佐渡のトキがオス親だけで子育てしていました。
でも、残念なことに2羽のヒナはダメだったそうです。1羽で育てるには無理があるのでしょう。
これは2009 (平成21年)
我が家のツバメが、死んでしまったオスツバの分まで頑張って子育てしたメスツバの話です。
3月22日の朝、車庫の棒に1羽のオスツバがとまっていました。
1日中出たり入ったりしていて、車庫内のことを知っているようでした。去年のオスツバのように見えます。
その晩は車庫の奥の棒で泊まりました。
翌朝、10時頃車庫に行くとメスツバがいました。自分で来たのか、オスツバに付いてきたのか分かりません。
自分から入って来たのなら去年のメスツバが帰って来たのかも知れません。
オスツバはメスツバを車庫に誘うような行動もなく2羽そろって行動しています。もしかして、去年のカップルかも知れません。
その晩は2羽並んで奥の棒に泊まりました。
26日朝、雪が降っていました。屋根が雪で白くなりました。その中2羽は出て行きました。雪の中飛んでいるのだろうか、日中時々車庫に帰ってきます。
夜5時過ぎ2羽が車庫に帰ってきました。奥の棒にくっ付いています。寒いのでしょう。その夜2羽の下にストーブを点けました。
翌27日も早朝雪が降って寒い朝でした。7時ごろまで車庫から出ません。10時前から4時過ぎ帰って来るまで一度も来ませんでした。
5時半ごろシャッターを閉じているとき1羽のオスツバが車庫に飛び込んで来て2羽の間に割り込んできました。
このツバメはこれまでどこにいたのか、あまりの寒さに飛び込んで来たのでしょう。この3羽喧嘩もなくぴったりくっ付いています。それほど寒いのでしょう。今夜もその真下にストーブ点けました。
翌28日も寒い日でした。昨日のオスツバは2回ほど車庫に出入りしていましたがその後来ませんでした。
夜5時半2羽が帰ってきました。昨日のオスツバは来ませんでした。
その晩もストーブ点けました。
その翌日の4月1日も寒く雨降りでした。
この日も日中帰ってきません。夜になって帰ってきました。
その晩もストーブ点けてやりました。
2日、この日も寒い日です。巣作りを始めましたが、ほとんど進んでいません。
釘と針金のこんな所に巣を作ろうとしています。
3日から一転暖かい日が続きました。
10日には巣もほとんど完成しています。
14日、産卵の兆候があったので、いない間に巣を覗くと卵が1個ありました。
18日の夜、オスツバは車庫から出て近所の庭木に止まりました。しかし塒には不向きのようです。車庫とこの庭木の間を4,5回往復しますが、やはりダメみたいです。
去年のオスツバは車庫に泊まらず、毎日この庭木を塒にしていました。
去年の秋この庭木をきれいに剪定して、ツバメの塒に向かなくなっていたのです。
今年のオスツバは、去年塒にしていたこの木を、今年も塒にしよと来たのでした。
後で去年のたくさんの写真と照らし合わすと間違いなく同じツバメでした。メスツバも去年のツバメに間違いなさそうです。
19日巣を覗くと卵が6個ありました。2006年にも6個産んだので2回目です。
26日の事です、巣の下にワラと少しの土、羽が5,6枚落ちていました。
巣を覗くと卵が2個しかありません。カラスかも知れません。
車庫の奥だったので、まさかここまでカラスが入って来ることはないと油断していました。
巣の前にカラス除けのビニール紐を下げました。帰って来たメスツバが驚いて外に出て行きました。寒くて天候が悪いのにどこへ行っているのか。卵が冷えてしまうのではと心配しました。
6時半ごろようやく2羽で帰ってきて抱卵を開始しました。
5月3日午後5時、外出から帰ると巣の下に卵の殻が落ちていました。
2羽のヒナが孵えりました。
7日、これまで順調に子育てしていましたが、この日の夜オスツバが帰ってきません。夕方までヒナに餌を運んでいました。帰らなかったのは今日が初めてです
これまでの7年間でオスツバが夜帰らないことがいくらでもありました。
オスツバに異変
翌8日の朝6時車庫に行くとメスツバだけでオスツバが来ている様子がありません。普通ならとっくに餌捕りしている時間です。
オスツバが帰って来るのを待っていたのでしょう。
メスツバは出て行ってもすぐ帰ってきます。オスツバを捜しに行っていたのかも知れません。
この年はもう一つの小さい車庫にもツバメが子育てしていました。
この日の朝、小さい車庫のオスツバが元気なく車庫でジーッとしています。
もしかしてオスツバのこと知っているのでは、と思いました。
そして、この小車庫のオスツバは大きい車庫のオスツバがいなくなったことを知っているのか車庫に入ってきました。小車庫のメスツバはオスツバの後を追って来て、オスツバに怒っているようでした。
この日はとうとうオスツバは来ませんでした。何か事故に遭ったのでしょう。
この日はメスツバだけで餌をやっていました。
ヒナが生まれて4日目の事です。
翌日の9日もメスツバは一生懸命に餌運びしています。
この日も小車庫のオスツバが車庫に入ってきました。
6個の卵がカラスに襲われて2個になったのが幸いしてか、メスツバだけでも何とか餌は足りているように見えます。
日中ヒナを温める余裕がありませんが、2羽のヒナは元気がありそうです。
その後も、小車庫のオスツバがよく大車庫に入って来るようになりメスツバに怒られています。
メスツバは毎日朝早くから暗くなるまで、一日150回は餌を運んでいます。
(この年初めて試験的にこの巣の横にセンサーを付けて、ツバメが巣に来るとレコーダーに記録されるようにしてありました。)
ヒナとメスツバに危険が
つづく