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多くのメディアで取り上げられた、1粒5万円の高級いちご。それが「美人姫」です。
「奇跡のいちご」とも呼ばれている美人姫ですが、あまり市場には出回らないことから、どんないちごなのか知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、希少な美人姫の特徴や値段、購入方法などを紹介します。
美人姫の特徴
いちごは、その愛らしい見た目や食べやすさ、甘みと酸味のバランスが取れたおいしさから人気があるフルーツです。
さまざまな種類があるいちごの中でも、高級いちごである美人姫には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、奇跡のいちごと呼ばれる美人姫の特徴について紹介します。
奥田農園がつくり上げたブランドいちご
美人姫は、奥田農園株式会社の代表、奥田美貴夫さんが独自に開発したブランドいちごです。
有機栽培にこだわり、開発には13年の歳月が掛かりました。
特筆すべきはその大きさ。一般的ないちごの特大サイズは1粒40~50gほどですが、美人姫の中でもとくに大きいサイズは1粒が100gにもなり、ひとくちでは食べきれないほどの大きさがあります。
そのあまりの大きさから、「JA(農業協同組合)にトマトと間違えられてしまった」というエピソードもあるそうです。
美人姫は大きさだけでなく、色、つや、香り、甘さも併せ持ちます。
いちごは大きさと味を両立させることが難しいとされており、その希少性が奇跡のいちごと呼ばれるようになった理由です。
そして、美人姫の中でもとくに大きく形も整ったいちごが、1粒5万円の高級いちごとして話題になりました。
美人姫の味
美人姫は香り高く、味わいは酸味が控えめで、甘みがしっかり感じられます。
糖度は、一般的ないちごが10度ほどに対して、美人姫は13~16度です。
大きないちごは大味なイメージを持つ人も多いと思います。
しかし、美人姫は大きさとおいしさ、さらに見た目の良さを兼ね備えているのが特徴です。
近年では日本のいちごが、海外でそのおいしさから高く評価され、需要が高まっています。
美人姫も、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイへ輸出されるようになりました。
産地
美人姫を開発した奥田農園は、岐阜県南部の羽島(はしま)市にあります。
東西を木曽川と長良川が囲み、豊かな水源を得られる環境であることから、農業が盛んな地域です。
羽島市には、東海道新幹線の岐阜羽島駅や、名神高速道路の岐阜羽島インターチェンジがあり、岐阜県の玄関口といわれています。
岐阜県で生産されているいちごは、主に濃姫(のうひめ)と美濃娘(みのむすめ)という品種です。
美人姫は、大粒で香りも強い濃姫をベースに開発されました。
値段
美人姫の100gにもなる特大サイズは、1粒が5万円する高級いちごです。
しかし、特大サイズよりは小さくなりますが、手に入れやすい値段の美人姫もあります。
美人姫は小さいものでも40gあり、一般的ないちごの1.5~2倍ほどの大きさです。
美人姫の値段の目安 | ||
---|---|---|
小さめサイズ | 1箱(2パック) | 1,000円~1,300円 |
大きめサイズ | 1箱(2パック) | 1,500円~2,000円 |
大きめサイズ | 1箱(化粧箱や桐箱入り) | 3,000円~18,000円 |
特大サイズ | 1粒(桐箱入り) | 14,000円~18,000円 |
こちらの特大サイズは70~80gありますが、1粒5万円のものと比べるとやや小さめのサイズです。
そのため、高級ではありますが手の届きやすい値段になっています。
贈り物や、自分へのご褒美などにおすすめです。
値段は購入先や時期によって変わりますのでご注意ください。
旬の時期
美人姫は、多くのいちご品種と同様に、12月から翌年3月が旬の時期です。
その年の気候によっては、4月以降に収穫できる場合もあります。
いちごは寒い時期の栽培によって甘みが増える、寒い時期は輸送中にいちごが痛みにくいなどの理由から、ハウス栽培が主流となったのです。
美人姫の入手方法
市場に出荷されていない美人姫は、店頭で見かける機会がほとんどありません。
希少品種である美人姫を入手するには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは美人姫の入手方法について紹介します。
直売所での購入
美人姫は、岐阜県羽島市にある奥田農園の直売所で購入できます。
販売時期は12月~翌年3月までが目安です。
店頭に並ぶことはほぼ無いため、直売所まで足を運ぶのが一番確実な入手方法といえるでしょう。
実際に手に取って好みの形や大きさを選べるのが、直売所で購入するメリットです。
直売所ではいちごの他に、美人姫のジャムやジュース、ソフトクリームなどの加工品も販売されていますので、美人姫を存分に楽しめます。
自販機での購入
自動販売機で美人姫を購入できます。
奥田農園には冷蔵コインロッカーのような自動販売機があり、いちごのシーズンには自動販売機にも美人姫が並びます。
24時間購入できますので、ドライブがてら寄ってみるというのもおすすめです。
通販での購入
美人姫は通販でも購入できます。
2021年12月~翌年3月のシーズンでは、オンラインモールで予約販売されていました。
通販は便利ですが、すぐに売り切れてしまう場合があります。
また、予約販売でも気温や天候によって、配送予定日が変更になることもあるため注意が必要です。
以前は奥田農園の公式サイトでも販売されていましたが、現在は閉鎖されています。(2022年10月時点)
特定の日にちに入手したい場合は、直売所での購入も検討すると良いでしょう。
美人姫のいちご狩り
あたたかいビニールハウス内で行われるいちご狩りは、寒い時期にもおすすめなお出かけスポットです。
希少な高級いちごである美人姫は、いちご狩りができるのでしょうか。
ここでは、美人姫のいちご狩りについて紹介します。
いちご狩りは奥田農園のみ
美人姫のいちご狩りは、奥田農園のみで実施されています。
残念ながら、いちご狩りでは特大サイズがありません。
しかし、一般的ないちごが20~30gなのに対して、美人姫は小さなものでも40gほどありますので、大きないちごを存分に楽しめます。
いちご狩りの値段
奥田農園でのいちご狩りは予約制で、値段は20分3,000円~となっています。
いちご狩りの時期は1月~3月ごろまで。平日は午前中に2回、休日は午後1回が追加された計3回の開催です。
時期によって、コースや値段が変わる可能性があります。
お出かけ前に問い合わせするのがおすすめです。
いちご狩りの出張サービスも
奥田農園では、完全予約制でいちご狩りの出張サービスも行っています。
代表の奥田さんがあたためていたアイデアと、福祉施設からの要望で実現したサービスです。
箱型の荷台がついた4トントラックを改造して、外出が難しい方のために、荷台の中でいちご狩りができるようにしました。
荷台の中は、両サイドに美人姫が実ったポットが設置されています。
そして、壁にいちご畑、天井に空の写真を貼ってリアリティーを追求。さらには車のナンバーも「15(いちご)」というこだわりです。
美人姫を加工した商品も用意され、まるで本当に奥田農園に行ったかのような体験ができます。
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