廃線鉄道 第123回 横浜市電 〔神奈川県〕横浜市街を颯爽とゆく横浜市電1200系路面電車※ ウィキペディア画像を拝借横浜市電(よこはましでん)は、かつて横浜市交通局が経営していた軌道(路面電車)である。前身は1904年より民間の手で運営されていた横浜電気鉄道で、日露戦争時の景気拡大(俗にいう大戦景気)で安定した業績を残していたが、その後大正バブル崩壊(大戦景気の崩壊)により経営に行き詰まり始める。経営陣...
廃線鉄道 第116回 わたらせ渓谷鉄道・わたらせ渓谷線(廃止区間) 〔栃木県〕精錬所の敷地内に延びた足尾本山駅の荷受け場:貨物駅の為ホームは無かった※ ウィキペディア画像を拝借わたらせ渓谷鉄道・わたらせ渓谷線(わたらせけいこくてつどう・わたらせけいこくせん)は、第二次特定交通線として廃止承認された旧国鉄(経営移管後はR東日本)足尾線を引き継いだ第三セクター路線であるが、この路線の敷設目的は引き継い...
廃線鉄道 第108回 中央本線・武蔵野競技場線、下河原支線 〔東京都〕武蔵野競技場線を示した地図※『国土地理院・1956年』より武蔵野競技場線(むさしのきょうぎじょうせん)は、かつて国鉄が運行していた中央本線の支線の通称である。 三鷹駅よりプロ野球球団の招致を目的に建設された『武蔵野グリーンパーク野球場』との1区間3.2kmを運行していた。収容5万人の本格的なスタジアムだったが突貫工事だったがゆえに問題が露...
廃線鉄道 第99回 上武鉄道 〔埼玉県〕機関車がミニサイズの2軸客車を牽引するだけで事足りる輸送量しかなかった※『地方私鉄1960年代の回想』より上武鉄道(じょうぶてつどう)は、埼玉県児玉郡神川町の丹荘と西武化学前の間を結んだ《日丹線》という鉄道路線を運営していた鉄道事業者である。 1986年に鉄道路線を廃止し、以後は群馬県高崎市倉賀野に本拠を置く通運会社として存続していたが、1998年に解散公告を行い事業を...
廃線鉄道 第92回 常総筑波鉄道・鬼怒川線 〔茨城県〕砂利運搬の主力機関車だったロッド式のDB11型ディーゼル機関車※『常総産業(元 鬼怒川砂利合資会社)』のウェブサイトより常総筑波鉄道・鬼怒川線(じょうそうつくばてつどう・きぬがわせん)は、かつて茨城県下館市(現・筑西市)の大田郷と同県真壁郡関城町(現・筑西市)の三所を結んでいた常総筑波鉄道(現・関東鉄道)の鉄道路線である。南部縦貫鉄道で唯一動態保存...
廃線鉄道 第85回 相模線・寒川支線 〔神奈川県〕駅入口に庇屋根があるだけの無人駅に1日4往復のみの列車が折り返すだけだった寒川支線の西寒川駅※ ウィキペディア画像を拝借相模線・寒川支線(さがみせん・さむかわしせん)は、1922年5月10日に相模線の建設を進めていた民鉄の相模鉄道によって、寒川~四之宮 1.93km が開業する。 開業当時は、相模川から採取した砂利を運搬する砂利運搬貨物線で、路線名のない砂利支線(...
廃線鉄道 第75回 京急大師線(一部廃止区間) 〔神奈川県〕川崎市電に譲渡前の川崎市電との並走:塩浜操車場(現 川崎貨物駅)の建設に伴う用地収用で1964年に京急大師線共々運行休止され後の1970年に正式廃止となった※ 『地方私鉄・1960年代の回想』より大師線(だいしせん)は、京急川崎と小島新田を結ぶ、京浜急行電鉄(京急)の鉄道路線である。全線が神奈川県川崎市川崎区内にある。 当路線は、関東私鉄大手の一翼...
廃線鉄道 第68回 九十九里鉄道 〔千葉県〕九十九里鉄道:フロントにエンジンを取り付けただけの非力な単端式のガソリンカーが客車を2両牽引する旧態依然の鉄道だった※ 『九十九里町史』より九十九里鉄道(くじゅうくりてつどう)は、東金と漁師町の片貝を結ぶ路線として1926年11月25日に開業した路線である。 当初は九十九里軌道を名乗る法規上も軌道法の適用を受けた軌道線だったが、1931年に地方鉄道法に適用法規を変更...
廃線鉄道 第60回 草軽電気鉄道〔長野県・群馬県〕路線の建設費を抑える為にトンネルを一切通さずスイッチバックのみで山を乗り越えた路線だった草軽電気鉄道※ 『草軽電気鉄道』より草軽電気鉄道(くさかるでんきてつどう)は、長野県北佐久郡軽井沢町の新軽井沢と群馬県吾妻郡草津町の草津温泉とを結ぶ鉄道路線(軽便鉄道)である。 鉄道事業廃止後も、東急グループ傘下の草軽交通というバス会社として残存している。草津...
廃線鉄道 第53回 川崎市電 〔神奈川県〕花電車が運行された最終日もいつもと変わらぬ通勤風景だったみたいだ※ 『ジャパン・アーカイブス』より川崎市電(かわさきしでん)は、かつて川崎市交通局が運営していた路面電車である。 市電川崎~塩浜の6.7 kmで、軌間1,435 mmの標準軌であった。 直流600 Vの電化軌道線である。 全線が現在の川崎区内を走り、かつ日本鋼管前(現在のJFE前交差点)以東は臨港地区の工場地帯を...