- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: DVD
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内容紹介
命は、命でしか救えない。
人を愛し、山を愛する男 島崎三歩が日本アルプスを舞台に繰り広げる感動の人間賛歌!!
「マンガ大賞」、「小学館漫画賞」受賞!400万部突破のベストセラー遂に実写映画化!!!
【ストーリー】
雄大な北アルプス山系。そこには、誰よりも山を愛する男・島崎三歩(小栗旬)がいた。
世界中の巨峰を登り歩いてきた三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っている。
彼は、山のように大きな包容力を持ち、仮に要救助者が死んでしまっていても「よく、頑張った」と労わりの言葉をかける男である。
そんな三歩の暮らす山に、新人救助隊員の椎名久美(長澤まさみ)がやってくる。
久美は過酷な訓練を乗り越え成長していくが、実際の救助では遭難者の命を救うことが出来ない日々が続く。
そんな折、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生。仲間と共に救助に向かう久美を待ち受けていたのは、想像を絶する雪山の脅威! その時、三歩は……!?
自宅でDVDを鑑賞。
過酷な雪山を舞台にした人間ドラマ!……なのですが……
僕の率直な感想は、「冬山こわい! 絶対行かない!」でした。
いやほんと、危ない危ないとは聞くけれど、こんなに危ないとは。
救助隊員の椎名さんが、オフの日に山で訓練していたら、いきなり上から人が落ちてきます。ほぼ即死!
『進撃の巨人』かよ!
救助隊の話ですから、楽しくハイキングしている映像が続くほうがおかしいのですが、2時間以上、人が死にまくるのを観ていると、かなり気が滅入ります。
もともと山好きの人は「この厳しさも、山の魅力」なのかもしれませんが、そういう趣味がない僕にとっては、三歩が「また、山においでよ!」と遭難者にニコニコ笑いながら言っているのを観ると、「これはちょっとついていけない世界だ……」としか思えないんですよ。
山岳救助隊も「まともな準備もせずに、お気軽に呼ぶ人」に悩まされているというのは、なんだか救急医療みたいだなあ、と共感してしまったのですが、山岳救助隊は、「助けに行く側も危険がいっぱい」ですからねえ……
ちなみに、この映画の長澤まさみさんは、『世界の中心で、愛をさけぶ』以来、久々に「役と本人がフィットしていた」ように見えました。
お父さんはサッカー選手だし、お姫様的な役よりも、体育会系のほうがやりやすいのかもしれません。
全国の「スキーに連れてってー」という子供のリクエストにお悩みの親のみなさま。
さりげなく『岳』を見せて、「雪山って、こわいねえ〜」ってボソッとつぶやくと、たぶん、半分以上の子供は、行きたいって言わなくなるはずです。
山の魅力よりも怖さのほうが伝わってしまうというのは、作った側としては、不本意なんだろうと思うけど。