2014-12-14 (Sun)✎
路線の思い出 第75回 大湊線・吹越駅 〔青森県〕
あの頃はコレが撮りたくて
駅寝常習者になっちまったし
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’83) 運行本数
野辺地~大湊 58.4km 1276 / 448 9往復〔内 3往復快速〕
吹越駅(ふっこしえき)は、青森県上北郡横浜町字吹越にあるJR東日本・大湊線の駅である。
単式ホーム1面1線を有する、大湊駅管理の無人駅である。 ホーム上に待合室が設置されている。
今は蓬トッピングの食パン気動車となって今イチ撮る気が起きないが、JRに変わる前後の頃はそれはもう魅力的な路線だったよ、この大湊線は。 そう・・、ワテをして、雪降る一夜を駅寝してまで撮りたかった『風景鉄道』たる情景を魅せる路線だったのだ。
たぶん、今もこの情景は残っているとは思うが、それはJRに変わる前後のあの頃の車両でないと引き立たないのである。 他の撮り鉄さんなら違うのだろうが、ナンチャッテな撮り鉄である『○鉄』のワテ的には今の車両は『ナシ』なのである。
快速〔しもきた〕 疾走
巻き上げた雪でテブレこいちまったぜ
巻き上げた雪でテブレこいちまったぜ
そう・・あの時は、急行色のキハ58やJR史上で最も素晴らしい塗装だったJR創世記の気動車塗装(といっても、タラコ色に白線2本だけなのだが)のキハ22などが運用されていたのである。
でも、この路線に訪れた時はこんな魅力ある車両達が走っているとは露知らず、路線を訪れた目的も初めての路線の完乗という『乗り鉄』重視だったのである。
だが、野辺地を出て2つ目の有戸を出てからの車窓に魅せられて、気持ちが一変したのである。
それは、何の障害物のない海辺の砂浜に沿って真っ直ぐに進む北海道的な鉄道風景であった。
これを魅て路線完乗だけで立ち去るつもりが、「次の駅で駅寝してここで撮ろう」と方針転換。
次の駅がどんな駅か、駅寝に耐えれる駅か・・の下調べもなしに・・である。
・・で、いきなり『勝負駆け』となったのである。 前駅の有戸から海沿いに出て車窓風景に魅せられてから、勝負結果の判明する吹越駅に到着するまでの数分間の『勝負駆け』は結構くるものがあったよ。
・・で、その結果はこんなのでした。
一見すると秘境駅っぽいけど
長椅子もあって駅寝に適した駅舎を持つ駅でした
※グーグル画像より拝借
吹越駅の周りは鉄道防雪林に囲まれて一見には「原野にポツン」系の棒線無人駅だが、鉄道防雪林の裏には国道279号と吹越の集落があり、牛乳屋兼食品雑貨屋(まだ、この頃は田舎にはコンビニが無かったと思う)や新聞屋など生活環境はまずまずだったのである。
まぁ、この線を訪れた頃は、『北海道真冬駅寝撮り鉄四人衆』の前3人に大きく水を開けられた末席に位置する『それなりの駅寝猛者』だったので、店屋がなく食糧が調達できなくても自炊してたし。
それに、この撮り鉄旅は『北海道・真冬駅寝撮り鉄旅』からの帰りだったりして。
ちなみに、この日は釜飯の素を使った御飯と豪華豚汁と、普段の食生活の数倍の豪華メニューだったしィ。
で、駅寝自体はつづがなく・・であった。 まぁ、夜はちょっと吹雪いてたけど、建物の中だったから問題ナシだったし。←この20年後には建物の外で吹雪かれた中で野宿してるしィ。
駅寝の夜は明けて、満を持して魅せられた海際の線路へ。 ぢ・つ・わ・・、撮影の事に関してはあまり覚えていなかったりして。 まぁ、この1枚は、なかなかいいデキだな・・って感じで。
海原をゆく単行
狙い通りに撮れたよ
冒頭でも述べた通り、これが今の『蓬トッピングの食パン』なら、たぶん撮らなかったと思うし。
『蓬トッピングの食パン』気動車は、車内で寝る分には静かで椅子も座り心地が良くていいが、写真として残すにはちょっと・・ね。
No title * by 風来梨
アナリスト杢兵衛さん、こんばんは。
ほんとに素晴らしい所ですよ。 そして、行き交う列車も最も写真映えする車両でした。 路線の廃止や線路の付け替えなどで、素晴らしい鉄道風景が少なくなりつつあるのは残念な事です。
ほんとに素晴らしい所ですよ。 そして、行き交う列車も最も写真映えする車両でした。 路線の廃止や線路の付け替えなどで、素晴らしい鉄道風景が少なくなりつつあるのは残念な事です。
(中島誠之助調!)
そう言えば、吹越満さんという飄々とした俳優さんがいますね。
ナイス