ご飯ものやスイーツなど、様々な楽しみ方ができる栗。
「栗は野菜」と認識している方も多いかもしれませんが、実は果実。
そして栗は品種によって、旬の時期が微妙に変わってきます。
日本人の歴史とも関わりが強く栄養価も高いため、知れば知るほど魅力的に感じることでしょう。
この記事では、栗の旬や品種ごとの特徴、栄養価、おすすめレシピなどを詳しく解説しています。
本記事を読めば栗についての理解が深まること間違いなしです!
ぜひ最後まで読んでみてください。
栗が美味しい!旬の時期や主な産地
栗ごはんやモンブランなど、定番料理からデザートまで楽しめる栗。
そんな万能な栗の旬や生産地について、意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
ここでは栗の基本情報として、旬の時期や主な産地を詳しく解説します。
栗の旬の時期
栗の旬は9月から10月の、秋真っ只中。
「秋の味覚」と呼ばれている通り、まさに秋が旬の果物です。
9月から10月に旬のピークを迎えて、11月頃まで出回ります。
実は栗にも様々な品種があり、品種ごとに旬の時期は微妙に変わってくるのも特徴の一つ。
品種ごとの旬については後ほど詳しく解説します。
主な産地
栗の主な産地は茨城県で、日本一の生産量を誇っています。
農林水産省の野菜生産量出荷統計によれば、茨城県は栗の栽培面積・出荷量ともに全国1位です。
茨城県では明治30年頃から栗の栽培が行われたとされており、栗の歴史を語る上では欠かせない地域といえるでしょう。
茨城県の中でも笠間市やかすみがうら市、石岡市などで主に栽培されています。
ちなみに茨城県に次いで生産量が多いのは、熊本県です。
栗の種類
実は栗にはたくさんの品種があり、日本で生産される「和栗」だけでなく海外のものも存在します。
品種によって風味や甘味などががらりと変わる上に、適した料理も変わってきます。
ここでは栗の品種について、分類ごとにご紹介していきます。
栗の品種を簡単にまとめたものが、以下の表です。
国 | 時期 | 品種 |
和栗 | 早生(8月下旬~9月中旬頃) | 丹沢・国見・ぽろたん |
中生(9月下旬~10月中旬頃) | 筑波・利平・銀寄 | |
晩生(10月上旬~下旬頃) | 石鎚・岸根 |
他にも、モンブランなどでよく使われる西洋栗、天津甘栗が有名な中国栗などもあります。
ではさっそく、それぞれの品種について詳しくチェックしていきましょう!
和栗には8種類ある!
なしやりんごなどの果物には品種があるように、和栗にも品種があります。
旬の時期によって、大きく以下の3つに分類されます。
・中生(なかて・ちゅうせい):9月下旬~10月中旬頃
・晩生(おくて・ばんせい):10月上旬~下旬頃
さらにそれぞれの時期の中でも様々な品種があるのが栗の奥深い点です。
ひとつずつみていきましょう。
早生の代表的な品種
- 丹沢
果肉は鮮やかな黄色。甘味がある。甘露煮や栗ごはんに向いている。 - 国見
大粒でツヤがある。甘味は少なめ。炊き合わせなどに適している。 - ぽろたん
渋皮がむきやすい。大きめで黄色く、香りが良い。甘味もあり、ホクホクした食感。
中生の代表的な品種
- 筑波
全国で最も多く栽培されている品種。淡い黄色の果肉で、ホクホクした食感。粉質で甘味が強く、香りも良い。 - 利平
中国栗と和栗を掛け合わせた品種。見た目の美しさから「栗の王様」とも呼ばれる。大粒で甘味が強い。煮崩れしやすいため、茹で栗や蒸し栗がおすすめ。 - 銀寄(ぎんよせ)
大粒で形が良い。甘味や香りを楽しめる。和菓子にもよく使われる、高級栗。
晩生の代表的な品種
- 石鎚(いしづち)
やや大粒で甘味が強い。煮崩れしにくいので甘露煮や渋皮煮に向いている。 - 岸根(がんね)
大粒で風味が良い。ホクホクした食感で甘味が強い。生産量が少なく、希少価値が高い品種。
外国の栗ってどんな感じ?
栗といえば「和」なイメージが強いかもしれませんが、実は海外にも栗はあります。
和栗の他に世界で栽培されている栗は、主に以下の3種類です。
西洋栗
イタリアやフランス、スペインなどで生産されているものを、まとめて西洋栗と分類します。
やや小ぶりで引き締まった果肉が特徴。
パワフルな風味があり、渋皮がむきやすいのも大きな特徴の一つです。
中国栗
西洋栗と同様に渋皮がむきやすく、果肉が締まっている品種です。
天津甘栗でおなじみであり、甘味は強め。
アメリカ栗
100年程前に発生した「胴枯病」で激減。
現在はほとんど出回っていない幻の品種です。
昔は非常食だった栗は栄養満点!
普段何気なく食べている栗ですが、実は古くから日本人と深い関わりがあることをご存知でしょうか。
ここでは栗の歴史と、栗の豊富な栄養について解説します。
栗の歴史
栗の歴史は縄文時代にまでさかのぼります。
約5500年前の縄文時代、栗は主食として消費され、農耕が始まってからは飢饉に備えた非常食としても利用されていました。
そして戦国時代には、縁起がいいとして勝利祈願に食べられていたとか。
栗を乾燥させた保存食である「かち栗」が「勝ち」につながるとして、縁起物として用いられていたのです。
また、栗の木は耐久性が高く腐りにくいことから、家の土台としても使用されていました。
昔の家の土台は、ほとんどが栗の木だったといわれています。
栗の栄養価
これほど古い時代から消費されている栗は、実は栄養満点です。
主成分は「でんぷん」であるため、エネルギー源になります。
ごはんやパンといった主食の代用品にもなるため、非常食にはうってつけといえるでしょう。
それに加えて糖の代謝を助けるビタミンB1やビタミンB2、高血圧や動脈硬化に効果があるカリウムを豊富に含んでいます。
他にも、貧血予防が期待できる葉酸に、ビタミンCや食物繊維などもバランス良く含まれています。
美味しい栗の選び方
栗の味わいを存分に楽しむには、美味しい栗を選ぶことが重要です。
栗を選ぶ時は、以下のポイントをよく見て選びましょう。
・皮にツヤとハリがあるか
・おしりの部分が大きく、白っぽいか
・重みがあるか
この4つのポイントを意識して選ぶことで、美味しい栗を見分けられます。
ぜひ覚えておいてくださいね。
栗の保存方法
栗は傷みやすいので早く食べることが重要です。
保存する場合は、生栗かむき栗かによって変わってきます。
生栗の場合
新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫に保管しましょう。
ポリ袋の口はしばらず、軽く折るだけにします。
冷蔵庫ではチルド室に入れます。
冷蔵庫のチルド室ではおよそ1週間、保存することが可能です。
むき栗の場合
20分程かたゆでにした後、水にさらして熱をとります。
その後ポリ袋に入れて空気を抜き、冷凍庫で保存してください。
冷凍保存の場合、半年程度は持つとされています。
使う時は解凍せず、そのまま利用します。
栗の美味しい食べ方8選
栗を使った料理やスイーツはたくさんあり、どれも栗本来の味を楽しめるのが魅力。
ここでは栗の美味しい食べ方を全部で8つご紹介しています。
紹介している料理やスイーツは、以下の通りです。
2.栗のポタージュ
3.栗コロッケ
4.栗きんとん
5.栗の渋皮煮(甘露煮)
6.焼き栗
7.栗入り蒸しパン
8.栗のパウンドケーキ
簡単に作れるものばかりをピックアップしているので、手作りしてみるのもおすすめです。
それぞれの料理には、詳しいレシピのリンクも貼ってあります。
細かい材料や調味料の配分など、リンク先でしっかりとチェックしてみてください。
1.栗ごはん
栗を使った料理の代表格ともいえる、栗ごはん。
米ともち米、ささげ、生栗と調味料で簡単に作れます。
ささげと栗をそれぞれ茹でた後、米と調味料とともに炊飯器で炊くと完成。
ホクホクで美味しい栗ごはんは、箸が進むこと間違いなしです。
栗ごはんの詳しいレシピはこちら!
2.栗のポタージュ
そのままでも濃厚で美味しいポタージュですが、栗を入れたポタージュには一味違った魅力があります。
材料は生栗と玉ねぎ、ごはん、牛乳、生クリームと調味料です。
生栗は熱湯に10分浸した後、鬼皮と渋皮をむき、水に浸してざるに上げる下処理を行いましょう。
栗のポタージュの詳しいレシピはこちら!
3.栗コロッケ
手作りするとサクサク感満載で美味しいコロッケ。
そこに栗をプラスすると、さらに甘くて美味しいコロッケになります。
栗コロッケの材料は、生栗と玉ねぎ、鶏ひき肉、牛乳、卵と調味料です。
栗は水から火にかけ、沸騰したら中火で40分ほど茹でましょう。
コロッケの手作りは「手間がかかって大変そう」というイメージがあるかもしれませんが、食べた時の感動はひとしおです。
時間のある時に作ってみてはいかがでしょうか?
栗コロッケの詳しいレシピはこちら!
4.栗きんとん
栗といえば、おせち料理に入っている栗きんとんも忘れてはいけません。
実は栗きんとんは黄金色に輝く小判を彷彿とさせる見た目をしており、「金色の団子」と呼ばれることも。
「お金が貯まるように」と願いが込められた縁起物で、金運アップを祈る料理なのです。
栗きんとんの材料は栗の素揚げとさつまいも、牛乳と調味料です。
ペースト状にしたさつまいもと素揚げの栗、調味料を混ぜ合わせたら完成します。
栗きんとんの詳しいレシピはこちら!
5.栗の渋皮煮(甘露煮)
上品なスイーツとして人気の甘露煮。
材料は栗と重曹、砂糖、ブランデー(ラム酒)のみで作れます。
栗は鬼皮をむく必要があるため、むきやすくするために熱湯に漬けておきましょう。
甘露煮の詳しいレシピはこちら!
6.焼き栗
栗本来の味を存分に楽しめる焼き栗は、シンプルに焼くだけなので簡単です!
必要な材料は栗だけ。
しばらく水に浸して鬼皮をむきやすくしたら、切り込みを入れて皮をむきます。
その後55度~60度のお湯に1時間程漬けて、オーブンで焼きましょう。
焼く時はオーブンの他にもグリルやフライパンを使った方法もあります。
焼き栗の詳しいレシピはこちら!
7.栗入り蒸しパン
ふわふわで優しい蒸しパンに栗を入れると、栗の甘さが引き立ちます。
通常の蒸しパンに栗を入れるだけなので、少ない材料で作れます。
栗は予め甘露煮にしておきましょう。
蒸しパンに入れる際は栗の汁気を切り、1.5㎝角程に切ることがポイント。
栗入り蒸しパンの詳しいレシピはこちら!
8.栗のパウンドケーキ
しっとりふわふわのパウンドケーキに栗が入ることで、より甘くて美味しくなります。
栗入り蒸しパンと同様、栗は予め甘露煮にしておく準備が必要です。
栗のパウンドケーキの詳しいレシピはこちら!
美味しい栗をお取り寄せするなら
そのまま食べても、料理やスイーツにしても美味しい栗。
美味しい栗を心ゆくまで楽しむには、お取り寄せがおすすめです。
栗をお取り寄せする場合、大まかに以下の2パターンが挙げられます。
2.自分では作れないものをお取り寄せ
それぞれのパターンのメリットをみていきましょう。
1.栗を丸ごとお取り寄せ
栗を丸ごとお取り寄せするとそのまま食べることもできる上に、料理することもできます。
本記事でご紹介したような、栗ごはんや栗きんとんなどを自分で作るのもおすすめです。
焼き栗であればシンプルに焼くだけなので、料理が苦手な方でも栗を簡単に楽しめます。
丸ごとお取り寄せすると、食べ方の選択肢が広がることがメリットだといえるでしょう。
2.自分では作れないものをお取り寄せ
手作りするのが少し難しいものや、手間がかかるものは思い切ってお取り寄せしてみてもいいかもしれません。
たとえば栗ジャムやモンブランといった栗スイーツなどは、自分ではなかなか作ることが難しいと感じる方が多いでしょう。
そんな時はふるさと納税の返礼品でゲットすることもおすすめです。
マイナビふるさと納税なら、栗のマドレーヌや栗の大福、栗おはぎなど、自分ではなかなか作れない栗スイーツがたくさん揃っています。
もちろん栗丸ごとも返礼品として選ぶことができるので、自分で調理したい方にもおすすめです。
以下のボタンから、マイナビふるさと納税で栗を直接チェックできます。
好みのものがあるか、ぜひ見てみてください。
まとめ
今回は、秋の味覚として大人気の栗について詳しく紹介しました。
栗の旬は9月から10月で、品種によっては8月下旬から10月下旬まで差が開くものもあります。
品種ごとに甘味の強さや食感などが違うので、お気に入りの品種を見つけるのも楽しそうです。
栗ごはんや栗コロッケといった定番料理から、栗きんとんや栗入り蒸しパンなどのスイーツも、手作りしてみると栗の美味しさを楽しめます。
ぜひマイナビふるさと納税の返礼品で栗をお取り寄せして、今年の秋は栗を楽しんでみてはいかがでしょうか?