春の味覚といえば「たけのこ」。食感と香りを楽しめる食材で、3~5月に旬を迎えます。
この季節になるとスーパーでも生のたけのこを見かけることが増えたり、たけのこ掘りに行ったりするなどして手に入れる機会が増えるかと思います。
そんな旬の食材「たけのこ」は、鮮度が特に重要視されることでも知られています。
せっかくなら美味しいたけのこを食べたいですよね?
この記事では、たけのこの保存方法をパターン別(冷蔵・冷凍)に紹介!
また、少しでも長く美味しく食べられるよう、日持ちのコツや目安を解説していきますので是非、参考にしてみて下さいね!
【下準備】たけのこはすぐにアク抜きをする!
たけのこは収穫してすぐに「えぐみ」の原因になるアクが増していくため、アク抜きが必要な食材です。
そのため、たけのこを入手した当日または翌日には下処理をしていきます。
具体的な下処理の手順は以下3つです。
<手順1>準備するもの
たけのこの下処理で準備するものは「たけのこ・ぬか・赤唐辛子」の3点です。
また、たけのこを茹でる工程が入るので大きめの鍋を準備します。
<手順2>水洗いをして、たけのこを切る
1.たけのこを流水で土を洗い流します。
2.たけのこを切っていきます。
→切る箇所は「根元の固い部分」と「たけのこの先端」の2箇所です。
尚、先端部分はたけのこの1/5程度を斜めに切り落とします。
3.「たけのこの皮に切り込み」を入れていきます。
→切り込みの目安は、たけのこの身部分に到達しない程度(1~2cm)です。
切り込みを入れることでアクが抜けやすく、皮も剥けやすくなります。
<手順3>鍋に入れて茹でる(アク抜き)
1.深さのある大きめの鍋を準備して、たけのこ・米ぬか・唐辛子を入れます。
2.たけのこが被るくらいの水を注いだら、中火~強火の火加減で沸騰させます。
3.沸騰したら落し蓋をし、弱火で茹でます。
茹で時間は以下が目安です。
- 300~400gサイズ:約1時間半
- 500~700gサイズ:約2時間半
- 1kg以上サイズ:約3時間
茹でていると水量が減っていくので、その場合は継ぎ足してくださいね。
4.たけのこの一番太い部分に竹串等を刺し、スッと入れば完了です。
5.たけのこが茹で上がったら、そのままお湯が冷めるまで置いておきます。
→アクを出し切ることにつながります。
最後に、皮を剥いて下処理は完了です。
たけのこ保存方法 2パターン
たけのこの下処理(アク抜き等)が完了した後の保存方法を解説していきます。
冷蔵保存と冷凍保存の2つのパターンを紹介していきますね。
パターン1.冷蔵保存
下処理をしたたけのこの冷蔵保存期間の目安は、約5~7日程度です。
以下、冷蔵保存の際の手順です。
- 保存袋(保存容器)にたけのこが浸るくらいの水とたけのこを入れる
- 保存袋の空気をしっかり抜いておく
- 1~2日にごとに水を入れ替える
食べ切れる量であれば、食感が失われにくい冷蔵保存がおすすめです。
パターン2.冷凍保存
下処理をしたたけのこの冷凍保存期間の目安は、約3~4週間程度です。
以下、冷蔵保存の際の手順です。
- たけのこを薄切りや千切りにする
- 砂糖をたけのこにまぶす
- 保存袋に入れて冷凍する
冷凍の場合は、解凍後に柔らかくなったりと食感などが変わります。
そのため、小さめに切って保存することをおすすめします。
おいしいたけのこの選び方
たけのこの種類と特徴
孟宗竹 (もうそうちく) |
・店頭で目にする機会の多い、日本で最も食べられている品種 ・旬は3~5月で、鹿児島県南部では12月頃から出荷 ・柔らかい食感と甘みがあるのが特徴 |
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真竹 (まだけ) |
・孟宗竹の次に、よく見かける細身のたけのこ ・旬は、5~6月頃 ・「苦竹」と呼ばれることもあり苦味があるが、採れたては刺身として食べても美味しい |
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淡竹 (はちく) |
・小ぶりで赤茶色のたけのこ ・旬は、4月中旬~5月頃 ・やや甘みがありながらも、さっぱりとした味わいと柔らかい食感 |
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四方竹 (しほうちく) |
・細長く黄緑色のたけのこで、秋に収穫される ・旬は、10月~11月頃 ・コリっとした食感、アクやクセが少なく馴染みやすい |
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千島笹 (ちしまざさ) |
・北日本を中心に育ち、根本が曲がっているため根曲竹とも呼ばれる ・旬は、5~6月頃 ・クセが少なく、コリコリとした食感が特徴 |
画像出典:農林水産省
選び方のポイント4つ!
たけのこは素材の良さが際立つ食材の1つでもあります。
ここでは、たけのこを選ぶ際のポイントは以下の4つ。
- 皮が乾いておらず、切り口がみずみずしいものを選ぶ
- 穂先が黄色っぽいものを選ぶ(緑がかったものなどは「えぐみ」が増している可能性有)
- 皮が薄茶色のものを選ぶ(緑がかったものなどはアクが強い可能性有)
- ずっしりと重みのあるものを選ぶ
是非、美味しいたけのこを見分ける際の参考にしてみて下さいね!
まとめ
今回は、たけのこの保存方法、種類や選び方を中心に紹介しました。
春になると恋しくなるたけのこ。新鮮なうちに下処理をしてしまうことが重要なポイントです!
刺身やてんぷら、たけのこご飯など色んな調理方法で堪能できます。
是非、素材の良さを楽しめるたけのこを食卓に並べてみて下さいね。