冷蔵庫は生活をするうえで必須の家電ではあるものの、高額な商品となるため、できる限り安く購入したいと考える方も多いでしょう。その場合、フリマアプリやリサイクルショップを利用すれば冷蔵庫を中古で安く購入できます。
ただし、中古品を買ううえで失敗を防ぐには、いくつかの注意点を確認しておくことが大切です。
この記事では、冷蔵庫を中古で購入する際に失敗しないためのポイントと、メーカー別のおすすめ冷蔵庫8選を紹介します。冷蔵庫の購入や買い替えを考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
中古の冷蔵庫はダメ?購入時の注意点
冷蔵庫を安く手に入れたいとき、中古品を購入するという手段があります。ただし、古い冷蔵庫は状態が悪かったり、すぐに故障したりといったリスクもゼロではありません。
納得のいくものを手に入れるためには、購入前に下記の注意点をおさえておくようにしましょう。
内部の状態を確認する
内部の状態、特にパッキンの劣化を確認しておく必要があります。
パッキンの役割は、ドアを隙間なく閉めて冷蔵庫内の温度が上昇しないようにすることです。パッキンが破損したりカビが生えたりしている場合、冷蔵庫の密閉性が落ちるほか、新鮮な食材に影響を及ぼす可能性もあります。
また、中古で冷蔵庫を購入する際は、しっかりとクリーニングされているかチェックすることも大切です。クリーニングがされていないと、虫やカビなどで汚染されたまま販売されている恐れもあります。ネット購入の場合、内部や部品の状態がわかる写真・解説文がある商品だと安心でしょう。
年式を調べる
製造から5年以内を目安に、比較的新しいモデルを選ぶのがおすすめです。
一般的な冷蔵庫の耐用年数は8年程度となっています。古い冷蔵庫は庫内が冷えにくい、異常な音が鳴るなどのトラブルが発生しかねないため、購入時は年式をチェックしましょう。
また、古い冷蔵庫は部品の取り扱いが終了しているケースもあります。もし部品が故障しても交換ができず、修理を断られてしまうかもしれません。
保証期間を確認する
保証期間内の冷蔵庫であれば、故障しても無料で修理してもらえるケースがあるため、購入時に期間内かどうかを確認しましょう。
ネット通販の場合はメーカー保証のみの場合が一般的ですが、家電量販店で購入したものは長期保証がついていることもあります。基本的にメーカー保証は1年間、家電量販店の長期保証は5~10年程度です。
また、メーカー保証が切れていても、リサイクルショップが保証をつけている場合もあるため、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。
送料や設置料も確認する
購入価格は、送料や設置料も含めた総額で検討しましょう。
ネット通販の場合、送料や設置料が高額になるケースもあります。せっかく本体価格が安くてもその他費用が高すぎては、結果的に新品を購入するのとあまり変わらなくなってしまうかもしれません。
また、フリマアプリやフリマサイトなど個人でやり取りをする場合、到着した冷蔵庫を自力で設置しなければならない可能性もあります。料金だけでなく、屋内への運び入れや設置サービスの有無も確認することが重要です。
中古冷蔵庫の選び方のポイント
ここからは、中古の冷蔵庫を選ぶ際に判断基準となるポイントを解説します。ネット通販やフリマアプリを利用する場合、必要な情報がわかる形で出品されている商品を選ぶ、もしくは不明点がある場合にきちんと確認を入れることが大切です。
容量とサイズ
使用人数や設置スペースを参考に、冷蔵庫の容量を選びましょう。計算式と人数ごとの目安量は以下のとおりです。
計算式:家族数×70L+(常備品100~150L)+予備70L
1人 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | 6人以上 |
240~290L | 310~360L | 380~430L | 450~500L | 520~570L | 590~640L |
設置スペースや搬入経路にも注意しましょう。設置場所だけでなく、ドアや通路、階段を通るかどうかも重要になります。特にネットで購入するときには、縦・横・奥行きのサイズについて入念な確認が必要です。
ドアの向き
キッチンの設置スペースに応じて、冷蔵庫のドアの向きを決めるようにしましょう。
片方が開くタイプは、自宅の設置場所と動線を考える必要があります。両開きタイプはどちらからでも開けられるため、引越しのときも間取りに左右されにくく安心です。ただし、ラインナップが少なく選択肢が限られる傾向にあります。
観音開きのフレンチドアタイプは、狭いスペースでも置きやすいことがメリットです。また、片方のドアを開けるだけでもものが取れるため、省エネ運転にもつながります。
デザイン
キッチンの雰囲気に応じて、適した色やデザインの冷蔵庫を選んでみてください。
現在販売されている冷蔵庫は、白以外にもバリエーションが豊富です。かつて冷蔵庫は「白物家電」として白が当たり前でしたが、現在は赤や青、木目調などさまざまな色が展開されているほか、金具や正面のデザインも工夫されています。
インテリアとして、自宅キッチンのデザインとあった冷蔵庫を選ぶのも一つの選択肢です。
機能
省エネ性能やスマートフォン連動など、自分が希望する機能を考えて選ぶと良いでしょう。
省エネ性能が高い冷蔵庫は、電気代を抑えられます。冷蔵庫は家電のなかでも電気代がかかる製品です。電気代の節約を重視したい場合、省エネ性マークをチェックしたうえで商品を選んでみてください。
また、モデルによってはスマートフォンと連動して食材管理や温度設定ができる製品もあります。例えば、庫内にある食材のチェックやそれを使ったレシピ検索できる冷蔵庫を導入すれば、利便性を高めることが可能です。
中古冷蔵庫の購入方法
中古冷蔵庫を手に入れる手段はいくつかありますが、自分が重視したいポイントにあわせて購入方法を選ぶと良いでしょう。中古販売で冷蔵庫を安く購入するための方法を3つ紹介します。
リサイクルショップ
リサイクルショップは、実物を見て選べることがメリットです。
中古品は新品と違い、状態が商品ごとに異なります。そのため、実際に劣化や臭いなどの程度を確認し、購入後のギャップを防げることがリサイクルショップで購入する最大の利点といえるでしょう。
ただし、店舗ごとに品揃えが異なる点には注意が必要です。ほしい機種の取り扱いが必ずあるとは限らないため、事前に問い合わせて確認するか、候補をいくつか準備しておくことをおすすめします。
ネット通販
ネット通販を利用すれば、自宅にいながら購入できます。場合によっては、ポイントを使ってお得に冷蔵庫を手に入れられるでしょう。
パソコンやスマートフォンでさまざまな商品を比較しながら購入できることから、仕事・家事などで忙しく、店舗を出向く時間がなかなか取れない方にもおすすめの購入方法です。また、サイトによってはポイント還元などの特典も受けられます。
ただし、購入前に現物を確認することは不可能であり、パッキンの劣化や内部を細かくチェックすることはできません。状態に不安がある場合は、販売元に直接問い合わせてみましょう。
フリマアプリ・フリマサイト
フリマアプリやフリマサイトといった個人売買のサイトを利用すれば、比較的安価で冷蔵庫の購入が可能です。
フリマアプリやフリマサイトでは、出品者が相場などを参考に自分で価格を決定します。そのため、リサイクルショップやネット通販に比べて安く販売しているケースもあるでしょう。
ただし、個人間のやり取りでは臭いや不具合などのトラブルに注意しなければなりません。パッキン・内部の汚れなど細かい点も確認できる画像がある商品を選ぶか、気になる点があるときには状態について出品者に問い合わせておくと安心です。
【メーカー別】おすすめの中古冷蔵庫8選
大手家電メーカーである「日立」「東芝」「SHARP」「三菱」「アイリスオーヤマ」それぞれが販売しているおすすめの冷蔵庫と、その特徴を紹介します。中古冷蔵庫の購入を検討している方は、ぜひ商品選びの際の参考にしてみてください。
日立のおすすめ冷蔵庫
日立が販売する冷蔵庫のなかでも、おすすめは「R-V32KVL」と「R-S27JV」の2種類です。特徴を確認していきましょう。
R-V32KVL
日立R-V32KVLは、内容量315Lで片開き3ドアの商品です。チルド室は食品に直接冷気が当たらない仕組みとなっており、鮮度が保たれます。また、野菜室に「間接冷却カバー」を使用することで、野菜から出る水分を庫内に閉じ込めて乾燥を抑えられるのが特徴です。
R-S27JV
日立R-S27JVは、内容量265Lで片開き3ドアの商品です。チルド室は真空で密閉保存し、酸化と乾燥を抑える作りとなっています。また、真ん中に野菜室があり、立ったまま取り出せるのもうれしいポイントです。
東芝のおすすめ冷蔵庫
次に、東芝のおすすめ冷蔵庫として「GR-38ZS」と「GR-T15BS」の2種類を紹介します。収納力のある冷蔵庫をお探しの方は、購入の参考にしてみてください。
GR-38ZS
東芝GR-38ZSは、内容量375Lで片開き3ドアの商品です。幅60cm、奥行き65.3cmとスリムなサイズでありながら、たっぷりと収納ができます。また、一気製氷では冷気を急速に送り込むことで、1時間に1回製氷が可能です。
GR-T15BS
東芝GR-T15BSは、内容量153Lで一人暮らしにぴったりの収納量です。2ドア片開きの商品で、冷蔵室のガラス棚は3段、冷凍室にもスライドケースがついておりスッキリと収納できます。また、耐熱テーブルボードにより冷蔵庫の上に電子レンジを置けるため、お部屋の省スペースにも最適です。
SHARPのおすすめ冷蔵庫
SHARPでおすすめの冷蔵庫は、「SJ-GT42D」と「SJ-PD17X」の2種類です。製品ごとの特徴や詳細を見ていきましょう。
SJ-GT42D
SHARPのSJ-GT42Dは、内容量415L、両開きドアの商品です。冷凍室は大容量で、まとめ買いした食品をたっぷり収納できるメガフリーザーを採用しています。冷蔵室と野菜室がワンドアで両開きのため、設置場所を選びません。
SJ-PD17X
SHARPのSJ-PD17Xは、内容量は167Lで一人暮らしに適したサイズです。2ドア片開きの商品ですが、冷蔵室のドアは左右の付け替えが可能となっています。引越し時にキッチンの間取りが変わる場合にも便利でしょう。トップテーブルは耐熱式のため、オーブンレンジや電子レンジなどを置けます。
三菱のおすすめ冷蔵庫
三菱のおすすめ冷蔵庫「MR-WX52A-BR」を紹介します。内容量やサイズといった基本情報とともに特徴を確認していきましょう。
MR-WX52A-BR
三菱MR-WX52A-BRは内容量517L、観音開きのフレンチドアタイプで、たっぷり収納できるサイズにも関わらず幅65cmとスリムな製品です。野菜のビタミンC量を増やして鮮度を長持ちさせる野菜室のほか、冷凍室には食材をおいしいまま冷凍する「切れちゃう瞬冷凍」機能がついています。
アイリスオーヤマのおすすめ冷蔵庫
アイリスオーヤマの冷蔵庫は「IRSD-14A-B」がおすすめです。スリムな冷蔵庫をお探しの方は、基本情報や特徴をチェックしてみてください。
IRSD-14A-B
アイリスオーヤマIRSD-14A-Bは、内容量142Lで2ドア片開きタイプの製品です。幅50cmのスリムボディで、ワンルームマンションにもおすすめのサイズとなっています。冷凍室は中身が見える透明な引き出しが3段ついており、必要な部分だけを開けられるため冷気が逃げにくい作りです。
まとめ
中古冷蔵庫を選ぶときは、値段だけでなく商品の状態や年式を確認することが重要です。
利用人数や設置場所によっても、適した冷蔵庫は異なります。キッチンのスペースや搬入経路などを確認したうえで、自分の家にぴったりの冷蔵庫を選びましょう。
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