戌井昭人「まずいスープ」新潮3月号 (初)
藤野可織「いけにえ」すばる3月号 (初)
磯崎憲一郎「終の住処」新潮6月号 (2回目)
本谷有希子「あの子の考えることは変」群像6月号 (2回目)
選考委員/池澤夏樹・石原慎太郎・黒井千次・高樹のぶ子・宮本輝・村上龍・山田詠美・小川洋子・川上弘美
万城目学『プリンセス・トヨトミ』文藝春秋 (2回目)
7月初めはとにかくあわただしくて、選考会前日の今日、すでに候補作が発表されていることにようやく気がつきました。
とはいえ、候補が発表された7月2日に知ったとしても、僕にとっては、熱く語れるほど好きな作家もいないし、苦手な作家もいない、というメンバーではあるのですけど。
直木賞候補作も、大きな話題になった本がないしなあ。
作家名だけで予想すると、芥川賞は本谷さん、直木賞は、さすがにそろそろ北村さんなのでは……
前回さんざん、「こんなキャリアの人を5回も候補にして、これで授賞しなかったら選考委員は鬼!」とまで「メッタ斬り」コンビに言われていた北村さん、今回こそは受賞できるのか?
僕は万城目学さんや道尾秀介さんは好きなのですけど、「この作品で授賞するのなら、『鹿男あをによし』『カラスの親指』であげておいたほうが、よかったんじゃない?と言われそう。
まあ、「そういうのが直木賞クオリティ」という結果になるかもしれませんが……