ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。
by Rottenmeier-ffm
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史上最大のフェルメール展に行ってきた。
昨年発表があって以来、絶対行くぞ!と楽しみにしていた、史上最大のフェルメール展に行ってきました。
アムステルダム国立美術館にて。
このエキジビションは2月から始まったらしいのですが、私はのんびりしていて気が付いたらチケットはアッという間にソールドアウト!
「え!そんなばかな!」 と絶望していたところ、3月6日に追加チケット発売の一文をWEBサイト上に見つけ、(決して大きくは書いてなかった。)3月6日にPCの前に座り込むこと数時間、チケット販売のページは延々ダウンし続け、「もうあかんかな。」と思っていたら翌日3月7日の午前中に買えました!
もう、迷うより即決!どんなスケジュールが入ってもとにかく行く!と決心してようやく購入できました。
バイロイト音楽祭のチケットと言い、フェルメールと言い、とにかくWEBでチケットを取るのは大変ですね。やれやれ。
30ユーロのチケットは確かに通常の美術展としたら高いですが、フェルメール特設展の後、国立美術館の常設展も見ることができるということなので、納得。
取ったのは4月12日朝一番、9時からのチケット。アムステルダムに前泊しました。
史上最大のフェルメール展には27枚のフェルメールが来ていました。
現在、フェルメールの絵だと認識されているのは37枚とのことですが、その内のほとんどが来ているということ。私が生きている間にこれ以上大規模なものは催されることは無いでしょう。千載一遇のチャンスです。
私はヨーロッパの美術館をかなり回っていますので、フェルメールの絵もたぶん15枚かそれ以上は見ています。
今回はアメリカからの見たことが無い絵画とアイルランドに行ったとき日本に貸し出されていて見損なった絵を見ることができました。
一昨年超話題になった、手紙を読む女の後ろに隠されていたキューピッドの絵が所蔵しているドレスデンの美術館によって上塗りされていた絵具を除去、見事に顕現!。
キューピッド付きのこの絵をようやく見ることができました。ドレスデンに見に行こうかと思っていたらコロナで封鎖。そしてその後なんと日本に長期貸し出しになって日本行脚をしていたと。
帰ってきたのはドレスデンではなくアムステルダムにということか。ちなみにドレスデンの美術館にあるフェルメールは2枚とも今はアムステルダムです。
私にとってはこの一年の最大の行事が4月にして終わった感があります。それくらい期待しておりましたし、期待を裏切られることは無かった。
フェルメールの視覚は常人とは違うのではないか、と実際の絵を見て思いました。
色彩は物体に光が反射してそれを脳が視認しているのですが、私が絵を描くときは例えば、「ここは影だから、暗い色を塗らないと。黒を少し混ぜるか。」といった彩色を行いますが、影だから隣の部分と比較してダークトーンを塗るというのではなく、フェルメールには影というより「その色」に見えているのではないかと思います。
布の陰影は見事なものですが、まあ、いわゆる影の部分に使われている色がただの隣の色よりダークな色合いというわけではなく、「何色を混ぜたらこんな色が出る?」といった色が使われています。
フェルメールの目は色彩をそのまま分析して、それこそアニメのセル画を塗り込むように「ここはこの色」というのが彼にとってはそれ以外に見えない、影とかハイライトとか、そんな配慮は無縁。的確に色付けされていると感じました。
彼の眼がとらえたままを描いている。
うまく言えませんが、私自身は何か新しい気づきがあったような気がして、とてもエキサイトしました。
27枚全部の写真を撮りましたが、一部をここに公開します。
眼福でございましたよ。
久しぶりのビジネスが絡まない一人旅でした。
by Rottenmeier-ffm
| 2023-04-15 06:51
| 旅情報
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