試験が終わった後、使わなくなった赤本や参考書は売れるのか、と考える人も多いのではないでしょうか?
使用済みの参考書は古本屋ではなかなか買い取ってもらえませんが、楽天ラクマに出品すれば古本屋の買い取り価格よりも高値で売れる可能性があります。
そこで本記事では、使い終わった参考書を楽天ラクマで高く売るためのコツを紹介しています。出品・梱包・発送の手順も合わせて紹介しているので、参考書が効率良く売れるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
赤本は売れるのか?
大学受験に向けて活用する人も多い赤本は、書き込みがあっても楽天ラクマで売れやすい本の種類の一つです。学校区分や掲載年数によって定価は異なり、1冊あたり1,000円~2,000円ほどで売れる傾向にあります。
早稲田大学 商学部の赤本 1冊売り
上記の赤本はリユース品(商品の状態:未使用に近い)で、1,700円で取引されていました。定価2,200円(税抜)で販売されたものですが、定価の約7割の価格で売れています。
早稲田大学商学部の赤本 2冊まとめ売り
上記の赤本リユース品(商品の状態:やや傷や汚れあり)は、書き込みがあっても売れている事例です。年数が過去のものほど入手困難でありながら、過去の分まで遡って対策したい受験生も多いので需要が高いです。こちらは、2冊まとめて1,799円で取引されています。
語学系参考書は売れるのか?
語学参考書は、学生や社会人などの広い年代で使用されています。語学系のなかでも継続して学習を続ける人が多い英語や、近年需要が高まっている韓国語の参考書が楽天ラクマで売れた事例を紹介します。
公式TOEIC Listening&Reading問題集
TOEIC対策の公式問題集は、年に一度くらいの頻度で新刊が発売されているようです。書き込みがあっても売れやすいジャンルで、発行が新しいものほど高く売れています。また、公式の問題集のほかにも、豊富な種類の参考書があり、単語帳なども需要が高いです。
実際どのような形で売れているのかが理解できるように、1冊売りと5冊まとめ売りの事例を紹介します。
1冊売り
書き込みがあるかないかで、以下のように売れる相場が変わります。
- 書き込みがなし:1冊あたり2,500円~2,900円ほど
- 書き込みあり:1冊あたり1,200円~2,000円ほど
この1冊売りの事例は、定価3,000円(税抜)の語学参考書です。リユース品(商品の状態:やや傷や汚れあり)で、マーカーの書き込みがあっても2,000円で売れています。
5冊まとめ売り
こちらは、リユース品(商品の状態:やや傷や汚れあり)5札売りの事例です。テキストへの書き込みはなく、一部のCDを紛失していても5冊まとめて売却できました。近年は、インターネットでも音源を聞くことができるため、CDを紛失していても売れる場合もあります。関連のある参考書が複数あるなら、まとめ売りを検討してみるのも良いでしょう。
韓国語能力試験TOPIK Ⅰ 初級完全対策
韓国語の参考書『韓国語能力試験TOPIK Ⅰ 初級完全対策』の売却事例を紹介します。定価は2,530円(税込)ですが、楽天ラクマでの販売価格帯は2,000円ほどで、単語帳とセットにすると2,500円~3,000円程度で売れています。
1冊売り
上記の参考書はリユース品(商品状態:目立った傷や汚れなし)で、きれいで折り目や汚れが少ないため、定価2,530円に近い価格で売れています。
2冊まとめ売り
上記の場合は、リユース品(商品の状態:未使用に近い)で、CDは開封済みであるもののテキストへの書き込みもない状態で出品されています。さらに、単語帳とセットになっている事例で高値で売れています。
参考書、赤本を売れやすくするコツ
参考書や赤本が共通して売れやすいのは、発行年が新しく、状態が新品に近いものです。用紙のシワが少なくきれいで書き込みもない場合、タイトルや説明文にその旨を書き込むのがおすすめです。もし出品する参考書が自身の合格の手助けになったのであれば、その点もアピールすると良いでしょう。
そして、以下の内容を細かく確認することも大切です。
- チェックやライン引きなどの書き込み
- 用紙の折れ目
- 汚れの有無
特に、問題の答えを直接書き込んでいるだけの参考書は敬遠され、売るのが難しくなる傾向にあります。一方で、解説や間違えやすいポイントを書き込んでいる程度であれば、比較的売れやすいでしょう。
また「基礎編・応用編・実践編のセット」や、「教科書・問題集のセット」などのように、関連のある参考書をセットにするのもおすすめです。まとめていらなくなった参考書を処分できるうえ、販売単価を高く設定できます。
次に赤本と参考書とに分けて、売れやすくするコツを紹介します。
赤本
赤本は9月~10月頃が売れやすいと言われています。2月~4月は受験を終えて出品する人が増えるため価格競争になり、一般的な相場よりも下げる必要があるかもしれません。
しかし実際には入試直前に購入するケースもあり、一概にいつ出品するのが良いとは言い切れないのが実情です。また過去の赤本などは、書籍店やインターネット販売で手に入りにくいため、売れる可能性は十分にあります。
古いものでも価値があるかもしれないため、出品してみると良いでしょう。
参考書
参考書には、CD・別冊の問題集・解答集・表示カバー・単語帳などの付属品が付いているものがあるため、付属品の内容を確認しておきましょう。
語学系の試験は、年に数回開催されることも多く、時期に関係なく売れやすいです。一方で、資格試験や検定試験は、年に1~2回のみの開催の場合もあります。こちらは試験日の1~2ヵ月前が売れる傾向にあるので、次の試験日を調べ、需要の高そうな時期を狙って出品すると良いでしょう。
出品の手順(各ステップで気を付けるべきポイントや便利機能の紹介)
赤本や参考書を楽天ラクマで出品できるように、以下の手順で紹介します。
- 写真撮影を行う
- 金額設定を行う
- 説明文を入力する
それぞれの手順が理解できるように、詳しくチェックしていきましょう。
1.写真撮影を行う
写真撮影は、明るい場所で行います。さまざまな角度から撮影し、厚みがわかるよう立体感を持たせて撮影します。本の角のスレや書き込みなどのデメリットの部分も、わかりやすいように写真で掲載しておきましょう。そうした情報も記載することで信頼感が芽生えて、購入へと繋がりやすいです。
CD・表紙カバー・別冊問題集・解答集などの付属品も、それぞれの状態がわかるように撮影します。複数をセットにして販売する場合も、付属品と同じように商品の詳細がすべてわかるように撮影してください。
2.金額設定を行う
金額を低く設定すれば売れやすくはなりますが、利益は出にくくなります。中古販売価格の相場を調べて、金額を設定することがおすすめです。楽天ラクマで同じ商品の相場を調べる方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 検索窓から品名で検索
- 「絞り込み」をタップ
- 「販売状況」→「売り切れ」を選択する
- 「商品状態」→出品物と同じ状態を選択する
※こちらはアプリでのみ対応している機能です - 検索をタップする
- 「おすすめ順」を「新しい順」に変更する
3.説明文を入力する
説明文を自分で考えて入力するのは面倒に思いがちですが、必要な内容を細かく入力することで、トラブルを未然に防げます。ここからは「説明文の入力時間を短縮できる便利なバーコード出品機能」と、「説明文に入れるべき内容」を見ていきましょう。
バーコード出品機能を利用する
楽天ラクマのスマートフォンのアプリにある「バーコード出品機能」なら、バーコードを読み取るだけで商品の基本的な内容を自動で入力できます。バーコード出品機能の利用手順は以下を参考にしてください。
①出品画面の「バーコードを読み取る」をタップします。
②バーコードにカメラをかざします。
③バーコードを読み取れたら「この情報を自動入力」をタップし、そのまま商品画像を撮影する場合は「商品の撮影へ」をタップします。
④写真撮影が終わると、タイトル・商品名・カテゴリ・商品価格が入力されます。内容を確認して問題なければ、「確認する」をタップします。
バーコード出品機能では、一般情報しか入力できません。商品に関する細かい情報は、自分で入力する必要があります。次の項目から自分で入力する内容について、詳しくチェックしていきましょう。
説明文に入れると良い内容
説明文には、以下の内容を記載しましょう。
- 破れ
- 汚れ
- ページ折れ
- 書き込み
- 色褪せ
- 日焼け
- 付属品の紛失
購入時と同じような状態なら「汚れ・書き込みなし」と記載すれば、状態の良さをアピールできます。しかし小さい子どもやペットのいる家庭では、保管中に汚れや書き込みがあるかもしれません。
「出品前に書き込みがないか確認していますが、見逃しがあるかもしれません」というような文章を添えるのもおすすめです。
また書き込みがあって消しゴムで消した場合は、「消しゴムで書き込みを消しましたが、跡が残っている箇所があります」と記載しておきましょう。
そして、音声メディア・別冊問題集・解答集、表紙カバーなどの付属品の有無も記載してください。表紙に書かれている付属品などの欠如があれば、「CD付きとなっていますが、紛失してしまいました」と正直に記載しましょう。CDを紛失している場合は、音源をインターネットで入手可能かどうかも記載しておくと親切です。
梱包の手順
梱包する前には、必ず以下の2点を確認しましょう。
- 参考書の間に何か挟まっていないか
- セットで入れるものはすべてそろっているか
参考書の間に挟まることが多いものには、髪の毛・消しゴムのカス・お菓子のくず・レシートなどがあります。また、受験票などが挟まっていると、個人情報の流出につながる危険もあります。参考書の背中心を持って逆さにパラパラと振れば、ある程度のゴミは落とせるため、梱包前にやっておきましょう。
そして、角が潰れないようにプチプチで参考書・付属品を包み、水濡れ防止のためビニール袋に入れてください。
発送について
参考書の発送は、以下のような厚さの違いで変わります。
- 厚さ7cm以下:ゆうパケットポスト・ゆうパケット・ゆうパケットプラス・ネコポス
- 厚さ7cm以上:ゆうぱっく(かんたんラクマパック)・レターパックプラス
それぞれの配送方法の違いを、表にまとめました。
厚さ7cm以下
厚さ7cm以上
まとめ
赤本や参考書は、書き込みや多少の汚れがあっても高値で売れることがあり、楽天ラクマはスマートフォンからならバーコード出品機能を使えるため、初めての人でもかんたんに行えます。
使わなくなった参考書や赤本が、臨時のお小遣いに変わるうえに、再び誰かの役に立つかもしれません。もし自宅に眠っているならこの記事を参考に、ぜひ楽天ラクマに出品してみてください。