埼玉県立自然の博物館は、ライン下りや天然記念物の岩畳で有名な長瀞にある県立の博物館です。
長瀞は地質学的みて珍しい地形が見られるため、多くの地質学者が訪れ研究が行われたことから「日本地質学発祥の地」とも呼ばれています。埼玉県立自然の博物館の目の前には「日本地質学発祥の地」の石碑もあります。
ここでは、そんな埼玉県立自然の博物館について紹介してきます。
埼玉県立自然の博物館とは
埼玉県立自然の博物館は、大正時代に秩父鉄道が設立したした「鑛物植物標本陳列所(こうぶつしょくぶつひょうほんちんれつじょ)」がもとになっています。
この場所で当時から珍しい長瀞の石や植物を集めて研究が行われていました。ブラタモリでこの博物館にタモリさんが訪れ、当時の秩父鉄道がマニアックな石で観光客を集めようとしていたことを知って驚いていました。
博物館の庭には様々な種類の石が展示されています。
番組内では石好きのタモリさんが楽しそうに石を眺めていました。
岩畳に代表されるように、普通では見られない特殊な地形を見ることができる為、多くの地質学者が長瀞を訪れて研究を行いました。
その為、長瀞は「日本地質学発祥の地」とも呼ばれ、埼玉県立自然の博物館の前にはその石碑があります。
料金・開館時間
一般 | 高校生・大学生 | 中学生以下 | |
---|---|---|---|
個人 | 200円 | 100円 | 無 料 |
団体(20名以上) | 120円 | 60円 | 無 料 |
埼玉県立自然の博物館は料金がとても安く、なんと中学生以下は無料で入れます。
高校・大学生100円、大人でも200円です。
開館時間は9:00~16:30(最終入館16:00)で、毎週月曜日休館(GWや祝日を除く)です。
また、7月・8月のみ開館時間が30分長くなり9:00~17:00(最終入館16:30)となります。
展示物を口コミレビュー
博物館は、巨大ザメ「カルカロドン メガロドン」や恐竜「パレオパラドキシア」の化石を展示しているオリエンテーションホール、埼玉県の岩石・化石・地層などから地質について学べる地学展示ホール、埼玉の森林に住む動物について学べる生物展示ホールに分かれています。
館内はそれほど広くはありませんが、生物から地質まで体験しながら学ぶことができます。
メガロドンとパレオパラドキシア
入り口を入るとまず見えてくるのは、オリエンテーションホールの巨大ザメの歯です。上を見上げるとこの歯の持ち主「カルカロドン メガロドン」が展示されています。体長は約12mです。
カルカロドン メガロドンの骨は、埼玉県深谷市の荒川付近で発見されています。
さらに奥には、海獣パレオパラドキシアの骨格があります。パレオパラドキシアはセイウチのような見た目で、約1,300万年前に絶滅したとされています。
ちなみに秩父鉄道を走るSLパレオエクスプレスの名前は、秩父地方にパレオパラドキシアが住んでいたことから、パレオパラドキシアの「パレオ」と列車をあらわす「エクスプレス」を合体して名づけられました。
また、オリエンテーションホールには、体験ゾーンとして触れるはく製コーナーもあります。博物館のはく製で実際に触れるモノは珍しいので、特にお子様にはおすすめです。
地質学展示ホール
地質学展示ホールでは、まずは地質での長瀞のみどころを、実際の石に触れながら学ぶことができます。
先に進むと秩父の地層や秩父の岩石などを学べるコーナーがあります。
秩父地域は、古代は海が広がっていました。その証拠に海の生物の化石が発見されています。私も子供の頃に、荒川で貝の化石をたくさん見つけた経験があります。
秩父の岩石などを見ながら進んでいくと、アケボノゾウがあらわれます。アケボノゾウは250万年前くらいに日本各地に生息していました。埼玉県では狭山市で化石が発見されています。
生物展示ホール
生物展示ホールでは、季節ごとの植物と生物の様子が紹介されています。
初夏の原生林のクマ。
林の中のキツネや、林や丘陵地帯のイノシシなど、実際の生息環境が再現されています。
秩父地方に石灰岩からなる鍾乳洞があり、そこにはコウモリなどが生息しています。
アクセス・駐車場
埼玉県立自然の博物館 | |
---|---|
住所 |
〒369-1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1417-1 |
開館時間 |
9:00~16:30(最終入館16:00) ※7・8月は9:00~17:00(最終入館16:30) 毎週月曜休館(祝日を除く) |
電話番号 | 0494-66-0404 |
アクセス | 秩父鉄道上長瀞駅徒歩4分 |
駐車場 | 無料駐車場あり:32台 |
まとめ
埼玉県立自然の博物館について紹介してきました。
子供の頃以来に行きましたが(当時は埼玉県立自然史博物館という名称でした)、子供の頃には興味があまりわかなかった地質学コーナーにハマってしまいました。岩畳の地質的価値を知ったからかもしれません。
子供は間違いなくメガロドンやパレオパラドキシアを見て楽しめるはずです。中学生以下は無料なのでぜひ訪れてみてください!
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