管理人は発表会出演にあたって真面目に(?)ポアントクラスを受け出したらすぐにずっと履いていたはずのポアントが合わない…という結構深刻な問題に直面しました。試行錯誤とかなりのお金を注ぎ込んで良さげなポアントに出会うまでの記録です。
- この記事はポアントに悩んでいる方にお勧めします
- この記事を書いている人
- 10代の頃から履いているポアントで思考停止
- 突然内反小趾になる
- 外反母趾、内反小趾におすすめのツートムズスキン・オン・スキン
- ポアント変更を考える
- チャコットにフィッティングに行く
- おばちゃんたちの余計な助言 – 本当に余計なおせっかいはやめてほしい
- シルヴィアにフィッティングに行く
- まさかのゲイナー禁止令
- 素晴らしいサイトを発見。自分の足の形と合うポアントの傾向をようやく知る
- ブロックをセルフフィッティング
- 難民脱出
- バレエ用品店のフィッティングの限界
- 管理人が考えるセルフフィッティングのコツ
- 履いてみたポアントたちのレビュー
- 足にあったポアントの重要性
この記事はポアントに悩んでいる方にお勧めします
ポアントはとにかく種類が多い、そして今はものすごく値上がりしているので、履いていたものを変更する、というのは経済的にもリスクが高いです。 足に合ったポアントに出会えれば相当パフォーマンスにも影響することは間違いありません。いろんな人のYoutubeをみましたがプロのダンサーもあれこれ替えながら試行錯誤されていたりされてきたようです。 100円とかで買えるなら全部試すとこともできますがそうはいかないので、まずは自分の足の正確なサイズと特徴、踊りで求められることを見極めることが大事であると感じました。 そこへ至るまでの道のりが参考になれば幸いです。
この記事を書いている人
10代の頃から履いているポアントで思考停止
バレエ少女だったはるか昔、私の足は幅広、甲高で、おまけに筋肉質で足が強く、当時バレエ教室で「最初のポアント」として先生が生徒に履かせていたアビニヨンはすぐに潰れてしまいました。そこで色々試した結果出会ったのがJR大塚駅のTOMONというバレエショップで見つけたロシアのポアント、アールクラスでした。
アールクラスの良いところは硬さがいくつか選べ、硬いものはかなりもちがよく、おまけに値段が他のポアントと比べて安いということです。この安さが決め手になってそれ以来アールクラス履き続けていました。
今回発表会に出ることにした時点で手元にあったポアントは2足。なぜか同じアールクラスなのに二種類。ドルチェとルビン。これはハンガリー留学前にとりあえず買ったものです。
よく覚えているのですが、留学へ出発する直前にTOMONにアールクラスを買いに行ったら買えず(事前に注文しなければならなかった)、新宿シルヴィアに移動して買ったのでした。シルヴィアで初めてアールクラスに種類があることを知ったのですが、深く考えずに二種類買ったのだと思います。
全部で4足買ったのですが、ハンガリー留学ではそれほどポアントの出番がなく、一足で十分でした。そのため手元に3足残ったのです。一足はメルカリで売ってしまっていました…。
突然内反小趾になる
発表会にむけて何十年かぶりに真面目に週に何度かポアントクラスを受け始めると今まで感じたことのない痛みを左足の小指に感じるようになりました。 よく見ると、左足の小指の付け根がちょっと飛び出している…いわゆる内反小趾の状態。
これは驚きました。子供の頃からバレエをずーっとやっていてこれまでこんな状態になったことはないのです。
これのせいでポアントが痛くて仕方がない。これは困った。
ポアントが足に合わなくなったのだろうか、と考え初め、難民の始まりとなりました。
外反母趾、内反小趾におすすめのツートムズスキン・オン・スキン
ちょっと話はずれますが、内反小趾で当たって痛いところに冷えピタとか、シリコンのスペーサーのようなものを使ってみたのですが、先生に勧められたのがこちら
これすんごく良いです!!透明なゲル上のシートを切って当たるところに貼り、上からさらに付属のテープで止めるシステム。何が違うのかわかりませんがこれすると痛くない。
ポアントのフィッティングにもこれを使ってから行きました。なるべく実際の条件に合わせてフィッティングするのがいいと思います。
ポアント変更を考える
10代でアールクラスに出会ってからただの一度もポアントを変えよう、と思うことがありませんでした。アールクラスに満足していましたし、何しろ安くて硬い、だったので(もちろんかつ踊りやすい)。しかし多少の経済力がついた今、もしかしてもっと自分に合うポアントがあるのであれば見直してもいいのではないか、と考えました。発表会までまだ多少時間があるのと、アールクラスはロシア産のため現在の情勢のこともあり、とりあえず試しに別のポアントも視野に入れようと思ってチャコットのフィッティングへ。
チャコットにフィッティングに行く
チャコットで事情を話し、勧められたのがベロネーゼll、24cmでした。
アールクラスしか経験のなかった私。ベロネーゼのあまりの軽さとソールの薄さにびっくりでした。アールクラスはカッチかちなのと重いので一発目のレッスンではかなり苦労するのですが、ベロネーゼは突然新品で踊れそうな雰囲気。
ベロネーゼで踊ってみたら
まず、ベロネーゼは立ち姿が綺麗で足に合っているように見えました。
ただ、バリエーションを踊ると足についてこないような。。先生にも、「ポアントがついていってない感じがする」と言われて見た目と自分の感覚が一致しているのだな、と思いました。
後から考えるとこれは後述するサイズが合っていなかったせいだと思うのですが、この時点では気づかず。足に合わないのかなと思いました。またフィッティングの時は良さそうと思ったのに実際踊るとやはり内反小趾が痛い。
おばちゃんたちの余計な助言 – 本当に余計なおせっかいはやめてほしい
基本的に私は先生の助言を求めます。今の先生のことを信頼しているのです。なので、先生にポアントの相談をしていました。するとわらわら寄ってきていらん助言を下さる大人バレエの生徒の皆さん。
とか言われる。確かに彼女も甲があって厚い足をしてますのでそうなのかな、とも思ったのですが。
よく考えると彼女がしっかり踊れているわけもなく、バレエ経験も異なり、甲高で肉厚なだけで足の形は違うかもしれない(そこまで聞いてない)、発表会のためにポアントに求められることも違うわけです。
その人がめっちゃ綺麗でぐるぐる回れて尊敬するような生徒なら話は別ですが、そうではない。
私は先生に聞いているのであってあなたたちには聞いてない。
と、思いました。振り付けとかレッスンの時でもそうですが、基本聞かれてないのにあれこれ言うのはやめた方がいいと私は思っております。というかやめて欲しいです。
シルヴィアにフィッティングに行く
それはさておきとりあえず、チャコットのベロネーゼがイマイチだと感じた私は長年のバレエ友達からゲイナーが良いと聞いたので試しにシルヴィアに行ってみました。
ゲイナーも出されたものはポアントで立つと内反小趾が痛いと感じたのですが、ジェルが入った厚めのパッドを出されて、これで緩和できるのではないかと提案されました。なるほど、とその時は思ったのですがパッドは薄めが好みです。。
ゲイナーって超高いんですよね。でも、「アールクラスの3倍もつ」と言われてコスパはいいのかしらと思いました。
とりあえずその日はゲイナー1足と、アールクラスのこれまでより一つサイズと幅が大きいものを購入しました。
まさかのゲイナー禁止令
ゲイナーを履いてレッスンに出たら先生に、ゲイナーは履かないでほしいと衝撃の禁止令…。高かったのに!
ゲイナー嫌いの先生
購入後にゲイナーについて調べてみると、確かにゲイナー嫌いの先生たちが存在することを知りました。ゲイナーの特徴として、ソール部分の素材が他のポアントと異なりプラスチックで、立つのを補強してくれるような効果があるようです。なので特にこれからの未来がある若い子には足裏を使う練習にならないからと使わせない先生がいるとか。
私のような未来は全くない婆婆バレエの生徒でも、先生としてはドゥミを使えなくなるからゲイナーはだめだと。
まぁこれがなくてもゲイナーはバッチリ合っている、とは感じられなかったのでこれっきりにしたもしれません。立ちやすくはあるのですが、やはり下からぽんと支えられて立つような感覚はあります。ゲイナーから他のポアントに履き替えるとバイーンて感じのジャンプアップになってしまいました。
アールクラスにも問題発生
さてゲイナーと一緒に購入したワンサイズ上のアールクラスですが、こっちも問題が発生しました。ろくに使っていないのにまっすぐ立てなくなってしまったのです。中途半端なところで止まってしまうというか、上から潰されたようになっていると言うのか、これは初めての現象。
この時点で1週間後に1回目のパドドゥリハーサルという状態です。途方にくれる。
チャコットのベロネーゼも、ワンサイズ上げたアールクラスも最初はいいのですがだんだん足に対してソールが横にずれているような感覚がありました。
フェッテの練習をすると、軸足の先がついてこないような、グリングリン回ってしまっているような感じがしました。
ここでようやく、サイズが合っていないのではないか、ということに思い至ります。
特に、内反小趾が痛い -> 大きめのサイズになっている、で、左足にはいいのかもしれないけど右足には合っていないのでは?など考えました。
素晴らしいサイトを発見。自分の足の形と合うポアントの傾向をようやく知る
悩みまくって検索しているうちに見つけたのがこのサイトです。昔から合って有名なサイトのようです。これは素晴らしいサイトです。
自分の足のサイズを誤解していたことに気づく
まずはこのサイトにあるように、フィッティング前に自分のサイズを改めて測定しようと思いました。私は普段24.5cmの靴を履いています。アールクラスだと、38というサイズ。シルヴィアで勧められたのは38のワンサイズ上の39です。
衝撃的なことですが、家で測ると足の長さは23cm程度しかありませんでした。信じられず、何度か測ったのですが何度やってもそのくらい。24.5cmとは1.5cmも違います。アールクラスの39なら25cmなので2cmも大きいポアントを履いていることになります。そりゃソールもずれるわ。
またこのサイトを読むと、外反母趾や内反小趾だからとどんどんサイズを上げるのは間違いであることがわかります。むしろ大きいから擦れていたいのです。ピタッとホールドしてくれるようなちょうど良いサイズが最適なのです。
自分の足の形
このサイトによると私の足は「ギリシャ型、先広」となるのではないかと思っています。人差し指が親指よりほんのちょっぴり長いのですがほぼ同じです。
また、幅は広く甲は高く足は分厚い。
という条件を踏まえてサイトにある「ぴったりトウシューズ早わかり表」をみてみると、私はグラフの右上の方にあるポアントが合うはずです。しかし実際履いているのは左下に位置するポアントなのです。
なんてこった。
これでようやくBlochという選択肢が浮上しました。
ゲイナーを勧めてくれた友人が、Blochの話もしてくれていたことを思い出したのです。Blochも硬くておまけに軽いと言っていました。
ブロックをセルフフィッティング
早速チャコットにブロックを試しに行きました。今回はセルフフィッティング。サイズは23cm – 24.5cmくらいまで、幅も普通幅、広幅とこれまでよりも範囲を広げて試してみました。グラフに記載されているのはセレナーデ、ソナタ、スープリマ、リハーサルですが、チャコットにあったのはセレナーデとソナタと何か別の種類だったので、セレナーデとソナタを試着。
ソナタはボックスが大きすぎて下に沈む感じ、セレナーデは見た目は薄そうに見えるのですが履いてみるとちょうどいいホールド感!
ちなみにいきなり分厚いパッドを入れずにパッドなしで試着し、ちょっとパッド部分の余裕があるなくらいのでパッドを入れて試しました。
また、足がむくむので午後3時以降にフィッティングすべしとどこかにあったので忠実にそれを守って大体3時くらいに行きました。
死ぬほど悩んだのですが購入したのはブロック、セレナーデ、サイズ3の幅E。
サイズ3はなんと23cmです。幅Eは一番広い幅。
足のサイズの誤解がなぜ起こったか
硬くて安いRclassのみで考えていた私がRclassを履こうとした場合、Boxが狭いところに足が入らずにサイズと幅を上げることになり、結果的に自分の足は24.5cmである、と誤解したのだと思います。
Rclassのドルチェを履くとこんな感じ
みるからに窮屈。また今回変な風に潰れてしまったのですが、それがこんな感じ
これで精一杯立っているのですが、トウ先から数センチのところに横に線が入っています。ここで折れた感じになってつまって立てないのです。
ブロックと比較してみると
白い方がRclass,ピンクっぽい方がブロックです。
重ねてみると、ボックス厚みが結構違います。Rclassは私の足には狭すぎたのではないかと思っています。若い頃はよくこれで踊っていたなぁ。。知らないってすごい。
ブロックセレナーデの使用感
まず、ブロック買って家に帰ってビール飲んだら入らなくなりました。足のむくみ恐るべし。ちょっと不安になったのですが、最悪パットはストッキングにしようと思ってストッキングを切って準備。
次の日のポアントクラスで使おうと持っていき、バレエシューズでのレッスンの前に履こうとしたらギチギチ。でもレッスン終えてポアントクラスの前になるとすんなり入りました。レッスンでむくみが取れるのでしょう。足のサイズが1日でかなり変動することがわかります。
アールクラス歴が長いので立ち方もアールクラス仕様になっているため少し慣れが必要な気がしていますが、それでもブロックはかなり良いと感じました。ボックス部分のホールド感がしっかりしていて安定。ソールは硬いですが切るのは怖いので、4/3くらいの位置(踵のほう)をグイグイ曲げてみました。
アールクラスより軽く感じます。踊りやすい。幸いパドドゥリハーサルの前に2回ポアントクラスを受けることができたので、一応ベロネーゼとブロックを持っていき、ブロックでパドドゥに挑んでみたところ、リハーサル中にポアントのことを考えることがなかったです。気にせず踊れるって素晴らしい!
途中でへたることもなく、ただやはりパドドゥのパワー。かなり柔らかくなった印象を受けました。もう一足くらい買って交互に使うのがいい気がしています。
難民脱出
とにかくポアント問題が解決してホッとしました。パドドゥに間に合って本当に良かった。
若い頃にもっと考えて選べれば良かったのですがネットもない時代でしたので仕方ないか…。
当時は学生でお金もなく、とにかく安い、硬いで選んでも若かったので足がポアントに合わせていってたのかもしれません。でも今婆婆バレエダンサーになると合わないものは足が拒否。
多少経済力がつき、知恵もつき、熟慮して買ったり試したりできますが体力と技術は無くなっているのが悲しい現実です。
バレエ用品店のフィッティングの限界
今回の経験で感じたのは率直に言って「バレエ用品店のフィッティングは当てにならん」ということでした。
チャコットとシルヴィアとミルバでも試しましたがどこもサイズと幅は自己申告です。大人だからかもしれませんが、大人だからこそ、サイズを長年勘違いしていたり、足の形をわかっていないままとりあえず立ちやすいで選んでしまうことがあるのではないでしょうか。またポアントは適度なホールド感が必要で、踊っている間にズレてきては大変です。ちょっときついとすぐにサイズアップになりますが、サイズを下げて幅を上げる、ボックスの形の違うものにするなどもう少し深く考える必要があります。
フィッティングとうたうならサイズの測定からして欲しいのが正直なところですが、無料だし、その筋の専門家ではないと思うので仕方ないんでしょうか。専門家にやってもらえるなら有料でもいいのかなと思うんですが。ただポアントというのは全く同じ足のサイズ、条件でもおそらく人によっていいと感じるものが異なるので、有料にしてしまうとその分責任が重くなってクレームにつながる懸念はあるなと思います。
とにかく自分でもお子さんでもポアントを選ぶ前には必ず足のサイズを再測定することを強くお勧めしたいです。
管理人が考えるセルフフィッティングのコツ
毎週のようにバレエ用品店に行ってフィッティングをして感じたことは、しっかり準備すればセルフフィッティングの方がいいのではないかということです。
予約してフィッターさんにお願いすると、その場で決めなきゃみたいな変なプレッシャーもあるし、セルフフィッティングは放置して自由にさせてくれるので色々試しやすいです。
セルフフィッティングのコツ
事前に自分のサイズを測っていく
両足6番でまっすぐ立って、前後に厚くて重ための本など動かないものを置いて、距離を測ります。何度か測って平均を取るとより良いです。
実際にポアントを履く時間に近い時間にフィッティングに行く
足のむくみでポアントが入ったり入らなかったりするので、自分の足がどんな変動をするのか知っておくのが大事です。大体夜の方が浮腫んでいます。私はレッスン後にむくみが取れる傾向にあるので、ムックムクの状態でのフィッティングは合わないかもしれません。
自分のタイツと自分のトゥパッドを持っていく
どのお店にもトゥパッドはありますが、自分の使っているものを持参することが大事だと思います。パッドでサイズを調整するのはやめましょう。また、フィッターは痛い→サイズあげる→パッド調整を進めておまけに新しいパッドを買わせようと高いのを出してきたりします(経験済み)。自分の好みのパッドを使う、パッドは変更しない前提でとりあえずは考えたほうがいいと思います。
最初はパッドなしで履いてみる
パッドなしで履いて、隙間をパッドで埋めるくらいの気持ちで、まずは素足で入らないものは除外。また素足でガバガバなのも除外です。素足で履いた状態でそこそこの圧着感が望ましいと思いました。そこそこは難しいですが、痛くて動けないのはダメ。でもゆるくて楽々なのもダメです。
ソールは足に沿うか
オンポイントでソールが足に垂直に沿うか、新品で硬い場合にはピッタリとはいかないですが、足裏に対してまっすぐならOKですが左右にズレるようなことがあるとダメ。
何かしたらOKは危険信号かも
パットを変えれば痛くない、とか、ポアントを切れば、とか、叩けば、とか何か加工する前提で履けそうというのではなく、何もしなくても使えそうなポアントを選ぶのが吉かなぁと感じました。
履いてみたポアントたちのレビュー
これまで履いてみた(フィッティングのみも含む)ポアントたちを紹介します。私はバレエ歴35年以上で、足が強い方なのでポアントは硬めじゃないとダメなので、初心者向けではないと思います。
アールクラス – ドルチェ
長年履いていたポアントです。アールクラスの中でドルチェは一番ボックスが膨らんでいて幅広甲高足強の私の足でも長持ちするポアントでした。昔はソールの硬さがハード、あるいはミディアムハードを履いていましたが、現在簡単に手に入るのはミディアムフレキシブルというものです。色が白っぽくて綺麗です。見た目も気に入っていました。
プラットフォームが丸く大きくて安定感があります。
ただ最初はかなり使いにくいです。そして、重い。個人的にはソールを切ったりするとすぐ潰れるのであまり極端な加工はしたくないのですが、例えばドンキの森の女王のバリエーションを踊った時にはソールを切って横にデヴェロッぺした時に足のアーチが強調されるようにしていました。
アールクラス – ルビン
ドルチェよりポアントのボックス部分が薄いです。これは、私の肉厚の足には全然合っていなかったのか特にピルエットの時にボックスの薄さが気になってぐらつく感じがしました。
足が薄めの方向けかなと思います。
チャコット – ベロネーゼII
ソールが薄くて新品でもいきなり踊れるポアントです。アールクラスはソールが厚めでぐらつきがちなのですが、ベロネーゼはバレエシューズみたいに床を感じます。(アールクラスを長年履いたためそう感じる可能性もあります)ただしもちは悪そう。私はサイズがあっていなかったためかもしれません。チャコットの中では硬い方に入るのでしょうか。このサイトの「ピッタリトゥシューズ早わかり表」によれば右上寄りに位置しているので、アールクラスよりも足にはあっているのかもしれません。
グリシコ – フェッテ
これは前述のおせっかいおばちゃんがお勧めしていたのでフィッティングで試してみたのですが、購入にはいたりませんでした。フィッターさんも「これはやめましょう」とおっしゃっていました。立った時にものすごく前にのめる感じがしました。 私の足には合わないようです。
ゲイナーミンデン – エクストラ
ゲイナーは袋の色で固さを分けているのですが、友人曰く、なぜか日本のバレエショップでは硬めであるエクストラ(黄色い袋)をいきなり勧められるとのことでした。本当にその通り、新宿シルビアでは黄色が出てきました。 ボックス部分が柔らかめでアールクラスやグリシコより履いた感じが楽でした。合計で1時間ほど使いましたが、アラベスクでずーっと立っていられそう。安定感が抜群でした。前述しましたがソールがプラスチックで立つときにバインバインする感じはあります。他のポアントからゲイナーに変更する場合には少し立ち方の研究がいるかもしれません。 その前に絶対におすすめするのは自分の先生に「ゲイナーを使ってもいいか」と確認することです! 私のように買ってみたら先生がゲイナー嫌いだった、となるのはかなり痛いです。。2万円近くするんですよゲイナーは。。メルカリで売れましたけど。
ブロック- ソナタ
ソナタは「早わかり表」でも右の上の方に位置しています。その通りボックスがかなり大きい印象でした。私の足には大きすぎて沈む感じがありました。セレナーデと履き比べることができたので私にはセレナーデの方が合っていると判断しましたが、セレナーデがない、または比較の対象が別の種類(スープリマやリハーサル)だったら違う結果になったかもしれません。
ブロック- セレナーデ
最終的にこれで行こうと決めたのがブロックのセレナーデです。みた感じ丸く見えないのですがアールクラスのドルチェと比較するとボックスの高さがより高く、アールクラスで25cmを履いたのにセレナーデでは広幅にすれば23cmという実際の自分の足のサイズピッタリのものを履けるというのは驚きでした。ちなみに馴染むと少し幅に余裕があるのでD(普通幅)も試す価値がありそうです)
軽いですがソールがガッチリしており、ソールを切って使う人も多いようですがパドドゥのリハーサル1時間で結構柔らかくなったので私は切らずに行こうかと思います。 ボックスの部分がしっかり足に添い、内反小趾をピチッと固定してくれるように感じました。何度も言いますがリハーサル中ポアントのことを気にする必要がなかったのがとても助かりました。
足にあったポアントの重要性
大人からバレエを開始した人の方が子供の頃から思考停止で同じポアントを履いていた私などよりよっぽど考えて決めていそうで当たり前だろと思われると思いますが、やっぱり自分の足に合ったポアントは大事です。ポアントのことを気にしないで踊れる、これが大きいと思います。 「足に合っている」というのは「楽」とイコールではないということも今回学んだことでした。そしてパッドを分厚くしてサイズを調整するのは絶対やめた方がいい。馴染むとポアントは緩めになってきてそのたびにパッドが厚くなっていったら床からどんどん離れていきます。 外反母趾、内反小趾にも緩めのポアントよりきちっと固定して支えてくれるものの方が良いようです。
少しでも参考になれば幸いです。
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