田園地帯が広がるハチ公のふるさとでワーホリ体験はいかが? - 2024 ふるさとワーキングホリデー ポータルサイト

自治体・団体の声

田園地帯が広がるハチ公のふるさとでワーホリ体験はいかが?

自治体・団体: 秋田県大館市

東京・渋谷のシンボルとして、時代を越えて愛され続けている「ハチ公像」。そのモデルになった秋田犬(あきたいぬ)のハチは1923年、秋田県大館市に生まれました。
生後50日で東京の上野博士へ託され、博士との死別後のお話は皆さんよく知るところでしょう。
ハチは大館においても重要なシンボルで、生誕100年を迎えた2023年11月には、地元産の秋田杉を使った世界最大級の木造建築ドーム・ニプロハチ公ドーム(大館樹海ドーム)において、「ハチ公生誕100年フェスティバル」が開催されました。

大館市は秋田県北部、青森県との県境に位置し、人口約6万7千人ほどの四方を山に囲まれた自然豊かな街です。
米どころ秋田らしく田園風景が広がり稲作が盛んですが、それ以外に畑のキャビアといわれるとんぶり、ビールの原料となるホップといった少し変わった特産品もあります。また日本三大地鶏として有名な比内地鶏の有数の産地としても知られています。「本場大館きりたんぽ鍋」は比内地鶏を出汁に使った逸品で大館の名物になっています。

もうひとつ特産品で知られるのは伝統的工芸品「大館曲げわっぱ」。弾力性に富み美しい木目を特徴とする秋田杉に曲げ加工を施し、山桜の皮で縫い止めをして仕上げられます。シンプルですがその柔らかい風合いが印象的で、弁当箱や酒器などに最適です。

そんな大館市で令和5年度に行われた「ふるさとワーキングホリデー」には次のような募集がありました。

①鉄道の廃線を活用したレールバイク運営団体の運営補助
レールバイクとは鉄道の線路の上を自転車のように漕いで走る乗り物で、その爽快感から観光客に人気のアトラクションになっています。

②駅前にある駅弁店での駅弁の製造・配達、および店で運営する食堂の手伝い

③農家のお母さんたちが中心となって運営する産地直売所での農産物販売や弁当製造の手伝い、イベント出展時の補助。

④市内で生産が盛んな枝豆の収穫後の選定作業。
大館市の夏は昼と夜の寒暖差が大きく、比内地鶏の鶏ふんなどを堆肥として使った肥沃な土壌で育てられるため、大館の枝豆は栄養と甘みがたっぷりと蓄えられています。「えだまめのまち大館」プロジェクトも立ち上がり今注目の作物です。

そういった「ふるさとワーキングホリデー」での体験を通して街にはどんな変化があったのでしょうか。

大館市交流推進課笹木さんによりますと、これまで東北地方や秋田県を訪ねたことがなかったが、ワーホリがいいきっかけになり大館を初めて訪れたという人が複数いたそうです。この事業を通じて大館市のPRにつながっていることを実感したとか。
また、少子高齢化が著しい大館市では若い世代の従業員が少ない事業者が多く、ワーホリ参加者との交流を通じて若い世代の視点への理解を深めることができ、活力を得られたと言う声もありました。

これまでは大文字まつりやきりたんぽまつりなどのイベントと、さまざまな農産物の収穫やレジャーシーズンが重なる8月から10月にワーホリ参加者の受入れを行っていました。しかし今後は雪国であることを活かせる“冬の仕事”での受け入れが出来ないか、検討しているところです。

では最後に交流推進課笹木さんからひと言。
「ハチ公のふるさと大館市。比内地鶏やきりたんぽ鍋といった食の名産・特産も多数ありますので、ぜひお越しください」