今年も、オリコンのふるさと納税サイトの人気ランキングが発表されました。その結果とともに、総務省の調査による都道府県や自治体の人気ランキングもあわせてご紹介。ぜひ、寄付をする際の参考にしてください。
ふるさと納税高還元率返礼品ランキングTOP10
ふるさと納税で注目されるのが返礼品のお得さを表す指標「還元率」です。
還元率とは、寄付額に対する返礼品の通常販売価格(送料含む)の割合を計算したものです。還元率が高いほどお得な返礼品といえます。
ここでは全返礼品の中から、還元率が高いお得な返礼品をランキング形式で発表します。
ポータルサイト別にも比較できるので、好きなサイトがある方や、サイトでのポイントを集めている方などはぜひ総合ランキングだけでなく、各サイト別のランキングもご覧ください。
2022年最新『ふるさと納税サイト』ランキングとは
顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEが実施した、ふるさと納税サイトについての満足度調査の結果が、ランキング形式で2022年9月1日に発表されたものです。
調査は原則年1回行われており、今回が4回目です。
調査の概要
2021年にふるさと納税ポータルサイトを利用して寄付をした、全国の18~84歳の男女3,044人を対象に、2022年03月25日~3月30日の期間に行われました。
対象となったふるさと納税ポータルサイトは、「複数の自治体のふるさと納税を検索でき、サイトから寄付の申し込みができるWebサイト」という条件で選ばれた以下13サイトです。
- ANAのふるさと納税
- au PAYふるさと納税
- さとふる
- JALふるさと納税
- ふるさとエール
- ふるさとチョイス
- ふるさとプレミアム
- ふるさと本舗
- ふるなび
- ふるぽ
- ふるラボ
- 三越伊勢丹ふるさと納税
- 楽天ふるさと納税
設問内容は、主に以下のような項目です。
- 選んだ返礼品
- 地域振興・災害支援・医療対策支援の認知状況
- 総合満足度
- 評価項目(小項目)
- 他者推奨意向
- 再利用意向
- サービス選定時の重視点
- 良かった点
- 悪かった点
- 他者推奨の理由 など
ふるさと納税サイト人気ランキングの結果発表
それでは、総合ランキング1位から7位までの結果を紹介していきます!
1位:楽天ふるさと納税 総合得点76.0ポイント
画像出典:楽天ふるさと納税
楽天ポイントが貯まることなどで根強い人気のあるふるさと納税ポータルサイトで、2年連続で総合ランキング1位に輝きました。
「サイトの使いやすさ」「手続きのしやすさ」「コンテンツの充実さ」「返礼品の魅力」「地域振興への貢献」の5項目からなる評価項目別ランキングでも、「手続きのしやすさ」の項目で1位となっています。
調査で聞かれた「利用者の声」
良い点
- 初めてふるさと納税を利用したが、普段から楽天を利用しているので、他の買い物と変わらない感覚で利用できた
- 楽天のイベント(スーパーセールやお買い物マラソン)の時に買うと、楽天ポイントが沢山貯まってお得
- シミュレーションしやすい。ランキングがある。口コミが見れる。楽天ポイントが貯まる。昨年度分の納税分も確認できる
気になる点
- 検索しにくい。検索ワードに当てはまらない商品が多数出てくる
- 種類と数が膨大なので、細やかなカテゴリーなど、ヒットしやすいシステムであって欲しいと感じた
2位:ふるさとチョイス 総合得点75.7ポイント
画像出典:ふるさとチョイス
申し込み可能自治体数は1,780以上(2022年9月時点)、返礼品掲載数は42万点以上(2022年6月時点)と、ふるさと納税ポータルサイトの中でナンバーワンの選択肢を誇ります。
評価項目別ランキング「サイトの使いやすさ」では、「ANAのふるさと納税」と同点1位を獲得。「返礼品の魅力」「地域振興への貢献」の合計3項目で1位を獲得しています。
調査で聞かれた「利用者の声」
良い点
- 対象の自治体が多く、このサイトで寄付履歴を一括で管理できるので、このサイトにまとめれば混乱することはない
- Dポイントが貯まる。人気の返礼品がどれかわかりやすかったので、それを参考にして決める事ができた
- 確定申告用の電子データが発行されるようになった。また、いくらまで寄付できるかを詳細にシミュレーションで確認できる
気になる点
- 返礼品にコメを選んだが、同じような品物が並び、違いがわかりづらく、返礼品から寄付する自治体を選ぶのに苦労した
- サイト同士の争いが加熱した感じがあり、このサイトは今まで返礼率よりも故郷の人々の商品づくりなどに重点を置いていた気がするが、近年はそうでないように感じる
3位:さとふる 総合得点75.1ポイント
画像出典:さとふる
PayPayキャンペーンを実施していたり、返礼品の到着が早いことなどで人気のふるさと納税ポータルサイトです。
評価項目別ランキングでは「コンテンツの充実さ」では1位に輝いたほか、年代別ランキングの「50代」でも1位、カテゴリー別ランキングの「米」ではふるさとチョイスと同点1位になっています。
調査で聞かれた「利用者の声」
良い点
- 返礼品の品数が豊富で、ジャンル別や地域別に仕分けされており、寄付の目的や、返礼品の選択が簡単にできる
- 写真や説明の内容がわかりやすく、商品が選びやすい。ワンストップ制度などの選択が簡単
- はじめてのふるさと納税でしたが、わかりやすかった。上限額の計算シミュレーターが他のサイトに比べて簡単だった
気になる点
- さとふるのアプリから寄付をする場合とヤフーショッピングサイトから寄付をする場合とで、PayPayボーナスの還元率に違いがあることがわかりにくい
- 同じ返礼品でも複数回の送付があるものとそうでないもので別のページになっていたので、ひとつのページで「一回分、または半年分」など選べるようになると使いやすい
4位:ANAのふるさと納税 総合得点74.6ポイント
画像出典:ANAのふるさと納税
寄付によりANAのマイルが貯まることなどで人気のふるさと納税ポータルサイトです。
評価項目別ランキングでは「サイトの使いやすさ」で1位にランクイン。「手続きのしやすさ」でも2位にランクしており、寄付手続きの手順がわかりやすいことが伺えます。
調査で聞かれた「利用者の声」
良い点
- マイルもたまる。ANAの会員だったので、新規登録がいらない
- 同じ自治体でも返礼品の種類が豊富で選びやすかった
- 私の故郷へのふるさと納税が簡単にできる(他のふるさと納税サイトではあまり見かけない)
気になる点
- 選択数があまり多くないため、本当に欲しい返礼品との乖離がある
- カード利用でのマイル付与が少ない。取扱い品目が少ない
5位:ふるなび 総合得点74.1ポイント
画像出典:ふるなび
Amazonギフト券キャンペーンを行っていることや、家電返礼品に強いことなどで人気のふるさと納税ポータルサイトです。
評価項目別ランキングでは4~6位にランクしていますが、「年代別部門結果」では「20代」の項目で2位にランクイン。若い世代に支持されていることがわかります。
調査で聞かれた「利用者の声」
良い点
- 返礼品がランキング順で見れてとても良い。カテゴリー別にも選択できるため、選びやすい
- ふるなびコインを各種ポイントに変えられる。返礼品のレビューでもポイントがもらえる
- コインをアマゾンギフト券に交換できる。最近dポイントと連携開始し、15%増量キャンペーンをやっていた
気になる点
- サイトによって返礼品が違うので、他サイトでいいなと思った返礼品が、ふるなびで申し込めない
- 食品系返礼品の写真が、関連商品を並べた全体イメージや、生産地の風景等ばかりで、結局何がどのくらいの量届くのかわからない商品があり、文章説明も無い
6位:au PAYふるさと納税 総合得点73.5ポイント
画像出典:au PAYふるさと納税
「au Wowma! ふるさと納税」が名称変更されたふるさと納税ポータルサイトで、au PAY マーケットでの買い物と同じ感覚でふるさと納税ができます。
評価項目別ランキングでは、4~6位となっています。
調査で聞かれた「利用者の声」
良い点
- 寄付一覧等が見やすいし、au PAYで購入するとポイントが貯まりますい
- 確定申告の方法が消費者目線で掲載されており、安心して利用することができた
- 訳あり特集が組まれていて、お得感があった。ポンタポイントを利用すると1.5倍になったので、現金を使わなくて済んだ
気になる点
- 種類が少ない?食べ物は充実していたけど、化粧品が雑貨系は少ない気がした
- 口コミがもっとあればいいなと思った
7位:ふるさとプレミアム 総合得点76.0ポイント
画像出典:ふるさとプレミアム
『ふるさと納税サイト』ランキングの総合ランキングは6位までの成立・発表となっています。
そのほかに、規定人数の半数以上の回答があり、総合得点60.0点以上の企業である「高評企業」として「ふるさとプレミアム」が挙げられており、実質7位と考えることができます。
調査で聞かれた「利用者の声」
良い点
- 寄付額に対する返礼品のコストパフォーマンスが非常に良い
- 掲載数は多くないが、その分迷ってしまうことも少ない
- ワンストップ申請書自動記入、印刷アシストが良い
気になる点
- もっと取扱自治体を増やしてほしい
- シミュレーションに医療控除等も加味できるようにしてほしい
総務省データに見るふるさと納税の人気ランキング
一方、ふるさと納税全体での人気はどのようになっているのでしょうか?
総務省が2022年7月に発表した「ふるさと納税に関する現況調査結果」によると、2022(令和3)年度のふるさと納税の受入額は約8,302億円を記録しています。
これは2008年の制度創設以来の過去最高額で、ふるさと納税の人気が沸騰していることがわかります。
画像出典:ふるさと納税に関する現況調査結果 (令和4年度実施)|自治税務局市町村税課
都道府県人気ランキング:1位は北海道!
同調査によると、ふるさと納税の寄付受入金額の多い都道府県TOP10は以下のようになっています。
出典:ふるさと納税に関する現況調査結果 (令和4年度実施)|自治税務局市町村税課
北海道が、2位の宮城県を受入額・件数ともに大きく引き離して1位となっています。自治体数が多いこともありますが、カニやお肉などの人気返礼品が多いことも理由だと思われます。
自治体(市区町村)人気ランキング
出典:ふるさと納税に関する現況調査結果 (令和4年度実施)|自治税務局市町村税課
やはり北海道の自治体が多くランクインしています。
1位は、カニやホタテ、鮭などの海産物の返礼品が豊富な北海道紋別市。2020(令和2)年度に1位だった宮崎県都城市は、今回は2位となっていますが、前年度を10億円以上上回る146億1,600万円あまりの受入額を記録しています。
3位の北海道根室市も、ほたてや鮭、いくらなどの海産物の返礼品が豊富な自治体です。
まとめ
ふるさと納税サイト人気ランキングでは、「楽天ふるさと納税」が2年連続で総合ランキング1位に輝きました。上位にランクインしたふるさと納税ポータルサイトの評価項目別ランキングを見ると、手続きのしやすさと、返礼品の魅力の両方を兼ね備えるサイトが人気であることがわかります。
また都道府県や自治体の人気ランキングでは、やはり魅力ある返礼品を提供している地域が上位にランクインしています。
この記事を参考に、自分のニーズにピッタリな自治体とふるさと納税ポータルサイトを見つけてみてください。
2022年最新『ふるさと納税サイト』ランキング(オリコン顧客満足度R調査)
ふるさと納税に関する現況調査結果 (令和4年度実施)|自治税務局市町村税課
ふるとく編集部
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