※汚物に関する話なので、食事中、あるいは気分が悪い方は読まないほうがいいです。読まないと損するような内容でも全然ありませんし。
僕はこれを読んで、「先生、カッコいい!」って思いました。
僕自身は子どもの頃、とにかく車酔いがひどくて、家族で外食に出かけるたびに気分が悪くなり、みんなが食べているあいだ、車のなかで待っていました。
大人になって、自分で車を運転するようになってから、けっこうマシになったのですが、僕の息子たちもけっこう乗り物酔いしやすいみたいです。
乗り物酔い体質というのは、遺伝するものなのだろうか。
冒頭のエントリを読んで、そんな乗り物酔いの子どもだった僕は、ちょっと感動してしまったのです。
吐物が散らばったら、クラスメイトは平静ではいられないし、この先生の所作と覚悟を目の当たりにして、周囲も心を打たれたのではなかろうか。
実際、吐きそうな人が目の前にいて、うえっ、となったときに、一歩踏み出して手を差し出すって、なかなかできることじゃない。
仕事柄、胃液とか血とか、いろんなものを吐きそうな人に接する機会は多いのですが、どうしても腰が引けてしまいます。
基本的に、吐物とか吐血に関しては、感染のリスクもあるので、医学的には素手で受けるべきじゃないんですけどね。
こういう学校とか、タクシーの中とかでは、そうも言ってられないこともある。
(病院の救急外来などでは、小さな洗面器みたいなものを差し出します)
この話を読んでいて思い出したのですが、「タクシーの中で、飲みすぎた人を家まで送る途中、酔っぱらいが我慢できずに吐いたものを靴を差し出して受ける」というテクニックって、見たり聞いたりしたことないですか?
サラリーマンの社交術、あるいは、女性にモテるための技術、みたいな本やトレンディドラマで、何度かみた記憶があります。
泥酔したヒロインが、同僚のそんなとっさの気配りに惚れてしまう、なんていうのをみて、いつか真似してみよう、と思うのですが、なかなかそういう機会もなく。
いや、ないほうが良いんだろうけどさ。
酔って気分が悪くなりやすい人は、飛行機に置いてあるようなエチケット袋を持ち歩いておくと良いのでしょうけど。
そもそも、そんなに飲まないようにするべきだ、という話ではあるけれど、現実問題として、酔うときは酔うし、吐きそうになるときはなるからねえ。
そういう状況のときは、袋を持ち歩いていても、自分では適切に使えないことも多いのです。
で、この「靴に吐いてもらう」という話、ノウハウとしては知られているけれど、実際にやってみた、あるいはしてもらった人って、どのくらいいるのでしょうか。
実際にやったことがある人は存在しない、都市伝説の類なのか。
そもそも、そんなに吐物を放出する方向をコントロールできるものなのだろうか。
けっこうな量のこともあるしなあ。
靴のにおいでさらに気分が悪くなる、ということもありえるのではないか。
現実的には、エチケット袋を持ち歩く、というのがよさそうではあるのですが、それだと、単なる「準備が良い人」という印象で、惚れられたりしないのが困ったところですね。
本当にどうでもいい話で、申し訳ない。
でも、手ならとっさに出てしまうことがあるとしても、「靴で吐物を受け止めた実話」が存在するのかどうか、なんだかけっこう気になったのです。
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