【中銀チェック】一時は0.75%利下げ期待まで、0.5%の大幅利下げ期待=NZ中銀 27日のNZ準備銀行(RBNZ/中央銀行)金融政策会合は3会合連続の利下げが見込まれています。NZ中銀は8月14日に今年最初の利下げを実施。10月9日の会合では0.5%の大幅利下げに踏み切りました。今回も大幅利下げが見込まれています。 NZは10月に発表された第3四半期消費者物価指数が前年比+2.2%と第2四半期の+3.3%から一気に鈍化しました。10月9日の会合声明で「今の経済環境では、責務であるインフレ率の低位安定と整合する形で、景気抑制的な金融政策のレベルをさらに緩和する余地が与えられている」と物価が抑制された状況では追加利下げ実施の可能性が高まることを示し、市場では一時0.75%の利下げを約60%も織り込む動きが見られました。さすがに0.75%はやりすぎとの意識もあり、その後は50%利下げ見通しが大勢となりました。11月6日に発表された第3四半期雇用統計では、雇用者数が前期比、前年比ともにマイナス。ともに市場予想も下回る弱い結果となりました。それでも0.75%利下げ期待は強まらず、直前の状況では短期金利市場での織り込みは0.50%が78%、0.75%が22%となっています。金融機関のエコノミストなど専門家の予想はより大きく差が開いており、ほとんどが0.5%見通しとなっています。 この状況で0.75%となった場合は、ビッグサプライズとなってNZドルが大きく崩れる可能性があります。大方の予想通り0.5%利下げとなった場合は声明などに注目。追加利下げへの姿勢を前回同様にしっかりと示してくると、NZドル売りとなる可能性があります。NZドルは0.5700に向けた動きが期待されます。 MINKABUPRESS 山岡 ...続きを読む