3) のトリガを処理しています ...
shared-mime-info (2.4-4) のトリガを処理しています ...
desktop-file-utils (0.27-2build1) のトリガを処理しています ...

N: ファイル '/home/ubn/ダウンロード/virtualbox/virtualbox-7.1_7.1.4-165100~Ubuntu~noble_amd64.deb' がユーザ '_apt' からアクセスできないため、ダウンロードは root でサンドボックスを通さずに行われます。 - pkgAcquire::Run (13: 許可がありません)
ubn@ubnbox:~/ダウンロード/virtualbox$ 

-


2). インストールされたか確認:

$ apt search virtualbox | grep 済
:
virtualbox-7.1/now 7.1.4-165100~Ubuntu~noble amd64 [インストール済み、ローカル]

→「ローカル」の表示に注目:

-

パッケージ名が「virtualbox-7.1」でインストールされました:

-


3). コマンドでバージョンを確認:

$ VBoxManage --version
7.1.4r165100

-

-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 

参考:

→もし、エラーメッセージが含まれている場合は、「VirtualBox マネージャ」が使えない状態です:

-

つまり、Vagrant仮想マシンを作成できません。
vagrant up」すると、ブロバイダーが見つからないエラーになります:

-

BIOS で「セキュアブート」が有効のときは、今回の再起動後に「MOK の登録」を行わないと、VirtualBoxカーネルにその機能が追加されていないので、「仮想マシン」の作成と立ち上げができません。

-

例えば、仮想マシンを作成する「vagrant up」の場合、「MOK の登録」を行わないと、「MOK の認証」がないのでエラーします:
$ cd ~/ダウンロード/vm/ubn2404/
$ vagrant up --provider=virtualbox
The provider 'virtualbox' that was requested to back the machine
'default' is reporting that it isn't usable on this system. The
reason is shown below:

VirtualBox is complaining that the kernel module is not loaded. Please
run `VBoxManage --version` or open the VirtualBox GUI to see the error
message which should contain instructions on how to fix this error.

和訳:

マシン「default」をサポートするように要求されたプロバイダー「virtualbox」は、
このシステムでは使用できないことを報告しています。その理由を以下に示します。

VirtualBox は、カーネル モジュールがロードされていないと警告しています。
「VBoxManage --version」を実行するか、VirtualBox GUI を開いて、
このエラーの修正方法に関する指示が含まれるエラー メッセージを確認してください。

-

-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 

なので、「セキュアブート」を使わない場合は、BIOS で「セキュアブート」をオフにします:

-

(1). 再起動:
$ reboot

-

(2). 画面真っ暗になったら、「Delete」キーを連打:

-

(3). BIOS 設定画面(Aptio Setup - AMI)
セキュアブートをオフにします:

「Security」タブ→「Secure Boot」

Secure Boot [Enbled]

↓ 「+」キーで変更:

Secure Boot [Disabled]

-

設定を保存:

「Save & Exit」タブ

→「Save Changes and Reset」

→「Yes」

-

そのまま、立ち上がります:

-

-


4). カーネル モジュールのロードを実施:

$ sudo /sbin/vboxconfig
:
vboxdrv.sh: Stopping VirtualBox services.
vboxdrv.sh: Starting VirtualBox services.
vboxdrv.sh: Building VirtualBox kernel modules.

-

和訳:

vboxdrv.sh: VirtualBox サービスを停止しています。
vboxdrv.sh: VirtualBox サービスを開始しています。
vboxdrv.sh: VirtualBox カーネル モジュールを構築します。

→「セキュアブート」を使わない設定で、カーネル モジュールが構築されました

-


5). 再起動:

「端末」画面以外を閉じてから、

$ reboot

-


6). ログイン後、デスクトップ画面が表示:

-


7). 「VirtualBox」のバージョンを確認:

$ VBoxManage --version
7.1.4r165100
→上記に、エラーメッセージが含まれていなければ、「VirtualBox マネージャ」が使える状態です:

つまり、Vagrant仮想マシンを作成して立ち上げできます:

-

-

-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 

参考:

BIOS で「セキュアブート」を有効にして、パスワード設定後に再起動した場合の画面:
次の「青色の画面」が表示:
   ┌───────────────┤ Perform MOK manegement ├───────────
   │ 
   │               Continue boot
   │                 Enroll MOK
   │         Enroll key forom disk
   │         Enroll hash from disk

「Continue boot」が選ばれている状態です:

もし、「セキュアブート」を使いたい場合は、「Enroll MOK」で「MOK の登録」を行う必要があります。 そのときに、(今回だけ有効な)先ほど入力した一時的なパスワードが必要になります。

-

-


8). 「VirtualBox 7.1.4」を起動して確認:

メニュー →「システム」→「Oracle VM VirtualBox

→正常に立ち上がりました:

-

ヘルプ →「VirtualBox について」:

→ヘルプの画面のデザインは変更されました:

-

ヘルプ表示を確認:
VirtualBox グラフィカルユーザーインターフェース
バージョン 7.1.4 r165100 (Qt6.4.2)
Copyright © 2024 Oracle and/or its affiliates.

→「閉じる」

-

VirtualBox」マネージャを画面右上の「x」で閉じました:

-


9). ホストOS のログイン時のユーザが「vboxusers」グループに追加されているか確認:

-

「USB 機能」を使えるようにするには、「VirtualBox」のインストール後に「vboxusers」グループに、現在使用しているユーザを追加します:

ちなみに、VirtualBox インストーラは、「Oracle VM VirtualBox」に必要な USB 機能をサポートするため、「VirtualBox」のインストール中にシステムユーザグループ「vboxusers」を作成します。

VirtualBox ゲスト OS から USB デバイスを使用するシステム ユーザは、このグループに参加する必要があります。

VirtualBox」のインストール後にカーネルの更新があると、この「vboxusers」グループへの参加が解除される場合があります。

-

(1). 現在、ログイン時のユーザが属するグループを確認:
$ id
uid=1000(ubn) gid=1000(ubn) groups=1000(ubn),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),100(users),114(lpadmin),126(vboxusers)

もしくは、

$ id ubn
uid=1000(ubn) gid=1000(ubn) groups=1000(ubn),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),100(users),114(lpadmin),126(vboxusers)

→「ubn」は、ホストOS のユーザ名で任意です:

-

「vboxusers」グループが含まれていれば(リスクの高い)下記の操作は要りません:

-

(2). 含まれていなかったので、ログイン時のユーザを「vboxusers」グループに追加しました:

このコマンドは誤入力するとリスクが高いので、慎重に入力:

$ sudo usermod -a -G vboxusers ubn

→「ubn」は、ホストOS のユーザ名で任意です:

「-a -G」は「-aG」と入力できますが、入力漏れを防ぐために、わざと分けています:

-

「-a -G」または「-aG」を「-G」と入力すると新規作成になり、「vboxuser」以外に属していた他のグループが消えてしまい、「sudo」が使えなくなり、最悪(今回は、ホスト側の)OS の再インストールになります。入力時は注意。

-

(3). 再起動:

「端末」以外のすべてのウィンドウを閉じてから、

$ reboot

-

(4). ユーザが属するグループを確認:
$ id
uid=1000(ubn) gid=1000(ubn) groups=1000(ubn),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),100(users),114(lpadmin),126(vboxusers)

→「vboxusers」グループが追加されました

-

-


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5. 任意:「VirtualBox Extension Pack」をインストール:

-

virtualbox 7.1.4」をインストールした場合です:

-

続けて、機能拡張パッケージをインストールしました。

インストールされている VirtualBox のバージョンと同じバージョンの「拡張パック」が必要です:

作業は任意です。

-

拡張パックで提供される追加機能:

→リモートで使うなら必要だけど、必要がなければ要らない機能です。

-

1). ファイルマネージャで、「~/ダウンロード/virtualbox/」フォルダを開きます:

フォルダ名は任意なので変わります。

-

2). ダウンロードした、緑色で四角のアイコンの「Oracle_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.4-165100.vbox-extpack」をダブルクリック:

virtualbox」(「VirtualBox」マネージャ)をインストールしたことで使える機能です:

-

4). 「VirtualBox」マネージャが起動されて、ダイアログが表示:

→「アップグレード」が表示されていれば、「アップグレード」をクリック:

→「インストール」が表示されていれば、「インストール」をクリック:

-

5). ライセンス画面が表示:

一番下までスクロール:

→「同意します」をクリック

→パスワード入力:

-

6). 「VirtualBox」マネージャの画面に戻りました:

-

7). 「機能拡張」がインストールされたか確認:

左側の「ツール」をクリックして、その右側の「横3本線」ボタンをクリック→「機能拡張」

-

「機能拡張」がインストールされたか確認できます:

-

参考: もし、以前の「7.0.18」の「機能拡張」が残ったままだったら、

「7.0.18」をクリック→「アンインストール」をクリック

→「除去」

→「パスワード」入力

-

8). 左側の「ツール」の右側の「横3本線」ボタンをクリック→「ようこそ」

左で「仮想マシン」を選択:

→元の画面に戻りました:

-

-


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6. 開発版の「Vagrant 2.4.2」をインストール:

-

こちらは、開発版の「Vagrant 2.4.2」をインストールする場合ですが、

違う「.deb」ファイルにすれば、そのバージョンがインストール出来ます:

-

最新の「VirtualBox 7.1.4」では、「Vagrant 2.4.1」が使えないので、

その代わりに開発版の「Vagrant 2.4.2」をインストールしました:

動くかは、やってみないとわかりません:

-

GitHub」に置かれた、開発版は日々、更新されているので、その都度、結果は異なると思います。

-


1). 「GitHub」に置かれた、開発版の「Vagrant」を確認:

GitHub: hashicorp/vagrant を確認:

-

7月3日 版:

2.4.2.dev+000038-26a1ff10

ソースがあるのは当然ですが、それだけでなく(ビルド済の)「.deb」ファイルも置かれていました:

→これが、ホストOS を Ubuntu 系にする利点のひとつです:

-


2). ダウンロード

-

(1). 開発版:

vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb」をクリック:

→ダウンロードしたファイルを「~/ダウンロード/virtualbox」に移動:

-

(2). チェックサム:

vagrant_2.4.2.dev_SHA256SUMS」をクリック:

→ダウンロードしたファイルを「~/ダウンロード/virtualbox」に移動:

-

(3). ダウンロードした「vagrant_2.4.2.dev_SHA256SUMS」をダブルクリックして、チェックサムを確認:

抜粋:

ea145e885562536ab6e5c42118fbfaa09d8ed597388d3df3a3b813aab0afb911  vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb

-


3). ファイルの確認:

$ cd ~/ダウンロード/virtualbox
$ ls -1
:
Oracle_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.4-165100.vbox-extpack
vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb
vagrant_2.4.2.dev_SHA256SUMS
virtualbox-7.1_7.1.4-165100~Ubuntu~noble_amd64.deb

-


4). ダウンロードしたファイルのチェックサムを確認:

$ cd ~/ダウンロード/virtualbox
$ sha256sum vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb
:
ea145e885562536ab6e5c42118fbfaa09d8ed597388d3df3a3b813aab0afb911  vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb

-


5). 「.deb」ファイルから「Vagrant」をインストール:

$ cd ~/ダウンロード/virtualbox/
$ sudo apt install ./vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb
:
[sudo] ubn のパスワード: 
:
以下のパッケージはアップグレードされます:
  vagrant
:
.../vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb を展開する準備をしています ...
vagrant (2.4.2.dev-1) で (2.4.1-1 に) 上書き展開しています ...
vagrant (2.4.2.dev-1) を設定しています ...

N: ファイル '/home/ubn/ダウンロード/virtualbox/vagrant_2.4.2.dev-1_amd64.deb' がユーザ '_apt' からアクセスできないため、ダウンロードは root でサンドボックスを通さずに行われます。 - pkgAcquire::Run (13: 許可がありません)
ubn@ubnbox:~/ダウンロード/virtualbox$ 

-


6). インストールされたか確認:

$ apt list vagrant
:
vagrant/now 2.4.2.dev-1 amd64 [インストール済み、ローカル]

→「ローカル」の表示に注目:

-


7). バージョンを確認:

$ vagrant --version
Vagrant 2.4.2.dev

-

-


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7. 「vagrant-vbguest」プラグインをインストール:

-

ホストOS 側の「Vagrant」のインストール時に、「vagrant-vbguest」プラグインをインストールしておくと、

vagrant up」や「vagrant reload」時、及び「vagrant vbguest」実行時に

「Guest Additions」のバージョンを自動でチェックして、 自動で「Guest Additions」をインストールしてくれます

-

1). 「vagrant-vbguest」プラグインのインストール:

$ vagrant plugin install vagrant-vbguest
:
Installing the 'vagrant-vbguest' plugin. This can take a few minutes...
Fetching micromachine-3.0.0.gem
Fetching vagrant-vbguest-0.32.0.gem
Installed the plugin 'vagrant-vbguest (0.32.0)'!

-

2). ホストOS を再起動:

「端末」以外のすべてのウィンドウを閉じてから、

$ reboot

-

-


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8. 「Vagrant」の動作確認:

-

1). 登録された「Box」を確認:

$ cd
$ vagrant box list
:
almalinux/9                      (virtualbox, 9.4.20240805, (amd64))
caspermeijn/ubuntu-desktop-24.04 (virtualbox, 2024.05.08, (amd64))

→2つの「Box」が登録されています:

-

2). 作成された「仮想マシン」を確認:

$ vagrant global-status
:
id       name    provider   state    directory                           
-------------------------------------------------------------------------
52a0b3c  default virtualbox poweroff /home/ubn/ダウンロード/vm/ubn2404         
1d1783c  default virtualbox poweroff /home/ubn/ダウンロード/vm/alma       

→2つの「仮想マシン」が作成されています:

-

3). 作成された「仮想マシン」を立ち上げてみる:

$ cd /home/ubn/ダウンロード/vm/ubn2404
$ vagrant up
The provider 'virtualbox' that was requested to back the machine
'default' is reporting that it isn't usable on this system. The
reason is shown below:

Vagrant has detected that you have a version of VirtualBox installed
that is not supported by this version of Vagrant. Please install one of
the supported versions listed below to use Vagrant:

4.0, 4.1, 4.2, 4.3, 5.0, 5.1, 5.2, 6.0, 6.1, 7.0

A Vagrant update may also be available that adds support for the version
you specified. Please check www.vagrantup.com/downloads.html to download
the latest version.

-

和訳:

マシン「default」をサポートするように要求されたプロバイダー「virtualbox」は、
このシステムでは使用できないことを報告します。

理由を以下に示します。

Vagrant は、このバージョンの Vagrant でサポートされていないバージョンの VirtualBox
がインストールされていることを検出しました。 Vagrant を使用するには、以下のリストの
サポートされるバージョンのいずれかをインストールしてください:

4.0、4.1、4.2、4.3、5.0、5.1、5.2、6.0、6.1、7.0

指定したバージョンのサポートを追加する Vagrant アップデートも利用できる場合があります。
最新バージョンをダウンロードするには、www.vagrantup.com/downloads.html を確認して
ください。

→エラーが表示されて、「仮想マシン」は立ち上がりません:

-

残念ながら、「VirtualBox 7.1」では、開発版の「Vagrant 2.4.2.dev」は動きませんでした:

Vagrant 2.4.2」のリリース時には、動いてほしいところ。

-

vagrant での管理はあきらめたので、

-

-


- --- - --- - --- - --- - --- - --- - --- - --- - ----- ----- -----

9.「VirtualBox マネージャ」で「仮想マシン」を起動して確認:

-

1). 「VirtualBox マネージャ」を起動:

-

2). 「仮想マシン」を選択して、「起動」ボタンをクリック:

-

3). ログイン画面が表示:

→パスワード入力

-

4). デスクトップ画面が表示:

-

5). 「仮想マシン」のメニューにて、

「デバイス」→「Guest Additionsのアップグレード…」をクリック:

→「Guest Additions」が自動的に再インストールされました:

通知エリアが 100% になるか、通知エリアが消えれば完了です:

-

→通知エリアが消えました:

-

6). 「仮想マシン」の再起動:

仮想マシン」の画面の右上の「電源」ボタン→「電源オフ/ログアウト」→「再起動…」

→「再起動」をクリック

-

7). ログイン:

-

8). 「端末」表示で気付いたところ:

ドックの「端末」をクリック:

[vagrant@vbox ~]$ 

ホスト名が「vbox」に変わっています:

-

[vagrant@vbox ~]$ uname -n
vbox

→「クリップボードの共有」機能が有効になっています:

-

9). 現在の「Guest Additions」のバージョンを確認:

[vagrant@vbox ~]$ modinfo vboxguest | grep '^version'
version:        7.1.4 r165100

Linuxカーネル・モジュールの詳細表示を利用:

もしくは、

[vagrant@vbox ~]$ ls /opt/ | grep VBox
VBoxGuestAdditions-7.1.4

→フォルダ名の数字がバージョンです:

-

「Guest Additions」が「VirtualBox 7.1.4」と同じバージョンです:

→更新(アップグレード)は成功したみたい:

-

10). 「クリップボードの共有」機能が使えています:

なので、「ホーム」フォルダで隠れているファイルを確認:

-

ゲストOS 側の「端末」で操作:
[vagrant@vbox ~]$ pwd
/home/vagrant
[vagrant@vbox ~]$ ls -A
:
.Xauthority
.bash_history
.bash_logout
.bash_profile
.bashrc
.cache
.config
.fontconfig
.kajonggserver
.lesshst
.local
.mozilla
.python_history
.ssh
.var
.vbox_version
.vboxclient-clipboard-tty2-control.pid        ←「注目」
.vboxclient-clipboard-tty2-service.pid        ←「注目」
.vboxclient-draganddrop-tty2-control.pid      ←「注目」
.vboxclient-hostversion-tty2-control.pid      ←「注目」
.vboxclient-seamless-tty2-control.pid         ←「注目」
.vboxclient-vmsvga-session-tty2-control.pid   ←「注目」
.vboxclient-vmsvga-session-tty2-service.pid   ←「注目」
.wget-hsts
Desktop
Documents
Downloads
Music
Pictures
Public
Templates
Videos
ダウンロード

→「注目」: これらは「Guest Additions」の機能が正常に使われたときに作成されるファイルです:

-

上記の情報を右クリックで「コピー」:
ホストOS の「テキストエディタ」の画面に、右クリックで「貼り付け」:
→貼り付けできました:

-

-


まとめ

今回は、「Xubuntu 24.04.1 LTS」にて、最新の「VirtualBox 7.1.4」をインストールしました。

現行の「Vagrant 2.4.1」は「VirtualBox 7.1」をサポートしていないので、期待して開発版の「Vagrant 2.4.2」をインストールして試しましたが、残念ながら、「仮想マシン」は立ち上がりませんでした。

-

もし、現時点で、「Vagrant」で「仮想マシン」を管理したい時は、「VirtualBox 7.0.22」の環境がオススメです:

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