フランクフルトのロッテンマイヤーより
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ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


by Rottenmeier-ffm

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燃え尽き症候群

一週間前の今日、私はとあるハイブリッドメッセ、国際会議でスピーチをしておりました。
観客は2日目だったし50人ほどしかいませんが、オンラインで見ていた人もいたでしょうか。
まあ、結構専門的な会議でしたので関係者しか来ていませんし、オンライン登録もしていません。
燃え尽き症候群_c0180339_05242578.jpg
とは言え、25分間与えられ、(多分20分ぐらいしかしゃべってない)パワーポイントの資料とサンプルを駆使して、何とかスピーチを構成しました。

ここ1か月は本当にこの件で頭がいっぱいでした。

まず、スピーカーとして登録されたので会議の小冊子に載せる、写真とスピーチの内容、プロフィールを提出しなければなりませんでした。
こういったことは初めてでしたので、写真を慌てて撮りに行く羽目に。
チェーンのフォトスタジオが近所にあるのでそこに「仕事用」のポートレート撮りました。 
デジタルのデータをもらうわけですが、50-60ショットの中から1つを選びます。これからこのデータは数年間使いまわしになるわけです。
気を付けてみてみると、会社のホームページなどに紹介されている個人の肖像は結構きちんとフォトスタジオで撮ってる人も多いですね。

第一印象大事。

ちなみに、提出文、スピーチ全て英語です。 ドイツ語だったら無理だったでしょう。

本番が10日後あたりに迫ってきたら、パワーポイントの資料を仕上げなければなりません。すでに取り掛かってはいましたが、きちんと整理され、会場のコンピューターでもバグ無く、ちゃんと映ってもらわねばなりません。データの最終保存などは友人のデザイナーの手を借りました。
しかし、グラフィックは全部自前です。
グラフィックデザインはセミプロぐらいの技術はあると思いますが、時間は迫ってくるし、なかなか仕上がらないし、ちょっと参りました。

文章はもっと前から少しずつ取り掛かっていましたが、結局仕上げは本番1週間前を切っていました。
何度も原稿を読む練習をしましたが、約20分間文章を読むのって、結構疲れます。

一応用意万端で会議本番を迎え、会場のホテルに前日入り。
(そしてその「前日」はドイツ鉄道、大ストライキ中。本当に予約できたICEが動くのか最後まで不安でした。)

会議は2日間。コーヒーブレイク、昼食、ディナー等、参加者は一緒に取るのですが、それはもう、「社交場」そのもの。
初対面の人と、テーブルを共にして、さりげなく仕事の話や、プライベートの話も取り混ぜながら、会話を続けねばなりません。

私は一人で参加していますし、全く知り合いはいません。
気を抜く暇は、ありません。 食事はどこにはいったやら。

私のスピーチは2日目午後から。
モデレーターから紹介され、話し始めたら、緊張で声が震えそうでした。
割と大丈夫だと思っていたのですが、やっぱり緊張しました。

あまりスピーチしている時の記憶がありません。
一応原稿を必死で読んでいたので、サンプルを見せるタイミングとかは間違えずにいたようです。

ええ、ビデオも昨日配信されたので、恐る恐る見てみました。

イヤー恥ずかしいもんですね。まともに見れないわ。

とは言え、反響は上々。結果は成功でした。

帰宅してから1週間。真っ白に燃え尽きてました。
もう、今年は働かなくてもいいんじゃないか、と思うほど頑張りました。

もう、スピーチの練習をしなくていいと思うとうれしくて!

こんなプレッシャーのかかる仕事は本当に久しぶりでした。

コロナ禍以降初めての会議で出張。他の参加者の人たちもほとんどがそんなことを言ってました。

ようやく、ビジネスが動き始めた気がします。



# by Rottenmeier-ffm | 2021-09-16 05:29 | ドイツ生活 | Comments(2)

秋の気配

秋の気配_c0180339_23163857.jpg
写真はバイロイト辺境伯オペラ座
8月に入って猛暑日を迎えることなく無事9月に入ろうとしています。

もう、今年はあの6月末に来た、猛暑日連続3日間 というのは来ないと思います。
ああ、やれやれ。

エアコンなしの屋根裏部屋の住人には35℃とか、厳しすぎる。

9月6日から8日まで2年ぶりの出張です。
久しぶりの大きな仕事で緊張しています。
仕事が手につかないのはいつもの事ですが、あと1週間はこのような落ち着かない日々が続くのでしょう。

明日から9月。
昨年はコロナのおかげで訳が分からないうちに過ぎていきましたが、今年はワクチンのおかげか、皆、仕事に戻ろうとしている気がします。

今年後半のビジネスはどうなるか。楽しみでもあり、怖くもあり。


# by Rottenmeier-ffm | 2021-08-31 23:25 | ドイツ生活 | Comments(0)

バイロイト音楽祭 2021

ご無沙汰しております。
さすがにコロナ引き籠り生活が苦痛になってきた。

7月は2週間デンマークの友人たちに会いに行ってきました。
彼女たちも家族で夏季休暇中。
とは言え海外に旅行に出るのも難しいため、皆さんのんびりセカンドハウスで過ごしていました。
私はそこにお邪魔して、一緒にまったりさせてもらってました。

さて、贅沢な夏季休暇の締めくくりは、バイロイト音楽祭。

6月末に ふと気づいたのです。 「今年って、バイロイト音楽祭、やるのかしら。」
確か昨年はやってなかったはず。 そしてこのコロナ禍では日本から音楽祭に来る人もいないでしょう。もちろんその他の海外からの訪問も厳しいはず。

・・・もしかして、チケット取れるんじゃね?

そして、チケット購入のチャンスを得られる、事前登録ができた!ーーたぶん、この事前登録さえ通年だと難しいのでは?
7月6日 14時からオンラインチケットセンターに入ることができるので、準備万端でPCの前にスタンバった。
14時きっちりにチケットセンターに入ったけど、購入の順番が来たのは2時間後。

・・・長かったっす。

しかし! マイスタージンガー 8月17日 のチケットが取れました!

どうやら2時間半で売り切れたそうですね。私は結構ギリギリで買えたわけだ。
確かに残っているチケットはそれほど多くなかった。席は260ユーロかそれ以上が少し残っていただけで、何とか260ユーロのを購入しました。

売り出された座席は22500席ほどあったらしい。つまりバイロイト音楽祭は約1か月にわたって開かれます。
そして今年はなんとホールに半分しか人を入れないことになってました。席は一つ置きになっていて、隣は必ず空いていました。
私は2階席の真ん中。舞台全体が見渡せてよかったです。

さすがに世界に名だたる、チケットを取るのは不可能、とさえ言われている音楽祭です。

昨年開催されなかったうっぷんが溜まっていたのか、お客さんがもう、それはそれはゴージャスでした。
バイロイト音楽祭 2021_c0180339_04042768.jpg
アカデミー賞の授賞式ですか?というくらいの立派なドレスで来られてましたよ。男性はタキシードで。
私は短めのワンピースでしたが、一応一張羅のを着ていきました。

しかし、8月半ばなのに14-5度という寒さ! 曇りだったので夜も更けてくると結構寒い。

オペラは16時から始まり22時半ぐらいに終わりました。
途中でインターバルが1時間と1時間弱、2回入りましたが、肩の出るドレスの人はそれはそれは寒かったでしょう。
私もショールを持っていきましたが、足りません。仕方なく、傘と同じく常に持ち歩いてるXニクロのウルトラダウンジャケットを上から来ました。
せっかくのドレスも寒さには勝てん。

さて、肝心のオペラです。
マイスタージンガーはフィレンツェ歌劇場で観劇したことがあります。
とは言え、あまりよくわからないストーリだったぐらいしか記憶になく、喜劇なのでよく聞きなれプレリュードが心地よく楽しいオペラという印象しか残ってませんでした。

しかし、ドイツでワグナーのオペラを観るのはやはり違います。

凄かった。

あれほど長いオペラを歌い切った歌手の皆さんには、人間業じゃない。という最大限の称賛を。

マイスタージンガーは登場人物が男性で占められ、女性はヒロインとその侍女くらいです。
しかし、オペラですから、ずうううううっと歌ってるんですよ。主役のザックスはほんとに4時間半歌いっぱなしでした。
どうやって覚えるのかしら。

バイロイト音楽祭で話題になる演出が意味するところは正直わかりにくかった。
2幕目から舞台は裁判所の風景になるんですが、バックにソ連、アメリカ、イギリス、フランスの国旗が見えるんです。
気になっていたのでオペラが終わった後、同じく観客であったと思しきタキシードを着た若者二人組(二人ともきれいでかっこよかった。BLのかほり。。。)に
「あれはどういう意味でしょう。」と聞いてみたら、
「ニュールンベルグ裁判を象徴しているのでは?」と言われた。

なるほど。 オペラは「ニュールンベルグのマイスタージンガー」 ニュールンベルグが舞台です。
そして第2次世界大戦の終幕はニュールンベルグ裁判でした。

どうやらドイツの歴史や、ワグナー自身の在りし日、ドイツ文化、といったものの象徴があちこちにちりばめられていた演出で、歌に別の意味を持たせた演出だったと。
ドイツ語の詩でもほとんど聞き取れませんでしたので、その辺の理解度がほぼゼロ、というのが残念至極。

演出の深い意味を理解できなかったけれど、音楽に圧倒され、酔いしれました。

観客が皆ゴージャスだったことも相まって、祝祭劇場の周りは別世界でした。 

本当に贅沢な時間でした。

また行きたい。でも来年チケットを取るのはもっと難しいでしょうね。きっと海外からのお客様にも解禁になるでしょうから。

一生に一度でも行く価値はあります。



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# by Rottenmeier-ffm | 2021-08-20 04:08 | ドイツ生活 | Comments(4)

暑かった。

暑かった。_c0180339_03452461.jpg

木曜から土曜日までの3日間、34℃まで気温が上がり、16時ごろから室温が31℃を超えてましたよ。
地獄の日々でした。

6月でこれですから、これから8月が終わるまで猛暑日が数週間ごとに来る可能性があります。どうやら今日、日曜日から2週間ぐらいは少なくとも落ち着いたお天気になるようです。つまり30度以下。
昨年も6月に1度熱波が襲い、7月、8月にも1度ずつ3-4日35℃前後の日々があったと思います。
10年前は30度を超える日がたまにあるくらいで、3-4日も続くことは無かったと記憶しています。

フランクフルトは温暖な地域だけに暑い日は暑い。

この暑さであせもはできるは指に湿疹はできるわ、結構散々な目にあってます。
大阪育ちですから暑さに耐性があったはずなのに、ヨーロッパが長いせいか、いつの間にか寒さに対する耐性はついたような気がしますが、暑さにはすっかり弱くなりました。
日本の夏に耐えられるかどうか。

仕事を引退したら、日本に引き上げるつもりですので、老後は日本の猛暑に耐えねばなりません。
暑いとそれだけで体力、気力がごっそり持っていかれます。

明日からは何とか気を取り直して仕事しなくちゃと思う、天気が下り坂の日曜日の夜。

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# by Rottenmeier-ffm | 2021-06-21 04:00 | ドイツ生活 | Comments(5)

一日雨の日に考えた。

一日雨の日に考えた。_c0180339_03453165.jpg

今日は虹が出ました。見事に2重の。
あっという間に消えてしまったのですが、少しの間自然の恵みに癒されました。

朝からずっと雨。たまに止んで日が差したと思ったらまた降り始める。
ここ数日そんな寒い雨の日が続いています。もう5月なのに、暖房を入れたくなる気温です。

コロナ感染者数が減ってきました。ワクチンが済んだ人は証明書を、そうでない人はPCR検査の結果を見せれば旅行もできるようになりそうです。
今は日本の方が深刻そうですね。それでもドイツより感染者数は少ないのですが。

東京オリンピックの是非が問われているようですね。IOCのバッハ会長や有力議員の言動が取り上げられてやり玉に挙がっているとネット上にはありますね。

IOCという委員会はかなり特権意識の高い組織ですが、国連でもあるまいに、一体何様なんだろうとは前から思っていました。
候補地選定の際も賄賂の横行や、特別扱い等の豪華特典が享受できる何やら胡散臭い組織です。
彼らにとってはオリンピックを開催しなければ存在意義がなくなりますし、バッハ氏にしても自分が開催するオリンピックは一つでも多いほうが良いと心から思いこんでいらっしゃるでしょう。東京で開催してやるんだからありがたく思え、ということなんでしょうね。

IOCは名誉職なのかもしれません。実際に給料がどれほど出てるのかボランティアなのか。しかしオリンピック開催地選考時期には候補地からの接待や歓待は国を挙げて行われるとか。国賓扱いですか?

もし、今年予定通り開催するならば、来られる競技者の人たちに今できる精いっぱいの歓待をして、悪条件下でできるオリンピックの見本になるようになってほしい。
――あきらめるなら、それはそれで早く決断すべきでしょうね。

不思議なのは、もし政府が「やらないとしょうがない」、と思っているならば、何故国民にもっとオープンに協力を要請しないのでしょう。

「みんなでオリンピックを成功させましょう!」と誰か政治色のあまりない人気のある人に旗を振ってもらえば良いのでは?
みんな旗振り役を辞退しそうですが、だれかはいるでしょう。
海外にも協力を要請して、「僕たちは東京でプレイするのをすごく楽しみにしている。」とでも言ってもらえば良いのでは?

なんかね、やるのかやらないのかいつまでもはっきりしないですよね。

電通さんはオリンピック招致でかなり儲けているはずだし、知恵を絞ってはいかがでしょう。
「おもてなし。」のクリステルさんでしたか?もう一度登場していただいては?できればご主人と一緒に。

おばちゃんの独り言でした。


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# by Rottenmeier-ffm | 2021-05-27 04:12 | ドイツ生活 | Comments(0)

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