【妊娠と結婚と毒親7】映画『劇場版おっさんずラブLOVE or DEAD』公開!待ってました!で、高齢出産の優ちゃんとは毒親談義で女子会中。
《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生
《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。優ちゃんの母親、娘を過保護に育てる毒親。結婚に反対していたが妊娠でコロっと変わる。
《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎と駆け落ち。妊娠が発覚。
《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する勤労青年。
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『劇場版おっさんずラブ』と『ポーの一族』
きました、きましたよ、『おっさんずラブ』
ついに劇場版、公開になりました!
でね、昔はね。
男同士の愛って、2次元でみるには美しいけど、リアルは少しなって、思ってた。
もうね、もとは『ポーの一族』だからね。美しい少年たちの愛が王道だから。
バンパネラ・・・ポーの一族では吸血鬼のことを、こう呼びます。
このしびれる愛。
すみません、知らないかた。萩尾望都ファンなんで。
もう、なんだかんだいって、筋金入りの腐女子です、私。
大ファンなのに、まだ買ってません!
すべてはブログのせいです。
実生活にプラスされたブログ、他のことする余裕、全くありません!
で、バンパネラの年を取らない少年のままの愛って、これこそ、2次元の美であって、決しておじさんには醸し出せない究極の美。
火のなかに飛び込んだアランの姿が消えてからの40年。
最新刊で、その後のエドガーが描かれてます。孤独はさらに深まって・・・
でも、今日のブログは、おっさんずラブ!
リアルおっちゃん同士の愛って。
だめだから。
ぜったいムリ!
だって、その、あの、現実に、おじさんがって、それ、ちょっと、あの、限界突破です。だから・・・
はっきり言って、ムリ!
はっきり言わなくても、ムリ!
でもってね、テレビドラマ、うっかり見ちゃったんです。
それで、やられちゃったんです。
おっさんずラブに!
黒澤部長、乙女です!
むちゃくちゃ、乙女です。
やまとなでしこです。
と、簡単に寝返っちまった。
ま、私、もし隠れキリシタンで踏み絵なんてことになったら、速攻で踏んじゃう方だから。
お前は、信念ってもんがないのかって、そこ、ツッコんだ?
ないです!
さて、恋する乙女度でいったら、黒澤部長55歳にして、乙女度120%全開のぶっちぎり!!
愛する部下春タンのために、完璧な手作り弁当作って、そして、春タンがおいしいって思うかどうか、思春期の少女みたいにドキドキしてる。
そのお姿。おじさん、かわいい!! 純粋で無垢で、むっちゃかわいい!
同じように、39歳の優ちゃんも、かわいい!
おっちゃんくらい、かわいい!!
毒母に対する思いに、私、なんだか胸キュンしてた。(これ、前回のお話)
そいでもって、あたりが真っ暗になるまで、叔母たちは帰ってこなくて、
その時間まで、家の仕事をおっぽらかして、私、優ちゃんとしんみりしていた。
ところで、義理イトコと、こんなに話をしたのはじめてで。
まるで女子会のノリになって、叔母の過保護ぶり、すでにギャグの域まで到達して、女子会『小学校編』まで話題がすすんでいた。
「だってね、ママ。小学校のとき、先生に教室から出て行ってくださいって言われて、それで廊下に立ってて、最後は校庭の窓から教室をのぞいてたの」
優ちゃんは微笑みを浮かべながら話してます。
「校庭?、校庭って、学校の校庭」
「はい」
「そっから、のぞいていた」
「はい」
「家政婦は見た! みたく」
「はい」
悪いと思いましたが、私、そのお姿を想像して、ぷって吹き出しちゃって。
優ちゃんも笑った。もう笑うしかないでしょ。
「みんなが、ひそひそって、優ちゃんのママ、すご〜〜いって声、聞こえて。私、恥ずかしかったけど、でも、私がダメだから、ママは悪くないって思っていた」
「いや、ママ、悪い!」
「はい」
続けて、優ちゃん中学校編まで突入。
「中学校のときなんてね。ある子が私の筆箱を隠したこと知って、それで、ママ、学校に来て先生に監督不行届き?とかなんとか、すごい声で職員室で怒鳴ってて」
「それは、友達と大丈夫だった?」
「私、あまり友達できないから。ママの友達チェックがすごくて」
聞けば聞くほどの超過保護ぷり!
私にとっては義理叔母だけど、いったい何が彼女をそうさせた。
オババが言っていました。
叔母がまだ幼い頃に、弟が事故で亡くなり、母親が精神的に病んで、それからしばらく子どもの世話ができなくなって、オババが面倒をみて、それで叔母は母なしで育ったようなものだから不安定なんだと、そんなこと言ってた。
それは確か叔母が2歳半で、オババは7歳くらいの頃とか言ってたような?
年齢の記憶、聞いたけど定かじゃない。たぶん、そんな頃の話。
だから、叔母は妹だけど自分の子どもみたいなものでもあったらしい。
それで、オババの過保護ぷりが大学まできたころ。
太郎くんが土の匂いをさせながら戻ってきました。
窓の外も暗くなっており、自宅でシャワーを浴びてきたんでしょう。土の匂いに混じって石鹸の香りが、病室の消毒液の匂いを消すくらいしてて。
一生懸命、身体の汗や汚れを落としてきたんだ太郎って。
ちと、微笑ましいちゅうか。
「アメリッシュさん、ずっといてくれたんですか」
「いえ、私も楽しくて」
なんてなこと、話していたとき、叔母とオババも戻ってきました。
ふたりの表情、なんか明るくない、てか、まだ怒ってるとか。
どうも盛大な姉妹喧嘩したみたいで。
一緒にいなくてよかったです。
「こんばんは」
太郎くん、そんなふたりに嬉しそうに挨拶しました。
「おかえりさない」って叔母、微妙な顔でムリして微笑んだ。
「いつもありがとうございます。優ちゃんのために」
「あら、そうですか」
おや、皮肉ぽい。
オババ、だいぶ攻め込んだな。
「これから、僕がいますから、皆さんお夕食は」
「太郎くんこそ、お夕食はどうしたの」ってオババ。
「大丈夫です。来る前に家で食べてきましたから。優ちゃんは」
私たちの会話中に病院食が届けられました。
優ちゃん、すっかり完食。
「もう食べたの」
「そうか、よかった。それで、今日、お昼休みにこちらの役所に行く必要があって。自分の戸籍、記念にもらってきたよ。ほら、優ちゃん、僕たち、ついに戸籍上でも結婚したんだ」
戸籍?
オババと私、思わず目があった。
戸籍をとったと、記念に?
私、病室のドアに近づいていた。なぜか、オババも後ずさりしてて・・・。
「お義母さん」って、太郎くん。
まったく屈託がないてか。
男ぽいってか。
忖度なしってか。
なんも考えずに、普通の声で叔母にむかって、次の一言、投げかけた。
「離婚されてたんですね」
ぎょええええええええ〜〜〜〜〜!
オババと私、ダッシュで病室から飛び出した。
もう、香港!
香港で、おっさんたちが大騒ぎの、その勢いで飛び出した!
to be continued
映画『劇場版おっさんずラブLOVE or DEAD』
テレビドラマ放映時には、ツィッター界でトレンド1位獲得!
モテないぽんこつサラリーマン春田、エリート後輩の牧、理想の上司黒澤。
なぜか、この3人が三角関係の恋愛ドラマ。
笑えます!
必死に恋愛するおっさんに胸がキュンキュンします。
しかし、なぜなんでしょうね?
決して美しくはないのに、ふつうの恋愛よりも感動する理由は。
そこに思春期に置き忘れた無垢な感情があるからでしょうか?
春タンに恋する部長、まったく打算がないのです。
振られたら恥ずかしいとか。
あるいは身長とか年収とか、その他もろもろ、結婚を視野に入れると、女性も男性も純粋でいられない。無垢であっては生きてはいけない。
そう、いつ、私たちは純粋な恋を見限ったのでしょうか?
部長も牧も、心の命ずるままに、ひたすら純愛をハルたんにぶつけていきます。
無償の愛です。素直な感情のままです。
そこが可愛いくも、いじらしくもあって、だから超人気です。
さて、映画では、テレビドラマの三角関係、黒澤部長、春田創一、牧凌太のおっさん三角関係に、狸穴迅役の沢村一樹、山田正義役の志尊淳が加わって、さらに混迷を深めた、愛の行方。
内容は劇場で!!
ドラマファンのための『おっさんずラブ』フェス的な映画です。
笑えます。泣けます。感動します。